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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.314 2010/02/10
■ I N D E X
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┣【Topics】「デブサミ2010」にてふりかえりセッションを担当します!
┣【プログラミング】組込みシステムの話 [11](最終回)
┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [31]
┃ 〜MJに学ぶリーダーとしてのコミュニケーション〜
┗編集後記
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〇 「デブサミ2010」にてふりかえりセッションを担当します!
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「デブサミ振り返り&追体験ワークショップ〜ペルソナとブリーフSSMによる体
験の共有の勧め」と題し、デブサミ2010にてワークショップセッションを担当
します。ぜひ、ご参加ください!
▼セッション詳細
日時:2010年2月19日(金) 17:40〜19:10
場所:目黒雅叙園
詳細およびお申込みはコチラから!
→ http://codezine.jp/devsumi/2010/
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┗【プログラミング】組込みシステムの話 [11](最終回)
こんにちは。藤井です。
今回で最終回となります。
● よりどころ
個人的な意見かもしれませんが、日本のエンジニアの心のふるさとというか、
精神的な支柱になっているものとして、戦艦大和と零戦とガンダムがあると思
います。ガンダムはまだできていませんが、大和はその完成度は勿論、建造さ
れるまでの緻密な計画、使用されている技術など、日本型モノ作りの完成型だ
と言っていいと思います。大和の話を始めると止まらなくなってしまうのです
が、その中で現代のモノ作りにも繋がる現場力の話をします。
● 現場力
大和は戦艦なので、自身の持つ攻撃力に耐えうる防御力を持つ、というコンセ
プトで基本的な設計が成されています。それに基づき40cm以上の厚みの鋼板が
舷側に使用されています。鋼板のつなぎには通常リベットなどが使用されるの
ですが、40cmもの鋼板をつなげるリベットはありません。そこで、鋼板にホゾ
を切り突き合わせ接合で繋ぐことになりました。図面上でそのような指示をす
ることは簡単ですが、実際の接合部には文字通り水を漏らさぬ精度が求められ
ます。当時の海軍工廠にはそれを実現する為の高いスキルを持った現場エンジ
ニアが多数居り、大和の鋼板は突き合わせで繋がっています。大和の設計は高
い現場力があって初めて実現できるものだったのです。
去年、日産GT-Rの開発に関わられた方の講演を聴く機会がありました。その中
で、「現場が製品を育てる」というお話がありました。GT-Rはセル方式で組み
立てられており、一人のエンジニアがひとつの製品を組み立てていくらしいの
ですが、日本のエンジニアはお互いに切磋琢磨して、作り込みの精度を上げて
いき、設計は変えていないのに、製品のスペックは上がっていくとのことでし
た。日本の現場の力というのは底知れないと感じられたそうです。
日本型モノ作りの完成型の戦艦大和と、日本有数のスポーツカーのGT-R、どち
らの開発にも「現場力」が大きな要素として存在している、とても興味深いと
は思えませんか?
● これから
現場力、良い言葉だと思います。しかし、最近は現場力が発揮できにくいモノ
作りにシフトしていっていますね。大和やGT-Rの用に一品モノを丹精込めて作
り込む際にはその力は凄く輝くのですが、標準化が進み、水平統合が進み、大
量にモノを作る場面ではなかなか厳しいです。現場力を吸い上げる形での、よ
り良い企画、コンセプト、標準化が肝になっていくんでしょうか。大和の建造
から得られた知見は、品質管理、工程管理など、そのまま現在の日本型モノ作
りのアドバンテージになっています。建造から70年、そろそろ新しいモノ作り
の形を考える時期かもしれません。
結論のない話になってしまいました。最後までおつきあい頂きまして有り難う
ございました。
またお会いしましょう、それまで、さようなら。(藤井)
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [31]
┗ 〜MJに学ぶリーダーとしてのコミュニケーション〜
遅ればせながら『THIS IS IT』、ご覧になりましたか?
MJことマイケル・ジャクソンのファンであってもなくても、封切から再演、そ
してDVDのリリースに至るまで、世界中の多くの人々がこのドキュメンタリー映
画(と、表現してよいものかも悩みますが)に熱狂しました。
今日は『THIS IS IT』を題材にして、マイケル・ジャクソンというリーダーの
姿に着目してみたいと思います。
▼マイケル・ジャクソン『THIS IS IT』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/xpjp-22
● 『THIS IS IT』
マイケル・ジャクソンは2009年6月25日に永眠。世界中が驚きと悲しみに包まれ
ました。King Of Popという名の通り、あらゆるジャンルの音楽を歌いこなし、
ショーでオーディエンスを魅了するその姿がとても印象に残っています。
『THIS IS IT』では、残念ながらついに行われることの無かったコンサートの
バックステージを中心に編集されています。マイケルを中心としたスタッフが
どのように関わりあっていたのか?なにを話していたのか?という、普段見る
ことのできない舞台裏を見ることができます。
私達の仕事とはやることも背景もかなりかけ離れてはいますが、この映画の中
で扱われているのもひとつのプロジェクトでありチームであるはず。
ましてや、世界中からトップクラスのハイ・パフォーマー集団が集まるわけで
す。リーダーとしてのマイケルは、どんな関わり方をしていたのでしょうか?
