Date:  Wed, 25 Feb 2009 18:14:49 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2009-06号】
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                          No.271 2009/02/25

■ I N D E X
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┣【Topics】オブジェクト倶楽部2009春イベントを開催します!
┣【プログラミング】組込みシステムの話 [3]
┣【特集】「オブジェクト倶楽部2009冬合宿
┃         〜箱根で湯ったりアジャイル体験〜」終了
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
 〇 オブジェクト倶楽部2009春イベントを開催します!
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『アート・オブ・アジャイル デベロップメント』刊行記念トークセッション後
に、オブジェクト倶楽部2009春イベントと題し、懇親会を開催します!登壇者
の平鍋・木下・岡島はじめ、オブラブスタッフも多数参加。トークセッション
に参加しての感想や疑問を直接ぶつけるチャンスです。ぜひご参加ください!

トークセッションおよび懇親会お申込みに際し、いくつか注意事項があります。
ブログにまとめましたので、コチラをご確認の上、お申込みください。
→ http://d.hatena.ne.jp/objectclub/20090224/1235465203

<トークセッション>
アート・オブ・アジャイル デベロップメントへの道 〜XPと歩んだ10年〜
平鍋健児(監訳者) × 木下史彦(監訳者) + 岡島幸男(友情出演)
● 開催日 :2009年3月5日(木) 19:00〜
● 場  所 :ジュンク堂池袋本店
● ジュンク堂のホームページに記載の要領にしたがってお申込みください。
   → http://www.junkudo.co.jp/newevent/evtalk.html#20090305ikebukuro

<懇親会>
オブラブ2009春イベント 〜ケンジとフミヒコと、時々、ユキオ〜
トークセッション終了後、場所を移し、懇親会を開催します。
● イベント詳細およびお申込みはコチラから!
   → http://atnd.org/events/374

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┗【プログラミング】組込みシステムの話 [3]

大変ご無沙汰しています。
今回は長期ブランク開けのリハビリを兼ねて"組込み開発のふたつの「モデル」"
について雑談をさせてください。
突然ですが、夜戦の話からです。

● 海軍の夜戦の話
昔、日本には海軍があり夜戦が大得意でした。夜戦に持ち込めば、日本海軍の
誇る、射程が長く雷跡の出ない九三式酸素魚雷をぶっ放して勝てる。確かに、
はじめの頃はスキルの高いスタッフ(見張り員)達に支えられて夜戦になれば完
勝でした。ところが、レーダーの出現で夜戦は日本海軍が考えていたものとは
全然違う戦い方になり、段々勝てなくなっていきました。得意としていたもの
が周りの状況の変化について行けなくなっていくという例です。

● 「モデル」は「摺り合わせ」を救う?
日本のモノ作りの特徴は「摺り合わせ」だとよく聞きます。ひとつのモノをい
ろんな分野(機械、電気、ソフトウエア)、いろんなレイヤ(企画、設計、製造)
の人が一緒になって作り上げる、それぞれのインターフェース部分を摺り合わ
せて作り上げていく、というモノ作りの方法です。大勢の人間が摺り合わせて
いくにはお互いが理解できる共通の言語が重要になります。言語は自然言語で
も数式などの人工言語であっても構いません。しかし、最近は対象となるシス
テムが複雑になり、様々な分野の人が参加するため、数式であっても共通の言
語になり得ないことが多いそうです。共通言語がないと「摺り合わせ」は成り
立ちません。「摺り合わせ」が日本海軍の夜戦のようになるとは思っていませ
んが、ある局面に来ていることは確かです。そこで注目が集まっているのが共
通言語としての「モデル」です。

● 組込み開発のモデル・モデリング
「MBA(Model Based Approach)」、「MDD(Model Driven Development)」、
「MDA (Model Driven Archtecture)」。これらみっつは微妙に違うのでしょう
が、全てモデルを使った開発を表しています。また、組込みの世界では一言で
「モデル・モデリング」と言ってもソフトウエア工学とは異なる、ターゲット
をより精度良く制御するための制御工学上の「モデル・モデリング」があり、
ひと味違う「モデル」の世界を構築しています。
この組込み業界のふたつの「モデル」。それを使った開発の呼称が複数あるの
を見ても分かるように、「摺り合わせ」の言語としてはもちろん、制御工学で
は「やりたい制御をするために」、ソフトウエア工学では「ソフトウエアの再
利用のために」、注目が集まっています。
ただ、惜しむらくは、両者互いに手を取り合っていないように見えるところで
すが。。

● 最後に
特に結論はありませんが、組込み開発における「モデル」について書いてみま
した。2種類のモデルが日本のモノ作りの重要なプレイヤーになることは間違い
ないでしょう。

