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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.323 2010/04/14
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┣【コラム】僕の営業日記 [14]
┃ 〜現場カイゼンの定着率とその要因〜
┣【アジャイル】アジャイル・プラクティスの見つけ方 [14]
┃ 〜付箋に様々なコトガラを書き出し、みんなに見えるようにする〜
┗ 編集後記
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┣【コラム】僕の営業日記 [14]
┗ 〜現場カイゼンの定着率とその要因〜
こんにちは。Hiroshiです。今回も僕が営業をしている中で、いろいろ体感した
ことを皆様と共有できればと思っています。今回は、現場カイゼンの定着率と
定着率を上げる要素をご紹介します。
日頃、現場カイゼンのコンサルティングやセミナーを提案していると、その効
果を問われる場合が多くあります。その場合、改善活動が組織にどの程度定着
しているかをコンサルティングやセミナーの効果として表しています。定着度
合いには、お客様に合わせて3〜4段階設定しています。一例を挙げると、
レベル1:見える化ツールが定着しているか
レベル2:リズム(朝会、ふりかえり等の定期的な会議体)が定着しているか
レベル3:作業の改善ができているか
レベル4:業務の改善ができているか
となり、をアンケート形式で定性的に測定しています。レベル3に上がるチーム
は、3ヶ月で10%〜40%、半年で20%〜50%という傾向が見えてきました。
その傾向に向かわせる為に、一般的なセミナーや外から見ていてアドバイスを
するだけではなく、現場に赴いて見える化ツールを見ながら話したり、相談に
のったり結構泥臭いこともやったりしています。
活動定着に向けていろいろな施策を行っていくのですが、特に最初の立上げ段
階では、以下の3者の施策や活動が、定着度合いに大きく影響します。
□事務局:組織への改善活動を定着させる仕掛け人達
・事務局の支援体制が積極的であること
例えば、備品調達等を一歩先にやってもらえると、導入の定着が全く違い
ます。
□実務者:実施に改善活動を実施する人達
・実務者が改善を楽しむこと
当たり前ですが、実務者の前向き具合によって定着は全く違います。
・改善の目標が、実務とリンクしていること
立てた目標が改善活動のための目標では定着しません。達成したらうれし
いと思える目標になっていることが大切です。
□アドバイザー:改善活動を実施するためのノウハウを提供する人達
・状況に応じたアドバイス
定着の度合いにあわせた支援をします。事務局や実務者の自主性を引き出
しながら導くことが重要です。やり方を押し付けるだけでは、実務者は動
いてくれません。
現場改善を定着させるための押さえるべき要素が見えてきました。皆様の開発
現場は如何でしょうか。(Hiroshi)
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┣【アジャイル】アジャイル・プラクティスの見つけ方 [14]
┗ 〜付箋に様々なコトガラを書き出し、みんなに見えるようにする〜
こんにちは。チェンジビジョンのこんぴろです。最近毎日の寒暖差が激しいで
すね。東京は日をまたいで10度気温が乱高下する事が増えています。暖かい日
から急に10度も下がると体調の管理が厳しいですよね。こういうときは体調を
崩しやすいので、気をつけてください。
ところでこの「気温」ですが、一目見るだけで暖かさや寒さを数値で実感でき
る素晴らしい仕組みですよね。30度だったら暑そうで、半袖のTシャツじゃない
ととても過ごせそうない、とか、10度だったらもう一枚着ないと外を出歩けな
い、とか実体験に基づいて行動を起こせます。しかし、例えばソフトウェアの
世界だと、指標としてメトリクスを測ったりしますが、メトリクスで複雑さ等
が実感できないのは、身体性や実体験が欠けているからでしょうか?数値が大
きいかったりすると、なんか複雑そうだ、くらいしか感じられませんよね?た
だ、そういう風に感じるのは、僕の主観がメトリクスに対してあまり興味がな
いからかもしれません。
と言うのも、そういう何かの中で隠れていた「情報」から外に見えるように取
り出された「情報」は、受け手によって受け取り方が異なるものだからだと思
うのです。「情報」というのはそういう性質のあるものではないでしょうか?
