Date:  Wed, 11 Mar 2009 17:27:32 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2009-08号】
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                          No.273 2009/03/11

■ I N D E X
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┣【Topics】「アジャイルジャパン2009」で平鍋・岡島がセッションを担当します!
┣【プログラミング】オブジェクト指向言語:JavaScript入門 [5]
┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [24]
┃      雑談
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇 「アジャイルジャパン2009」で平鍋・岡島がセッションを担当します!
  〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・ 

オブジェクト倶楽部が後援する「アジャイルジャパン2009 ―次世代のリーダー
をつくる―」にて、オブラブスタッフの平鍋・岡島がセッションを担当します!
岡島は新刊『ソフトウェア開発を成功させるチームビルディング』について、
平鍋は「プロジェクトファシリテーション実践講座」として現場の悩み相談室
を開催する予定です。

また、本イベントでは、組織を変革することは“まきこみ力”から始まるとの
考えから、ペア割引料金が設定されています。ぜひ、上司や部長、さらには社
長とご一緒に、ご参加ください!

『アジャイルジャパン2009 ―次世代のリーダーをつくる―』
【詳細】http://agilejapan.org/

 開催日時:2009年4月22日(水) 9:30-17:30
 開催場所:千代田放送会館(永田町) 2Fホールスタジオ
【地図】http://www.chiyodaku-town.com/map/cy044749

主催:アジャイルジャパン2009 実行委員会
共催:Agile Alliance

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┗【プログラミング】オブジェクト指向言語:JavaScript入門 [5]

● はじめに
JavaScriptライブラリーのひとつであるjQueryを学習中です。
前回に引き続き、Selectors(セレクター)について学習します。
Selectorsを使えば、ある特定のHTML要素を選択する記述が簡潔に書けます。

● いろいろなセレクター
前回は、#idのセレクターを使って一意にひとつの要素を選択する例を確認しま
した。その他にどんなものがあるでしょうか?

http://docs.jquery.com/Selectors
の中から、いくつかを一覧であげてみます。

基本
----
#id
説明 : id属性で一致した要素を選択
例 : $("#myDiv")|
element
説明 : 要素名に一致する要素を選択
例 : $("div")
.class
説明 : $(".myClass")
例 : class属性の値に一致する要素を選択
*
説明 : すべての要素を選択
例 :$("*")

階層
----
parent>child
説明 : 親子関係でマッチした子要素を選択
例 : $("#main > *")
ancestor descendant
説明 : 祖先−子孫関係でマッチした子孫要素を選択
例 : $("form input")
prev+next
説明 : 前後関係でマッチした要素を選択
例 : $("label + input")
prev ~ siblings
説明 : 兄弟関係でマッチした要素を選択
例 : $("#prev ~ div")

備考
parent>childは、直下である必要がある。ancestor descendantは、その必要は
ない。
prev+nextは、直前・直後で前後関係である必要がある。prev ~ siblingsは、
その必要はない。

フィルター
----
:first
説明 : 複数選択要素の中から先頭要素を選択
例 : $("tr:first")
:not
説明 : 指定されものを除外した要素を選択
例 : $("input:not(:checked)
:even
説明 : 偶数要素を選択
例 : $("input:even(:checked)")
:eq(index)
説明 : 指定したインデックスに一致する要素を選択
例 : $("td:eq(2)")
:gt(index)
説明 : 指定したインデックスより大きい要素を選択
例 : $("td:gt(2)")
:header
説明 : ヘッダー要素を選択
例 : $("header")
:animated
説明 : アニメーションしている要素を選択
例 : $("div:animated")

● まとめ
セレクターについて確認しました。たくさんの要素選択の方法がありますね。
今回あげた選択方法以外にも、要素の選択方法があります。
詳細は次のサイトで確認してください。
http://docs.jquery.com/Selectors
http://semooh.jp/jquery/api/selectors/