● MJこそ五十六メソッドのモデル
「日本人だもん、愛してるなんてチームでは言えないよ!」と、話してくれた
友人がいましたが、もちろん、私達が普段取っているコミュニケーションとは
いささかバックグラウンドが違います。私が注目したのはその「愛してる」と
言うマイケルの言葉よりも、曲のアドリブやフレーズやダンサーズとのタイミ
ングあわせでみることができる、マイケルの「伝えようとする熱意」です。
時には自分がフレーズを歌い、踊って見せたりしながら、ステージや演出で関
わる全員に自分がイメージしている世界を伝えます。
まさに、五十六メソッド!
山本五十六氏の「やってみせ 言って聞かせて やらせてみせ 褒めてやらねば
人は動かぬ」という言葉はとても有名ですが、マイケルは自分がイメージする
ステージングの世界を妥協することなく伝え続けます。
もちろんそれに応えるスタッフも一流なのはさることながら、言わなくても理
解してくれるなどという世界は一切ありませんでした。
特に、クリエイティブ・パートナーだったケニー・オルテガとのコミュニケー
ションはこの連続です。気心が知れているパートナーともこのぐらいコミュニ
ケーションを取り合っていたのですから、その情熱には学ぶところの満載です。
● 姿勢が伝わっていること
既に集まっている人達の殆どが、マイケルがショーに向ける情熱とその姿勢に
ついて理解していました。それは、彼らの憧れであり夢だったことに起因して
いるはずです。
衣装スタッフのザルディーが「挑戦だ!マイケルの姿勢だから」と話し、
「Smooth Criminal」のシーンでは、マイケル・ベアデンというミュージック
ディレクターが「すべて把握している」と話します。
つまり、マイケルがどんな風に物事を考え、どのぐらいの要求をするのかを殆
どの人が理解しています。そんなやりとりから、いつも自分自身を理解しても
らおうとエネルギーを使い、妥協なき仕事を積み重ねてきたスペシャリストの
姿を知ることができます。
今回このツアーにいろいろな形で参加したたくさんの人達がすべてマイケルと
綿密にコミュニケーションをできたかと考えると、そうではないと思います。
大規模プロジェクトや小チームが影響しあって作られるチームでは、リーダー
とのコミュニケーションの量が少なくても同じ方向に向いていることが要求さ
れます。そんなとき、私達にとってマイケルの姿勢がきっと参考になるはずで
す。
● ということで、MJ
マイケルはカリスマ的な存在であり、私達凡人との違いを感じたのも事実です。
そして、今回ツアーに参加した人々は世界中から集められたスペシャリスト達
であり、私達が「新人に教えなくちゃ!」と言っているような世界とは確かに
かけ離れているでしょう。
それでもリーダーとしてのマイケルに学ぶのであれば、伝え続けるエネルギー
を惜しまないことと、自分の姿勢を示し、理解してもらうための努力ではない
でしょうか?
もしもお手元にDVDがあれば、ぜひ今度はマイケルのリーダーとしての姿に注目
してみてくださいね。(上田雅美)
● アネゴ企画
http://www.anego.biz/
● アネゴの日記
http://blog.goo.ne.jp/cs_jenniffer/
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┗編集後記
こんにちは、編集人のナガタユウコです。『Ruby逆引きレシピ』プレゼントへ
多数ご応募いただきありがとうございます!まだまだご応募受付中ですので、
ご希望の方はお急ぎください☆
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1)Twitterで @objectclub 宛に、『Ruby逆引きレシピ』を含むつぶやきをする
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合は再度応募してみてください)
3)上記のつぶやきの他にも本書についてつぶやくと当選確率が上がるかも?!
応募締切は2月17日、当選者発表は2月24日の編集後記にて行います。お見逃し
なく!(ナガタユウコ)
*** オブラブスタッフ自己紹介 ***
No.02 kenchan
( @kenchan, http://shu-cream.blogspot.com )
こんにちは、kenchanです。私のオブジェクト倶楽部での主な活動は、イベント
でのLT担当なのですが、その他にも、連載を持っている先生方が原稿を落とし
てしまった時に穴埋め記事を執筆するという、とてもとても重要な役割を担当
していたりもします。
そんな私とオブジェクト倶楽部の出会いは、学生時代にまで遡ります。当時就
職活動中だった私は様々な縁により永和システムマネジメントの面接を受け、
その際、オブジェクト倶楽部冬イベントに誘われました。イベントではワール
ドカフェやLTと初めての体験の連続で、特にLTは今まで学内や学会の発表しか
見たことのなかった私には、あまりにも衝撃的なプレゼンでした。たった5分間
という時間の中で、次々と繰り広げられる技術ネタやライフハック、時には笑
えるネタに夢中になり、気付いたら60分が経っていたことを今でもはっきりと
覚えています。
そして翌年、私は永和システムマネジメントに入社し、今度はオブジェクト倶
楽部の中の人になりました。初参加のイベント、特にLTでの感動を少しでも多
くの方に感じてもらうべく今後も頑張りますので、皆様もイベントにお申込み
の際には、あわせてLTへのエントリーをよろしくお願いします。(kenchan)
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