Date:  Wed, 09 Jun 2010 18:32:24 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2010-22号】
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                          No.330 2010/06/09

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┣【Topics】「オブジェクト倶楽部2010夏イベント」参加お申込み開始!
┣【プログラミング】気軽に始めるiPhoneプログラミング [1]
┣【PF】現場リーダーの心得 [26]
┗ 編集後記

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇 「オブジェクト倶楽部2010夏イベント」参加お申込み開始!
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オブジェクト倶楽部2010夏イベントのイベントページおよびお申込みページを
公開しました!講演、トラック、ライトニングトークス、そして懇親会。内容
いっぱいの熱い一日にぜひご参加ください!

また、今回も「チーム割引」をご用意しました!チーム単位でお申込みいただ
くと、2人目以降の講演会参加費が、なんと半額になります!ぜひチームメンバ
をお誘いいただき、みなさまでご参加ください。

● イベント詳細およびお申込みはコチラから!
→ /event/2010summer/

たくさんのみなさまのご参加、お待ちしております!

● タイトル:オブジェクト倶楽部2010夏イベント
● 開催日時:2010年7月16日(金) 10:00開始
● 場    所:国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木)
             http://nyc.niye.go.jp/
● 内    容:講演、ワークショップ
● 参 加 費:イベント3,000円、懇親会5,000円

======================================================< P R >=======
 リアルタイムUMLワークショップ著者 Bruce Douglass氏 日本講演決定
======================================================================
 ・基調講演「モデリングのこれからと、モデル駆動型開発移行へのヒント」
 ・Bruce Douglass 氏講演「安全性と信頼性 −分析とアーキテクチャ」
 ・国内大手組込み開発ユーザー企業がモデル駆動型開発の導入事例を語る!
 ・参加者限定!17:45〜懇親会。この機会に講演者とも名刺交換できる!?
 ■詳細はこちら⇒ http://codezine.jp/event/uml/2010?cid=ismf_0609ob

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┗【プログラミング】気軽に始めるiPhoneプログラミング [1]

こんにちは。オブジェクト倶楽部のdotです。今号からiPhoneプログラミングの
連載をさせていただくことになりました。よろしくおねがいします。
さて、iPhoneと言えば日本では2008年の夏にiPhone3Gが発売されて以来着実に
ユーザを増やし、今や全携帯ユーザの1割近くに迫るという調査結果もあります。
このメールマガジンをご覧の読者様の中でもiPhoneやiPod touch、iPadをお持
ちの方も少なからずいらっしゃることと思います。こういったユーザ数と、さ
らにはアプリケーション流通インフラとしてのAppStoreを背景に、iPhoneアプ
リの開発は趣味と実益を兼ねた魅力的なプラットフォームへとなっています。
つまりAppStoreを通じて、全世界何千万というiPhoneユーザに対して自分のア
プリケーションを使ってもらったり、そこからフィードバックを得たり、商売
をする機会を得ることが比較的簡単にできるのです。そこで、既存のAppStore
のiPhoneアプリに満足できない方、B2Cなアプリケーションに興味がある方、
GUIプログラミングに興味がある方、スマートフォンのアプリケーション開発に
興味がある方、はたまたアプリを売って一山あててみたい方、そういった方々
にとって一歩踏み出すきっかけとなるような連載となれば幸いです。

● 準備
iPhoneプログラミング始めるためには開発SDKのインストールが必須です。
iPhone SDKが利用可能なOSはMacOS限定となっています。さらに最新版のSDKは
SnowLeopardが必要なため、本連載ではMacOS 10.6(Snow Leopard)を対象とし、
そこに開発ツールキットとして iPhone SDK 3.2をインストールすることを前提
としてすすめていきます。

iPhone SDKを未入手の方はまずSDKのダウンロードをしてください。開発したア
プリケーションを自分のiPhoneで動かしたり、最終的な目標としてAppStoreで
公開するためには、iPhone Developer Program(年間\10,800)への参加が必要に
なりますが、SDKのダウンロードをする目的であればAppleにDeveloper登録だけ
でよいので、未登録の人はまずApple Developer登録だけしてしまいましょう。

Apple Developer登録(英語)
http://developer.apple.com/programs/register/

iPhone SDKのダウンロード(英語)
http://developer.apple.com/iphone/

SDKのダウンロードができたらインストールしてください。

● Xcodeの起動
SDKが無事インストールできたらまずはXcode起動をしてみましょう。このXcode
というアプリケーションがiPhoneプログラミングでの基本的な開発環境となり
ます。標準的なインストールであればXcodeは /Developer/Applications の配
下のフォルダにあります。
起動をしたら、表示されたWelcomeウインドウから「新規Xcodeプロジェクトを
作成」を押して新規プロジェクトを作成します。