次回は、jQuery CoreのAPIを確認してみたいと思います。(IENAGA)
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┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント [24]
┗      雑談

2月の「Developers Summit 2009」で、久しぶりにオブラブメンバーと再会し、
かなりやる気になった上田雅美です。やっぱり、気力と充実感に溢れた人達と
ご一緒するって、いい影響をもらえますね。

● 出会い
これからの時期、みなさんの職場でもプロジェクトが終わったりまたスタート
したり異動があったり、と、出会いと別れの多い時期になりますね。
キャリアの世界では、スタンフォード大学のクランボルツ博士が、
Planned Happenstance Theory(計画的偶然性理論)として「予期せぬ出来事」の
重要性を唱えていますが、「出会い」こそ身近な計画的偶然性理論のひとつ。
何かの出会いがみなさんの人生を大きく左右したり、自分が直面している課題
に大きなヒントをもたらすかもしれません。
だったら、この「出会い」を大いに活用したいところです。
今日はその出会いを活用するために大切な「雑談」について考えてみたいと思
います。

● 出会いを「知り合い」に変えるのが雑談力
オブジェクト倶楽部のイベントでは「ワールドカフェ」やワークをはじめとし
て、さまざまな参加者同士のコミュニケーションの機会を作っています。
もしもみなさんが「出会い(出て行って会う)」をクリアしたのであれば、その
次の段階の、「知り合う(お互いがどんな人なのかを知り合う)」へと進むこと
は簡単です。そこで、キーとなるのが「雑談の力」です。
雑談の力の素晴らしさは、それぞれが自由にコミュニケーションをとって、感
想や情報や自分の意見を交換し合う。それが、出会いをご縁に発展することも
ありますし、場を和ませたり活発化させたりいろんなことを可能にする第一歩
です。
さて、読者の皆さんは雑談をすることが得意でしょうか?苦手ですか?

● 雑談は苦しい?
私はマネージャーを対象としたセミナーで「雑談してますか?」とお聞きしま
す。そこでよく耳に入るのが「雑談って難しいですよね」という声。必要性や
トピックスがあればそれについてディスカッションすることはできるのだけれ
ど、なかなか何もないところから会話を作り出すのは難しいという声や、世代
の違う人と会話をすることに結構気を使うという声もちらほら。

あなた:「○○君、Ruby勉強するのにお勧めの本とかある?」
○○君:「べつに。」
あなた:「だったら、サイトとかセミナーのお勧めってある?」
○○君:「べつに。」
あなた:「・・・」

このような会話を「気を使って」続けていると、なんだか終わった後にどっと
疲れが出てしまいそうですね。
では、雑談に必要なものはどんなことでしょうか?
私の思う「雑談力メソッド」をいくつかご紹介してみることにしましょう。

● メソッド1:あなたはどう思う?メソッド
あまり面識が無い人との雑談って困りますよね。
相手のバックグラウンドを知っているからこそできる会話って、結構多いと思
います。しかし、たまたま隣の席に座ったとか、新しくメンバーとなったばか
りなどという場合には、相手のことをほとんど知らないため会話がギクシャク
しがちです。
そんなとき、効果を発揮するのが、「あなたはどう思う?」メソッドです。
このメソッドは、自分が話したことについて、最後に必ず「どう思う?」など
と相手の感想や意見などを質問によって引き出します。
例えば、「WBCの試合を見てて、日本のチームはピッチャーがいいと僕は思うん
だけど、きみはどう思う?」こんな風に使います。
この、「どう思う?」のように質問によって意見を求められたりすると、質問
をされた側は「答えを求められている」と感じますし、意見を求められた相手
も自分の話がしやすくなります。
ただ、このメソッドにも落とし穴はあります。それは、相手にまったく興味が
無い話題だった場合です。その場合には、あっさりその話題を変えてしまいま
しょう。自分が好きな話題が、相手も好きだとは限りません。人間引き際も肝
心!

