Date:  Wed, 05 Aug 2009 17:00:14 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2009-25号】
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                          No.290 2009/08/05

■ I N D E X
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┣【Topics】JaSST'09北海道開催決定! 2009年10月2日(金)
┣【プログラミング】Flex 3 SDKとPapervision3Dで三次元を遊ぶ [5]
┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [27]
┃       Let's talk about 物語
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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 〇 JaSST'09北海道開催決定! 2009年10月2日(金)
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     「一点突破  テスト道  〜守・破・離〜」

● 開催日時:2009年10月2日(金)
● 場所    :北海道立道民活動センター (かでる2・7)
● 参加費  :5,250円(情報交換会1,000円(予定))
● 詳細    :http://www.jasst.jp/archives/jasst09s.html

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┗【プログラミング】Flex 3 SDKとPapervision3Dで三次元を遊ぶ [5]

★今回のサンプル
http://files.getdropbox.com/u/227796/flex_pv3d/5/src/Sample.swf
そのソースコード
http://files.getdropbox.com/u/227796/flex_pv3d/5/src/Sample.as

★ はじめに
こんにちは、オブジェクト倶楽部の水越です。前回から続いて、今回も
Papervision3DとBox2DFlashAS3で遊びましょう。予告どおりマウスでつかんで
動かせるようにしますよ。

★ サンプル
サンプルのソースコードは今回は164行です。前回よりもさらに長くなってしま
いましたね。サンプルを実行すると『オブジェクト倶楽部』と書かれた箱が落
ちてきます。そして、箱をドラッグ&ドロップすると持ち上げて離す事ができ
ます。縦に並べることができたら大成功!なのですが、なかなか難しいですよ。

★ ドラッグ&ドロップ
前回はBox2DFlashAS3を使って重力を導入しましたが今回はドラッグ&ドロップ
を導入しました。Papervision3Dでのドラッグ&ドロップは、実装が意外に面倒
で、ソースコードが複雑になっちゃいましたが、そのあたりのお話は次回にし
ますね。ドラッグ&ドロップはまさに、この連載の第2回でお話しした「反応」
次元と言えます。ただし、今までのサンプルもマウスの動きに応じて視点が変
わるという「反応」次元を持っているので、次元は増えずに三次元のままです。
次元を増やすのは簡単ではないのです。
さて、ドラッグ&ドロップができるようになると、触っている感触があってい
い感じでしょ。私は実はドラッグ&ドロップが大好きなのです。マウス技術の
中ではダブルクリックと並んで難しいドラッグ&ドロップですが、使えると、
直感的でわかりやすいんですよね。ここまで書いて気がついたのですが、私の
ノートパソコンにはマウスをつないでいなくて、使っているのはタッチパッド
でした。タッチパッドのドラッグ&ドロップはあんまり直感的ではなかったで
すね。

★ まとめ
ドラッグ&ドロップが登場してソースコードが一気に複雑になってしまいまし
た。次回はがんばってソースコードの解説をしますね。(水越)

★ これまでの記事
1) /ml-arch/magazine/278.html
2) /ml-arch/magazine/283.html
3) /ml-arch/magazine/289.html
4) /ml-arch/magazine/295.html
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [27]
┗       Let's talk about 物語

いよいよ学校も夏休みに突入。
皆さんもそろそろお仕事の状況とにらめっこしながら、夏休みのプランを練る
時期ですね。えっ!?遅い?

● Let's talk about 物語
今日はとある営業マンを対象に行ったワークショップでのお話を題材にしてみ
ようと思います。
事前にミーティングをさせていただいたところ、景気の影響か「これまでと同
じ方法では売り上げが上がらない」という問題点がご依頼にいたったという経
緯でした。
最近では組織内のエースと呼ばれる社員でさえ結果を残せないのが現状のよう
です。厳しいですね(涙)

ワークショップの提案として、会社で扱っている製品について、製造の方にも
可能な限り参加していただき話していただくこととしました。

製造の過程で起きたできごとでも、お客さまからどう言われているかでも、他
社の商品と比べてどうかでも何でもありです。
とにかく、10名程度のチームを作り、代表的な5つの製品について、15分ごとに
シャッフルしながら会話をしてもらいました。
会話を立ち聞きしてみると・・・。
    「〜の部分が○色なのは、こういう意味がある」
    「お客様からは、ニックネームで○○○と言われている」
    「あのネーミングは○○さんの息子のあだ名らしい」
などなど。
みなさんその製品に関するいろんな物語をご存知なのですね。
なかには驚愕の事実まで出てきたりして(笑)抱腹絶倒なトークタイムとなりま
した。

● 思いがけず手に入った効果
テーマが営業の皆さんの提案力に関してなので、これらのお話の中から、お客
様の視点に立って、これまでの提案をブラッシュアップしました。
しかし、皆さんの話やアンケートの結果を見ると思いがけず手に入った効果も
ありました。

1. お互いの立場の見直し
今回は製造の方々にも混ざっていただいたことで、営業の方々には普段見えて
いない努力の影やこだわりなどを共有することができました。また、営業の話
を製造側が聞くことによって、お客様のダイレクトな反応が手に入り、とても
新鮮でよかったという声が多数挙がりました。
普段はそれぞれの立場でプロフェッショナルとして仕事をしているわけですが、
たまにはこういった場でお互いのことを知り合うと理解が深まり、時には少し
対立的な場面もあったりする相手とも建設的な会話ができるようになったよう
です。

