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「仕事で Ruby を使いたい!!」

はじめに

西村@オブジェクト倶楽部です.

RubyKaigi2006 に参加してきました.

スポンサーチケットで参加した事もあり, 普段の Ruby 好きの視点ではなく, ここ数年のテーマでもある「興味のある事を仕事にしよう」= 「仕事でRuby を使いたい!!」という視点でレポートしようと思います.

6/10 初日

初日は, 高橋会長の講演から始まり, まつもとさんの基調講演や様々な講演と Ruby での開発に重視した内容だったと思います.

仕事で使うためのお話はあまりなかったのですが, その中でも高橋会長やまつ もとさんの口から「キャズム」という単語が出たのは, 正直, そういう時期に 入ったんだなっと思うと同時に, 自分の方向が間違ってない気がして心強く感 じました.

また, 田中啓さんの「使いやすいライブラリ API デザイン」で語られていた 怠惰指向設計 の話は, 仕事で業務向けの小さなフレームワークを作る事 がよくある身には非常に役立つ話でした. それ以外の講演も色々と役立つ話ば かりで非常に収穫の多い一日でした.

6/11 二日目

二日目は実際に Ruby での開発案件に関するセッションが数多くあり, どれも 非常にためになりました. こういった実績がどんどんできつつある事は非常に 心強く, また, そこから得た知見を実際に聞けた事は大きな収穫だったと思い ます.

特に「Rails in Production」を聞いてて感じたのが, まだ Ruby on Rails が 適用しやすい案件での実績が多いなぁっという事でした. 実際の開発時や運用 時の手法であったり, 私が担当する事の多いドキュメント等を重視する案件で はどう適用していくべきかだったりは, まだまだ考えていく事が多い印象を持 ちました.

しかし, 今回はこういった事の回答は得る事はできませんでしたが, これらは 上記のような仕事にこそ Ruby を使っていきたいと考えている私たちの宿題な んだとも思いました.

今回, こういった幾つかの明確な課題を持って帰れた事が, 今回のRubyKaigi 2006 に参加して得た最大の収穫だった気がします.

また, DHH の ActiveResource は SOA と叫ばれ続けているこの業界にとっ てお客様にも提案していけそうなアイデアだったり, ライトニングトークスで 発表されていた HL7R や bioRuby のような業務で利用するモジュールの開発 は私たち開発者がやっていける「仕事で Ruby を使う」ための有効なアプロー チだと思う.

こういった事は, このオブジェクト倶楽部でもぜひやっていきたいし, いつか その成果を発表できればなぁ~.

最後に

今回, Rubykaigi 2006 に参加して非常に有意義な時間を過ごす事ができました. これも準備や運営に努力されていた日本Rubyの会のおかげだと思います. 本当 にありがとうございます.

また, 初日の基調講演の中でまつもとさんが, 「Ruby で仕事している人??」 という質問にまだ胸を張って挙手できなかった事が悔しかったのですが, 次回 までにはビシッと手を挙げれるようにしようと密かに誓った RubyKaigi 2006 でした.

(西村)