さて、次回こそはリアルタイムOSの話に入っていきたいと思います。

では、それまでさようなら。(藤井)
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┗【特集】「オブジェクト倶楽部2009冬合宿
            〜箱根で湯ったりアジャイル体験〜」終了

オブジェクト倶楽部初めての合宿イベントとなる「オブジェクト倶楽部2009冬
合宿 〜箱根で湯ったりアジャイル体験〜」は、おかげさまをもちまして、無事
終了することができました。
イベントにご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

今回は、合宿ならではの時間をたっぷり使ったアジャイル体験をしていただき
ました。必然的に懇親会も時間をたっぷり使ってしまうものになっていました
が、次の日には誰一人欠けることなくきちんとふりかえりを行うことができ、
参加者のみなさまには何かしら持ち帰ってもらうことができたと思います。

また、スタッフ側としても、事前準備と当日の時間を十分に取ることができた
ため、自分達の納得のできる内容になったと満足しています。この経験をまた
次に活かしていきたいと思っています。

参加者の方にはさっそくブログなどでご感想をお寄せいただいていますが、楽
しめた、刺激になったなど、スタッフ冥利に尽きる感想をいただき、スタッフ
一同喜んでおります。

今回は参加を見送られた方も、参加者の方の感想を見たらきっと合宿に行きた
くなることと思います。
次回また合宿イベントを企画するときには、是非参加してくださいね!

イベントへのご意見・ご感想をお待ちしております。みなさまの声を、ぜひこ
ちらのブログにトラックバックでお寄せください。お待ちしております!
→ http://d.hatena.ne.jp/objectclub/20090220/1235093881
また、公式タグは「oblove2009wintercamp」となります。ブックマークなどの
際にはご利用下さい。

みなさま本当に、ありがとうございました!(dot)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「デブサミに参加した?」のホントのところ。
今年は2月12・13日に開催された、通称デブサミことDevelopers Summit。オブ
ジェクト倶楽部は、コミュニティブースを出展したり、ふりかえりセッション
を担当したり、またオブラブスタッフ個人でのセッションがあったりと、大忙
しの二日間でしたが、メルマガ読者のみなさまは、デブサミに参加されました
か?今後の参考に、ぜひお聞かせください♪

  参加し、オブラブブースのサイン会に行きました!
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=0
  参加し、オブラブふりかえりセッションに行きました!
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=1
  参加し、オブラブスタッフ個人でのセッションを聴きました!
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=2
  参加したかったけどできませんでした・・・。
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=3
  参加しませんでした。
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=4
  デブサミってなに?
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=5
  それは秘密です。
     /special/kininaru/vote?vol=236&choice=6
  ちょっと語らせて!
     詳細をこのメールに返信ください!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「バレンタインにチョコあげた?もらった?」の結果は公開中。ぜ
ひご覧下さい。
⇒/special/kininaru/vol235/PlonePopoll_results2

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┗編集後記

こんにちは、編集人のナガタユウコです。先週末、合宿イベントが終了しまし
た。参加者いただいた方の感想を聞くと、ご満足いただけた声が多く、とって
も嬉しいです。参加者のみなさま、そして実行委員スタッフに、心から感謝し
たいです。ありがとうございました!
・・・と一息つくヒマもなく、次は春イベントですね。イベントが多いと必然
的にやることも増え大変なのですが、イベント後にみなさまの感想をブログ等
で目にすると、やった甲斐があったなと思えます。多くのフィードバックがい
ただけるよう、イベントを成功させるべくがんばります!

オブジェクト倶楽部カレンダーの2009年3月分の電子データを公開します。
3月のカレンダーは「アジャイルプラクティス」です。アジャイルプラクティス
カレンダー全5回のうちの第1回となる今月は、挨拶がわりにアジャイルプラク
ティスとは何なのかを解説します。次回からはオブラブメンバーが自分たち好
きなプラクティスを紹介していきます。自分の好きな子を告白しあう修学旅行
の夜みたいなオブラブ。まだアジャイルプラクティスを読んでいないという方
はこれを機会に読んでみてはいかが?(はたけやま)
『アジャイルプラクティス 達人プログラマに学ぶ現場開発者の習慣』
 http://www.amazon.co.jp/dp/4274066940/xpjp-22
カレンダー電子データ
/special/#calendar

今週の強引な一言
*** 小事は大事(ことわざ) ***
大きな事も、もとは小さな事から起こるから、いいかげんにしてはならないこ
と。
小さな事は軽んじて考えたり扱ったりしてしまいがちですが、それらが集まり
大きな事になっていることを意識していないと、大変なことになるかも。逆に
言えば、大きな事だからと緊張したり不安になったりした時には、小さな事の
集まりだと思えば、リラックスして事に当たれますよね。
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(ナガタユウコ)

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