Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Tue, 4 Apr 2000 09:26:04 +0900
From:  Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:00101] CMM
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <20000404092442J.hiranabe@....jp>
Posted:  Tue, 04 Apr 2000 09:24:42 +0900
X-Mail-Count: 00101

平鍋です.

以前,本場 ML の方でも XP と CMM(Capability Maturity Model) 
との関係について前に盛り上がっていましたが,以下の本を読んで
見ました.

---------
書名: 成功するソフトウェア開発 - CMM によるガイドライン
原著: The Capability Maturity Model: Guidelines for
      Improving the Software Process
著者: Carnegie Mellon University/Software Engineering Institute
訳者: アンダーセンコンサルティング
出版: オーム社出版
値段: \6,500
ISBN: 4-274-078671-1
---------

CMM によると,ソフトウェアプロセスの成熟度には5段階あるという.

(1) 初期段階(Initial)
(2) 再現可能段階(Repeatable)
(3) 定義段階(Defined)
(4) 管理段階(Managed)
(5) 最適化段階(Optimizing)

第1段階を除く各段階には,KPA(Key Process Area)が定義されてい
る.例えば,第2段階には,「要件管理」,「プロジェクト計
画」,「プロジェクト管理」などなど,第3段階には「研修プログ
ラム」,「統合ソフトウェア管理」などなど.

また,それぞれの KPA は「キープラクティス」という観点から定
義されている.

この本で最も面白かったのは,第5段階まで達していると認められ
ているプロジェクトの例である.なんと,IBM ヒューストンのス
ペースシャトルプロジェクトの事例が詳しく解説されてる.

以上です.