新規プロジェクトウィンドウでは、右のペインには複数のiPhone用アプリケー
ションテンプレートが選べる状態になっています。
- Navigation-based Application
- OpenGL ES Application
- Split View-based Application
- Tab Bar Application
- Utility Application
- View-based Application
- Window-based Application
それぞれのテンプレートの解説はまた別の機会にするとして、今回は一番オー
ソドックスなテンプレートとして「View-based Application」でプロジェクト
を作ります。「View-based Application」を選択後、プロジェクト名を入力す
るとプロジェクトの新規作成は終了です。

● iPhoneシミュレータの起動
この時点ではまだ何も実装していませんが、Xcodeが用意したテンプレートでア
プリケーションの骨格は提供されているため、プロジェクトをビルドすれば
iPhoneシミュレータを起動することができます。Xcode左上の概要プルダウンか
ら、アクティブSDKが「iPhoneシミュレータ3.1.3」となっているのを確認し、
Xcodeウィンドウ上部中央の「ビルドと実行」というボタンを押してみます。
Xcodeのコンパイル処理の後、見慣れたiPhoneの画面があなたのMac上にウィン
ドウとして表示されていることと思います。画面は灰色でなにもありませんが
何も実装していないので、仕方ないですね。

このiPhoneシミュレータでは、アプリケーションに実装したボタンやラベル、
テーブルなどの配置、見た目から、ボタンの押下やスワイプ、ドラッグなどの
ジェスチャなどの動作をシミュレートすることができます。また、ホームボタ
ンを押すことでアプリケーションを終了したり、シミュレータに用意された設
定アプリから言語設定をすることでロケールの確認をすることまでできます。
制限もあり、モーション(iPhoneを振るなど)やbluetoothを使ったP2P通信など
一部ハードウェアに依存する機能についてはシミュレートできません。

● Interface Builderの起動
iPhoneSDKにはXcodeの他に、主にアプリケーションの見た目の部分を調整する
Interface BuilderというGUIエディタがあります。Interface Builderでは画面
を構成するGUIコンポーネントの配置や、表示オプションの設定から、実際にボ
タンを押した際のイベントへの接続処理など、アプリケーションの根幹を成す
ユーザインタフェース設計についてサポートしています。本質的にはXcodeだけ
でもこれらの設定は可能ですが、コードが煩雑になる上に、メリットらしいメ
リットも無いので、Interface Builderで設定可能な項目はInterface Builder
でやってしまった方がよいでしょう。

Xcodeで「グループとファイル」と書かれたペイン(左ペイン)からResorcesとい
うグループを展開してみると、拡張子がxibのファイルが入ってます。そのなか
で(プロジェクト名)ViewController.xibというファイルをダブルクリックして
みましょう。Interface Builderが起動します。このxibファイルがInterface
Builderで定義、設定するファイルとなります。

まずはボタンを配置してみましょう。ライブラリウィンドウ(表示されていなけ
れば、Tools -> Libraryで表示されます)からCocoa Touch -> Inputs & Values
-> Round Rect Button と選び、ボタンをViewウィンドウへドラッグ&ドロップ
してみてください。配置する場所が決まったらInterface Builderで保存を実行
して、再度Xcodeで「ビルドと実行」をし、iPhoneシミュレータを再度起動して
みましょう。

どうでしょうか?ボタンが表示されていることと思います。簡単ですね。
次回は、チュートリアルをもう少し進めてInterface BuilderとXcodeの連携を
学んでいきたいと思います。(dot)

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┗【PF】現場リーダーの心得 [26]

オブジェクト倶楽部メルマガ読者のみなさん、こんにちは。
岡島です。

早いもので6月となりました。5月は全国的によくわからない天気でしたね。寒
かったり暑かったり。
そんな中、私の住んでいる地域の運動会の日は見事に晴れ(昨年は雨で順延⇒予
備日も雨で中止という事態でした)、無事に運動会を終えることができました。

今年の運動会はとても楽しく、プロジェクトにたとえるなら成功と言ってよい
でしょう。あまりに楽しすぎて打ち上げで酔いつぶれ記憶をなくし、気が付い
たら自宅の廊下で寝ているというありさまでした。

今になってなぜ成功したのか振り返ると、役員の連携もよく準備がスムースに
進んだこと一番大きな理由です。仕事がスムースだったから当日も応援に集中
でき、楽しい時間を過ごすことができました。

ということで今回は、毎年この時期恒例の「運動会ネタ」です。
2年間の体育委員の経験から、なぜ仕事がスムースに楽しくできたのか。運動会
で私が学んだ、「仕事を楽しくスムースに運ぶために重要な5つのこと」を挙げ
てみましょう。

●「丸投げ」しない
今年は運動会役員の入れ替わり時期で、私はブロック長から副ブロック長にか
わりました。役割的には新任のブロック長のサポートです。もちろん「さー、
俺の番は終わった。新ブロック長、あとはよろしく!」とやってもうまく廻り
ません。結局トラブルが発生し、自分も面倒に巻き込まれることなります。そ
うならないよう、ちゃんとフォローする気持ちが必要ですし、それを相手にも
伝えましょう。丸投げしてうまくいくかどうかは相手依存です。なんとかして
くれる人もいるでしょうが、それに賭けてはいけません。仕事を分割しお願い
するうちに、「この人は頼れるなぁ」ということが分かってきますので、その
あとで丸々仕事をお願いすれば良いのです。