先日参加した『Fearless Change』の読書会でもそういう場面に遭遇しました。
どういう場面だったか簡単に説明しましょう。
Fearless Change[*1]は、組織にアイディアを広めるためのいくつかのパターン
がまとめられた本です。その中に「Small Successes」という、チームが小さな
成功をしたらお互い祝おうパターンがあります。その回は「Small Successes」
が初めて紹介された回でした。そこでせっかくだから参加しているメンバー同
士で祝いあおう、という流れになり、各々が最近体験した成功を付箋に書き出
し、ホワイトボードにはっていきました。それであるメンバーAが「三国無双を
クリアした」と書いたところ、みんなで見ている最中「それは意外!」と盛り
上がったんですね。「それは意外!」と言ったメンバーBは、メンバーAがゲー
マーである、ということを知らなかったようなのです。
これは成功体験を語り合う場面以外でも使えるのでは?とピンと来ました。例
えば問題を報告するにしても、メールや何らかのドキュメントの形式にまとめ
た形式で報告することもできます。しかし、それは報告している人にとって重
要かもしれませんが、プロジェクト全体で俯瞰してみてみると、取るに足らな
い問題かもしれません。それをわざわざ書き起こすのは、時間がもったいない
ですよね。そういうときに大切なのはその問題の要点ではないでしょうか?ふ
りかえりで行うKPTではP、つまり問題を俯瞰する場面が出てくると思うのです
が、その場に出ているPをみんなで見ていくと、報告した人から切り離されたP
という「情報」受け取り手によって重要度が変わってくると思うのです。
そういった中からプラクティスを見つけられるのではないかな?と今回は付箋
に様々なコトガラを書き出し、みんなに見えるようにすることをご紹介しまし
た。みなさまもふりかえり以外の場面でも活用されてみるのはいかがでしょう
か?(こんぴろ)
[*1]『Fearless Change』
http://www.amazon.co.jp/dp/0201741571/xpjp-22
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┗編集後記
こんにちは、編集人のナガタユウコです。先日行われた「AgileJapan2010」に
ボランティアスタッフとして参加しました。受付を担当したのですが、オブラ
ブイベントでの受付と同じ部分もあれば違う部分もあったり。「必要な情報の
チェックやアナウンスを、いかに正確にかつスムーズに行うか」という受付に
求められることはどのイベントでも同じはずなのに、フローが異なったりする
のは面白いなぁと思います。自分が属しているコミュニティ以外のスタッフを
体験するといろんな発見があるので、良いところはどんどんオブラブイベント
に持ち帰ろうと思いました☆ (ナガタユウコ)
*** オブラブスタッフ自己紹介 ***
No.09 千葉
( @chiba777, http://d.hatena.ne.jp/k_chiba/ )
こんにちは。オブジェクト倶楽部の千葉です。
昔は主にドラを叩いていたのですが、気がついたらドラ娘が登場して私のドラ
家業は商売あがったりに。しかたがないので最近ではLTの司会、蛍の光担当な
どしています。
普段はRubyやJavaで開発の開発業務を行っています。
毎年冬に会議室でカニの会を開催することで有名な弊社ですが[*1]、最近は、
和じゃスペースにて「Rubyベストプラクティス読書会」が行われています。こ
の本[*2]はオライリー社から出ている本で、表紙がカニなので、本読書会は通
称カニの会と呼ばれています。
カニの会から始まる朝。新年度開始ということもあり、朝に読書会などいかが
でしょう?(千葉)
[*1] 弊社カニの会についてのエントリ
http://blogs.itmedia.co.jp/hiranabe/2006/02/post_4ca7.html
[*2]『Rubyベストプラクティス』
http://www.amazon.co.jp/dp/4873114454/xpjp-22
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