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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.325 2010/04/28
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [33]
┃ 〜司令塔をコーチする〜
┣【プログラミング】Flex 3 SDKとPapervision3Dで三次元を遊ぶ [12]
┗ 編集後記
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [33]
┗ 〜司令塔をコーチする〜
春が来て、新しい出会いの多い時期ですね。私も今年は久しぶりに新人研修の
お仕事をさせていただきました。講師の方が慣れぬといった、大変見苦しいマ
ナー研修という場面もありましたが、数日ご一緒させていただくと新入社員の
みなさんの個性が見えてくるものですね。最近の若者達もそれなりに頑張って
いるようです。
さて、いつもはどちらかといえばリーダーの視点に立って記事を書くことが多
いのですが、今日はその傍らにいる人の視点で書いてみようと思います。
司令塔の補佐のイメージです。
読者のみなさんの中にも社内外のリーダーに対してサポーター的な役割を担っ
ているという方はいらっしゃらないでしょうか?
今でこそ私は常々お客様に、リーダーの仕事は司令塔だと伝えるように実感を
込めていえるようになりました。
私がイメージする司令塔とは、サッカーのミッドフィルダーです。ゲームに自
分も参戦しながら、チームを勝利に導くために動く人。それは失敗の積み重ね
があったからこそ。そしていつもその傍らで手助けをしてくれた人達があった
からだと思うと、今でも足を向けて眠ることができない人が何人かいるのです。
私の体験を話すと、コーチングを学び始めた頃やオブジェクト倶楽部のサポー
トを通して、何度かリーダーになる場面に恵まれました。
リーダーといってもその質はいろいろ。
自らがミッションを持って取り組んでいる場合もあれば、プロジェクトのリー
ダーとして、決められた期日までに何かをするという場合もありました。
オブジェクト倶楽部のイベントを任されたとき、私は浅はかにも、見よう見ま
ねでできそうだとタカをくくって引き受けました。
が、みなさんが想像する通り、そう簡単なものではありませんでした。
予想以上にやらなくてはならないことがあり、私が指示・リクエストをしない
とスタッフのみなさんは手伝いたくても手伝うことさえもできない状況です。
しばし、外側から見たら何も変化していない状況が続きました。
そんな時、見るに見かねた?やっとむこと安井さんが、私をこんな風にコーチ
してくれました。
「なにをやらなければいけないの?」
「いつまでにやるの?」
「どうすればいいの?」
作業が整理していないところを交通整理をしてくれ、付箋に書き出す気力を与
え、たぶん何度かお酒も呑みに行きました。
その支えがあったから、自分でやることと人にお願いすべきことの区別をする
ことができ、やっとのことで本番当日にいたったのだと記憶しています。
リーダーが仕事を抱え込んでしまう真理もここにひとつヒントがあります。
リーダーには正しい判断が求められるわけですが、時にはリーダー自身が自分
の価値によって決めなければいけないということも多くあり、またそこでリー
ダーは「決める」ことへのハードルを作ってしまいます。
ハードルが高ければ高いと感じるほど、思考が停滞し行動に出ます。
それが、例え、「お弁当は和風がいいか洋風がいいか?」であったとしても。
「上田さん、決めてください。」
こうして求められる決断には、正解や不正解というよりも、リーダーの価値観
や人柄が反映されます。そして、それこそが求められる場面であり、プロジェ
クトやチームのスパイスのような味付けなのだと勉強させられました。
ですからみなさん。
そんなリーダーをコーチするときには、大目に見てあげてくださいね。
迷っているんです。
まずは、じっくり付き合ってあげてください。
そして、迷っているところについては、じっくり話を聞いてください。
「どうすべきか?」というよりも「どうしたい?」と、自分がいつもプロジェ
クトのリーダーであるということを問いながら忘れないようにサポートしてく
ださいね。
厳しい表情はちょっと困ります。
なるべく、怪しまれない程度の笑顔で関わってあげてくださいね。
そうすれば、リーダーはまた考える気力を取り戻します。
本来は前に進んでゆける力を持った人ばかりなのですから。(上田雅美)
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┗【プログラミング】Flex 3 SDKとPapervision3Dで三次元を遊ぶ [12]
★ 今回のサンプル
http://wonderfl.net/c/253b
箱の側面に浦島太郎の物語が書いてあります。マウスの動きに応じて見える部
分が変わりますので、順番に読んでみてください。
こんにちは、オブジェクト倶楽部の水越です。卒業製作の途中ですがまたして
も寄り道してしまいます。今回のお題は三次元のオブジェクトを利用したプレ
ゼンテーションです。
★ 三次元のプレゼンテーション
社内で三分間のプレゼンテーションの機会を与えられました。三十分ほどの時
間の中で約十人がしゃべるので、時間が限られているのです。たった三分間し
かないので、たくさんの文字を書いても覚えてもらえそうにありません。割り
切って数個の単語を強いインパクトで伝えるのがよいでしょう。ふとアイデア
が閃きました。三次元空間に単語を載せて動かしながら見せたらどうだろう。