● 裏方を積極的に引き受ける
仕事をスムースに運ぶためには準備が大切です。そのためには、裏方がいろい
ろと動く必要があります。
たとえば、打ち合わせの資料は前ブロック長である私が作成しました。打ち合
わせの進行は新ブロック長にお願いし、適宜私がフォローする形をとりました。
あまりでしゃばらず裏方に徹したのが奏功したのか、進行はスムースでした。

● メンバーに安心感を与える
正直、運動会の役員になりたい人はあまりいません。ほとんどの方は「持ち回
り」や「くじで負けたから」、「義務感」で「仕方なく」役をこなすのです。
そのような人に対し、プレッシャーをかけすぎてはいけません。へんに煽らず
に、「最低限やってほしいこと」を分かりやすく説明し、そのうえで「役得」
や「期待すること」を説明します。私は、役員の担当・役割ごとの仕事と今後
のスケジュール説明の資料を作成し、不安をぬぐってもらえるよう工夫しまし
た。

● ステークホルダー対策はぬかりなく
町内の運動会とはいえ、ステークホルダー(利害関係者)はあちこちにいます。
配り物などで協力をお願いする自治会長、「やるなら勝て!」とプレッシャー
をかけてくる歴代の体育委員、大会の本部委員に子供会など。
これらの人たちとの付き合いは、気をつけないと面倒なことになりがちです。
現に私も、「去年と同じでいいや」と思って連絡に手を抜いたたところ、今年
の自治会長は流儀が違い、その結果行き違いが発生することもありました。こ
れってプロジェクトでもありがちなことですよね。相手に合わせ動きを変える
ことはやっぱり大切です。

● 継続が人脈と楽しみを生む
長く仕事を続けていると知り合いが増えます。運動会の最中も、他の町内の役
員から声をかけてもらえ励みになりましたし、何よりも知り合いが多いと楽し
いです。ちょっと分からないことがあった時でも知見のある人に聞くことでト
ラブルを避け、スムースに仕事を進めることもできました。大袈裟ですが「人
脈重要」なのです。

白状すると、3年前ブロック長に選ばれた時はとても嫌でした。なんだかんだ理
由をつけて仕事を避け、誰かがやってくれることを待っていました。でも、こ
んな気持ちで取り組んでも楽しくありませんし、仕事も滞りました。やっぱり
(普段プロジェクトで心がけているように)自分から主体的に動くこと。これに
つきますね。今回は町内の仕事を例にしましたが、会社にも社員会や勉強会な
ど、プロジェクト以外の仕事はあります。参考にしてみてください。(岡島)

■ 永和システムマネジメントの組込みソフトウェア開発
   ICTとETのクロスーオーバーを目指します。
   http://et.esm.co.jp/site/index.html

■「ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング」
   現場リーダーの仕事術をチームビルディングの観点から説明しています。
   http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797352434/xpjp-22

■ okajima_yukioのtwitter
   http://twitter.com/okajima_yukio/

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┗編集後記

こんにちは、編集人のナガタユウコです。オブジェクト倶楽部2010夏イベント
の参加申込み受付を開始しました!今回のイベントも、自信をもってみなさま
にご紹介できる内容となっています。チーム割引もご用意しましたので、オブ
ラブイベントに初参加で緊張するという方は周りの方とご一緒に、オブラブイ
ベント常連の方はオブラブのことを知らない方を巻き込んで、ぜひみなさまで
ご参加ください!私は例年通り受付でニコニコみなさまをお待ちする予定です
ので、見かけたらお声かけくださいね☆(ナガタユウコ)

*** オブラブスタッフ自己紹介 ***
No.14 加納(kanoposo)
こんにちは加納(kanoposo)です。
私のオブジェクト倶楽部への初参加は、去年の夏に行われたイベントでした。
その時は新入社員として、イベントの感想を後でメルマガに書くという使命を
背負った上で参加となりました。
(そのときのメルマガにどんな内容のものを書いたか、今はあまり覚えてないで
すが)
初参加から現在に至るまで、永和の先輩方と入社時より話す機会も増え(先輩か
らはもっと人と話せと言われることもありますが)、いろんな一面を知ることが
できたので、去年とは違った視点から、イベントに関われるのではと思ってお
ります。
オブジェクト倶楽部のスタッフとして、イベントに参加される方と楽しいひと
時を共有していけたらと思っております。イベントで見かけたら気軽に声をか
けてください。(自分はスポーツが好きなのですが就業時間後に体を動かす時間
をいかにひねり出すか苦心しているので、同じ悩みを共有されている方、ぜひ
話を聞かせてくださいw)
(加納(kanoposo))

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