2. 製品をきっかけに会社が好きになった
アンケートで一番大きかったのが、この回答です。
それぞれの立場の中にどんな物語があったのかを理解しあったり、製品にどん
な歴史や経緯があったかということを共有することによって、開発者の想いや
会社の方針ということに触れました。
製品を販売する皆さんがその製品に惚れこんでいるのは大切なことです。自ら
「お客様に伝えたい物語」が自分の中に増えることによって、製品や会社を思
うようになること。実はワークショップで予想を超えて反響が大きく、企画の
方々に喜んでいただいたのがこの声でした。

終盤には各商品ごとに分かれてプレゼンテーションのロールプレイを行いまし
た。自分たちが面白いと思うエピソードだけではなく、お客様目線で集まった
エピソードを抽出しており混ぜて行ったのですが、どのチームも結果は上々。
なんといっても、自分たちの製品に興味が持てて自信が持てたからこそ!

● 物語の効果
最近「ストーリーテラー」という言葉を耳にするようになりました。
ストーリーテラーとは、一般的に話が上手にできる人や話の筋を面白く聞かせ
ることができる人のことを言うそうですが、もう一段ブラッシュアップすると
「自分の思いも相手に伝えることができる」人を呼ぶようになってきました。
営業では、商品の本格的な正しい説明も大切ですが、お客様が「ぜひ見て見た
い」とか「そんなこだわりがあるんだったら使ってみたい」と具体的な行動に
つなげていただくことが大切です。
商品の良さを理解することと、行動に結び付けていただくこと。
この両立にかなり効果が高いとされるのが物語の力だといわれています。

私はこれをOJTや皆さんのお仕事の中にもぜひ取り入れていただきたいと思って
います。
どうしてこういった仕事のプロセスを取り入れるようになったのか?や、会社
の他部門の皆さんのこだわりや想いを後輩や関係者の皆さんにも伝承してゆく
ためには、きっと物語の力が応援してくれるはずです。

● まとめ
今回は物語の力をご紹介しました。そんなにドラマチックなことではなくてい
いようです。むしろ、「〜課の○○さんが新入社員のときにね・・・」という
風に、具体的であるほど面白いようです。
もしかしたらこうやっていろんな人の話を聞くことも、組織やチームを活性化
しているのかもしれませんね。
まだまだ未開拓な物語の力です。
どんどん皆さんも実践して、何が起きたのか教えてくださいね!(上田雅美)

● アネゴ企画
   http://www.anego.biz/
● アネゴの日記
   http://blog.goo.ne.jp/cs_jenniffer/
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「あなたの引っ越し歴は?」のホントのところ。
働くところ/住むところが変わる、引っ越し。大小さまざまな手続きにわずら
わされたり、今までと勝手が違う事柄に慣れるまでイライラすることもありま
すが、新しい場所での人・物・事との出会いには、やはり心躍りますよね。自
宅や会社など、みなさまはこれまで何回引っ越しを経験されていますか?

  10回以上!
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=0
  5回以上〜10回未満。
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=1
  3回以上〜5回未満。
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=2
  1回以上〜3回未満。
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=3
  0回。引っ越したことはありません。
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=4
  それは秘密です。
     /special/kininaru/vote?vol=256&choice=5
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「皆既日食見ましたか?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒/special/kininaru/vol255/PlonePopoll_results2

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┗編集後記

こんにちは、編集人のナガタユウコです。オブジェクト倶楽部の母体である、
弊社 株式会社永和システムマネジメント の東京支社が移転しました!新しい
オフィスにて発行第1号のメルマガをお届けします☆
また、先週は、支社移転に伴うサーバ移設作業中だったため、メルマガの発行
をお休みさせていただきました。楽しみにしていてくださったみなさまには、
本当に申し訳ありませんでした。今後ともオブジェクト倶楽部のメルマガをよ
ろしくお願いします!

オブジェクト倶楽部カレンダーの2009年8月分の電子データを公開します。
8月のカレンダーは、なぜか建物の写真が含まれています。この写真は「沢田マ
ンション(愛称:沢マン)」という高知県にある実在するマンションです。沢マン
は、一昨年から一部のソフトウェアエンジニア(筆者含む)に注目されています。
なぜ、それほどまでに注目されているのかの理由が知りたい方は、(偶然カレン
ダーと同じ)8月8日に開催される「第七回Wikiばな 〜 Wikiの起源へ〜」[*1]で
筆者がその理由を語ります。沢マンと、アジャイル、そしてWikiがなぜつなが
るのかが知りたい方は是非参加してみてください。イベントに参加できない方
は、同じく筆者の書いた記事[*2]を読んでみてください。(懸田)

[*1] : http://wikibana.socoda.net/wiki.cgi?WikiBana%2FVOL.7#i2
[*2] : http://giantech.jp/wiki/SawamanForEmZero

カレンダー電子データ
/special/#calendar

今週の強引な一言
*** 皿に桃盛る(ことわざ) ***
皿に桃を盛ったように安定しないこと。しりの座らぬたとえ。
ドッカリと腰を据えて仕事に臨むことも、常にフットワークを軽くして仕事に
臨むことも、どちらも大切。両方の姿勢をバランスよく併せ持ちたいものです
ね。
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(ナガタユウコ)

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