ホソカワです。説明不足で申し訳ありません。
on 2000/04/10 6:12 PM, 佃 軍治 at tsukuda@....jp wrote:
>
> 佃です。原書持ってません。(発注中)
>
> 以下、質問ばかりで済みません。
>
> Kaoru Hosokawa wrote:
>>
>> ホソカワです。
>>
>> なるべく、訳さないように解説をします。
>>
>
>>
>> Coaching
>> --------
>>
>> 一般的に「コーチ」というと lead programmer とか system architect を採用しま
>> すが、XPのコーチは違います。XPでのコーチの役割は、
>
> どういう人がコーチになるんでしょうか。プログラマでもなく、ア
> ーキテクトでもない人?
>
「The ideal coach is a good communicator, not easily panicked, techinally
skilled (...) and confident.」と書いてあります。
私は、スポーツチームのコーチを思い浮かべました。スポーツに関してはなんでも知っ
ていてチームメンバーから頼られている存在です。問題があればコーチに聞くが、解
決をするのはチームメンバー。
システム開発の経験豊富な方で、設計、コーディングはしませんが助言をしてくれる
人がコーチでしょうか?
>>
>> ・開発パートナーになること。特に新人の相手になること。
>> ・長期的な refactoring goal に向かって、短期的な refactoring を促進すること。
>
> どういうことなのか、いまいちイメージできません。
> 短期的な refactoringはイテレーション毎のrefactoring?
> そうすると、長期的な refactoring goalはどういうタイミングを
> 実施するのでしょうか?
私もタイムスケールははっきりしませんが、「長期的(long-term)」は、「システ
ムが完成するまでに」だと思います。また、「短期的(short-term)」は、
iterationごとだと思います。コーチは、小さいrefactoringを積み重ねて最終的にシ
ステム全体を改善するように方向付けをします。
>
>> ・プログラマーのスキルの向上を手伝うこと。
>> ・上層部にプロセスの理解を求めること。
>
> 私は、「プロセス理解」は一般的にはプロジェクトマネージャの役
> 割だと思っているのですが、ここでは「コーチ」の役割なんです
> ね。
>
> 「コーチ」は、プログラムマネージャ、チーフアーキテクトなどと
> 同等に重要な役割なんですかね。
>
XPでは、
コーチ = プロジェクトマネージャー + アーキテクト
と考えているのではないでしょうか?
>>
>> 一番大切な役割は、チームにおもちゃやおかし(食べ物)を与えることです。クライ
>> スラーの C3 プロジェクトで、実際にキッチンタイマーを使用したわけではありませ
>> んが、その存在だけでミーティングの時間厳守ができました。同じ釜の飯を食べたも
>> の同士には、何か秘めたパワーがあるようです。食べながら話すと、まったく違った
>> 議論ができます。
>>
>
> 「その存在」とは、「食べ物」「キッチンタイマー」のどちらでし
> ょうか?
キッチンタイマーです。(説明が変でしたね。)ミーティングがなかなか終わらない
ので、コーチはキッチンタイマーを購入しました。以後、キッチンタイマーの存在だ
けで時間厳守ができるようになったそうです。
> お菓子を食べながら会議すると、会議が時間内に終わる? 実感で
> きないですね。
>
申し訳ありません。お菓子とミーティングの話は別です。
> 日本では、「普段よくのみに行っている人との打ちあわせは、以心
> 伝心で会議がスムーズに行く」という感じでしょうか?
考え過ぎかもしれませんが、「breaking bread with someone」という箇所がミソな
んですが、自分のパンを分け合うと訳して考えると、大切(言い過ぎ?)なものをわ
けることによってうまれる連帯感/信頼感ができて、身になる議論ができるといって
いると私は思います。飲みにいって、打ち解けるのとはちょっと違う気がします。多
分、相手のグラスが空で、自分の最後のお酒を分け合った時、起きる感情でしょうか?
(ちがうかな?:-))
--
Kaoru Hosokawa
khosokawa@....com