そこでこの連載で培った技術を使ってプレゼンテーションを作成しました。
★ テクニック1:鏡のぼやけ
三次元空間に木材の模様がついた箱を配置する事とか、マウスの移動でカメラ
の視点が変わることは今までの連載でやってきました。今回のコードのうちで
今までやっていなかったものは、下の鏡のぼやけと、箱に文字を書くことの二
つです。鏡のぼやけは実は簡単で、いつものメインクラスであるReflectionView
クラスで鏡の視点(viewportReflection)にフィルタをつけるだけです。
l.24:viewportReflection.filters = new BlurFilter()];
こんな簡単に格好良くできるのなら今までも使えばよかったですね。
★ テクニック2:箱に文字を書く
箱に文字を書くには、文字を書いたマテリアル(Material)を箱に張り付けます。
その文字を書いたマテリアルを作るには文字を書いたムービークリップ
(MovieClip)からマテリアルを作ればいいし、文字を書いたムービークリップを
作るには文字をビットマップ(Bitmap)にしてムービークリップに貼り付ければ
いいのです。サンプルコードではcreateMaterialメソッドとcreateMovieClip
メソッドでやっています。本当はムービークリップを経由しないでマテリアル
を作ることも出来るんですけれど、今回は木材の模様の上に文字を半透明で書
きたかったのでちょっと面倒な方法にしました。
★ テクニック3:木材の模様
追加のテクニックは画像に関してです。今回の木材の画像は無料素材のサイト
[*1]からもらってきたのですが、そのまま使うといまいち箱がぼやけてくっき
り見えませんでした。そこでGIMP[*2]という画像編集ソフトで木材の画像のフ
チを少し暗くして箱のエッジを見やすくしました。これはなかなか効果的で私
は結構気に入りました。卒業製作のどうぶつしょうぎの方でも使ってみようと
思います。
★ そして
プレゼンテーションの日。三次元プレゼンテーションのSWFファイルを担当の人
にメールで送って、プロジェクタにつながっているPCに入れておいてもらいま
した。そして発表のとき。そのSWFファイルをブラウザにドラッグアンドドロッ
プしました。あれ、何も表示されないな・・・どうやらそのPCにはFlashプラグ
インが入っていないようです・・・無念・・・。結局画面には何も出さずに三
分間しゃべりました。
★ まとめ
さて、次回からはまた卒業製作に戻りましょう。どうぶつしょうぎのルールを
実装するのでしたね。(水越)
★ 参考
[*1] 無料素材 [ 木目 ] - BEIZ Graphics Web
http://www.beiz.jp/web/hp_category/ja/wood-texture/wood-texture_01.html
[*2] GIMP
http://www.gimp.org/
★ これまでの記事
1) /ml-arch/magazine/278.html
2) /ml-arch/magazine/283.html
3) /ml-arch/magazine/289.html
4) /ml-arch/magazine/295.html
5) /ml-arch/magazine/300.html
6) /ml-arch/magazine/305.html
7) /ml-arch/magazine/311.html
8) /ml-arch/magazine/317.html
9) /ml-arch/magazine/322.html
10) /ml-arch/magazine/327.html
11) /ml-arch/magazine/331.html
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┗編集後記
こんにちは、編集人のナガタユウコです。明日からゴールデンウィークという
方も多いのではないでしょうか?今日の東京は春とは思えない寒さと激しい雨
のせいで、連休前だというのになんだか気持ちが重くなってきます。せっかく
ですから連休中は晴れてもらって、日頃の疲れをリフレッシュしたいものです
よね。そしてまた連休明けからがんばりましょう☆(ナガタユウコ)
*** オブラブ2010カレンダー公開 ***
5月「Cucumber」
/special/#calendar
Cucumberはテスティングフレームワーク(あるいはBDDフレームワーク)の一種で
す。
Cucumber(cukes)のWebサイトでは、次のように説明しています。
Cucumber lets software development teams describe how software should
behave in plain text.
The text is written in a business-readable domain-specific language
and serves as documentation,
automated tests and development-aid - all rolled into one format.
http://cukes.info/
ビジネス視点で、システムの期待する振る舞いを、自然言語で記述し、その記
述したテキストが自動テストのテストケースとして実行できるのが、Cucumber
の特徴です。
連載「Let's Tryの 受入テスト」の後半で、Cucumberを取り扱う予定です。ご
期待ください。(IENAGA)
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