● メソッド2:先手必勝メソッド
『雑談力』(明日香出版社)の著者、武藤清栄さんによると「話しかけてくる」
というのは好感を持たれるための第一歩なのだそうです。
確かに、誰も知り合いのいない場所では、声をかけてもらえると嬉しい気分に
なったりしますし、特に職場では、目上の人からするとちょっと勇気が必要か
もしれませんが、後輩のほうからきっかけを作ってくれるというのはありがた
いものです。
そんな時の話題は、相手が気軽で簡単に答えられるところから始めるといいで
しょう。
  ・もう、お昼ご飯は食べましたか?
  ・最近随分暖かくなってきましたね。
  ・今日、電車が遅れていましたね。
このメソッドのポイントは、あくまでも「先手」にあります。
相手のきっかけを待っているのではなく、自分から行くことがポイントです。
そして、会話自体が盛り上がらなくてもそう落ち込まないでください。何度も
果敢にこのメソッドを使い続けることによって、小さいきっかけですが相手に
はきっと「気にしてくれている」とか「自分に好意的である」というあなたの
気持ちが伝わることでしょう。
このメソッドの落とし穴は、違う人に先手を越された場合です。
その場合にはまた別の機会を狙ってください。

● 最後に
ふたつのメソッドをご紹介しましたが、まだまだ雑談のメソッドはあります。
私も知らない人との会話は苦手ですし、失敗をして落ち込むこともしばしば。
その積み重ねが「自分はコミュニケーションが下手」「自分は口下手」という
ように刷り込んでしまっているような気もします。
しかし、雑談は所詮雑談。
上手くいけばプライスレスですが、失敗したとしてもそうダメージはありませ
ん。相手の置かれている状況もありますので、いつもそう簡単に上手くいくと
は限りません。
個人的には、雑談というのは春の風のように爽やかに吹き抜けるぐらいの頃合
が丁度いいようです。
場を和ませ、出会いを知り合いに発展させてご縁をつくる春風。
相手への思いやりの気持ちがあれば、きっと上手く行くこと間違い無しです!
(上田雅美)

● アネゴ企画
   http://www.anego.biz/
● アネゴの日記
   http://blog.goo.ne.jp/cs_jenniffer/
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「あなたの年齢は?」のホントのところ。
年齢なんて関係ない!とはいえ、いい意味でも悪い意味でも、やっぱり世代ご
とのギャップってありますよね。同じ時代を共有していると、同じ思い出を共
有していることが多いもの。オブラブメルマガを読んでくださっているみなさ
まは何歳ぐらいが多いのか、教えてください!

  〜19歳です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=0
  20歳〜29歳です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=1
  30歳〜39歳です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=2
  40歳〜49歳です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=3
  50歳〜です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=4
  それは秘密です。
     /special/kininaru/vote?vol=238&choice=5
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「新卒就職活動の思い出は?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒/special/kininaru/vol237/PlonePopoll_results2

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┗編集後記

こんにちは、編集人のナガタユウコです。オブラブ2009春イベントが終了しま
した。トークセッションの後の懇親会ということで、トークセッションを聴い
ての想いを共有したい!という飛び入り参加者の方も多く、とても熱い会にな
りました。参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
次は夏イベントでしょうか。2008秋イベントからなんだか走りっぱなしだった
気がするので、ちょっと息を整えて、次回以降のイベントも濃い内容となるよ
うがんばりたいと思います。

今週の強引な一言
*** 三人行えば必ず我が師あり(ことわざ) ***
共に事を行う場合、少数の人の中にも、必ず自分の手本とするにたる人がある
こと。
少人数のチーム(たとえ2人だけでも!)だったとしても、そのチームメンバーを
よーく観察してみましょう。きっと、自分にない部分を持っている人がいるは
ず。一緒に仕事をしているメンバーなので、その部分を学ぶチャンスも多いで
すよね。それを繰り返して、自分の幅を広げましょう!
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(ナガタユウコ)

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