平鍋です.ちょっと前の話ですが,
On Wed, 22 Mar 2000 18:06:57 +0900,
firo <firo@....jp> said:
>> ちょっと気になるのは、XPでは、「Documenting」が基本の一つになっていないこと
>> です。私の言っている「Documenting」は、ソースコードの文書化と製品の文書化で
>> す。ソースコードの文書化とは、コメントを書く、機能仕様書を書くと言う事です。
>> 製品の文書化は、ヘルプとかユーザーズガイドを書くことです。XPでは、これらをい
>> つ行うのでしょうか?必要無いのでしょうか?スコープ外にして楽な問題を解いてい
>> るのでしょうか(ちょっといじわるな質問)?
>>
> 私の現時点での考えを述べます。
> まずプログラミングそのものには直接関係しない、ユーザーズガイドは、
> まったくの対象外でしょうね。当然プロジェクトの最終製品の1つには
> ちがいないのですが、XPではその部分はまったくかやの外でしょう。
> プログラミングに関する「Document」については、あくまでも私の想像で
> すが、XPではコードのみが最終のDocumentであると考えているので
> はないでしょうか?コード以外のDocumentは、補足的に作成されるこ
> とはあっても、必須ではないし、あるいは不要になったら捨ててもよいと
> 考えられていると思います。
> 例えば、XPなFowler氏は、この前行われた日本講演(お題はUMLと
> アナリシス・パターンです)で、次のようなことを言っていました。
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> (講演の話やファウラー氏の著作によれば、全てをインタラクション図
> で表現するとは考えないということですが、表現しない部分はどうする
> のですか?という会場からの質問に対して)プログラムコードで表して
> 十分なところは、インタラクション図を描く必要はない。そのまま(プロ
> グラムコード)でよい。インタラクション図は有効な方法だが、やたらと
> 使いまくることはしないほうがよい。たくさんドキュメントを書けばいいと
> いうものではない。大切なことはコミュニケーションであり、そのために
> 必要なものだけを作成すればよい。
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> また、彼の著書「UMLモデリングのエッセンス」の日本語訳では、
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> (134ページ)
> 「これらの図(矢崎注:シーケンス図やコラボレーション図のこと)は芸術
> 作品である必要はありません。私はよく紙切れや小さなホワイトボードに
> 大まかに描いてしまいます。クラスの振る舞いを明確にするのに役立つの
> で、その図を最新の状態に保つ価値がある、と思うときだけ、ドローツール
> (やCASEツール)を使って図を書き直します。
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> とか、
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> (143ページ)
> 「実際には私は、相互作用のだいたいの形を作るため、ふつうはシーケンス
> 図を使い、コードを書きながら変更を加えます。相互作用が重要な場合は、
> 文書の一部としてシーケンス図を更新します。シーケンス図があってもコード
> がさらに明確にならないと思うときは、ファイルキャビネットにそのラフなシー
> ケンス図をファイルしてしまい込んでしまいます。
> ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
> とか、書いています。
> また、Fowler著「Refactoring」では、コメントが必要なのは、そのメソッドが長す
> ぎるからで、コメントがいらないようにメソッドを小さくしろ、というような指針が
> 書かれてあったような記憶があります。
> 実は、私は、今この考えにはまっているのですね。。(^^)
オージスさんの今月の矢崎さんの記事
http://www.ogis-ri.co.jp/otc/hiroba/index.html
を見て思ったのですが,やはり軽量であることが大切ですよね.上
記の中で,
>私も何か考えるときは,シャープペンシルで紙に落書きをしなが
>ら,考えをまとめるのですが,これはPCのキーボードを叩くことで
>は得られない感覚です.
と書かれています.私もやはりこの「シャープペンシルで紙に落書
き」感覚が自分の設計のベースになっています.純粋な設計の頭出
しは,Rose とかのケースツールを使って設計ではできません.か
ならず大きめの白紙とシャープペンシルです.
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