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その他の参加レポート

参加レポート

桑折 誠太郎氏
2004 ObjectClub Summer Event
オブジェクト指向実践者の集い
― 失敗から学ぶオブジェクト指向 ―
Non-fiction Horror Tales
メールでレポートをいただきましたので、こちらに掲載させていただきます

 

「開発現場で使えるファシリテーション レポート」


株式会社ジェーアイシー    桑折 誠太郎氏   a reporter

1. ファシリテーションとは?

午後からのワークショップは選択式で、今回は、「開発現場で使えるファシリテーション」というワークショップに参加しました。 今回自分でこのワークショップを選んだにもかかわらず、ファシリテーションなる物をまったく知らず、ググりもせず知識ゼロで突撃してみました。 案の定始まってすぐにピンチはやってきました。

粕野氏(このワークショップの講演者) 「今日このワークショップを受けて何かひとつ持って帰りたいもの、今後に生かしたいことを、付箋紙に書いて前に張ってください。」

・・・なるほど・・・書けません。

てなわけで早速もらった資料でカンニング。

資料1 ファシリテーションとは何か?
「グループの可能性を最大限に生かす力」
 対象が個人ではなく「グループ」であること。何かのゴールを目指そうとしている。そのプロセスをいかに易しく効率的に演出していいくかが「ファシリテーション」、その担い手が「ファシリテーター」と言えます。 会議などに煮詰まった時に、ファシリテーションの技術を使うことで、進行がスムーズになるという場面が典型的なケースです。

なるほど。すぐにピンとくる会議がいくつか・・・。 だからあんな長いのか・・・。
だからあんなにもりあがらねーのか・・・。
だからあんなきまんねーのか・・・。
というわけで、あるひとつの会議に的を絞って、持ち帰るものは

「のせる」

に決定。身近に盛り上がらない会議があるんですよ。

2. アイスブレーキング

とまーいきなり参加型で始まったワークショップではありましたが、やはり周りの雰囲気は硬く、粕野氏のハイテンテンションぶりが浮いていたのは確かでした。 と、自分自身批判的な目で観察しつつ、ワークショップは始まり、まずは隣の人とコンビになって、まったく知らない隣の人の好きなもの当てていくゲーム?をやってみてくださいとの事。僕のお隣は、TIS(株)の塩田英二さん。お名前が英二さんだったので、

「奥田瑛二が好きそうです。」

などとわけのわからないことを言いながら、 そのゲームは終了し、ふと思い当たることが・・・ 午前中も隣の人と強制で会話させされたな・・・

あ!
もしや!
これかーこれがアイスブレーキングか!!

っと今更ながらに気づいてみたりしながら、ふと気が付くと、確かに場が和んでいる様子。

なるほどー。アイスブレーキングGET!!

3. 時間制限とグルーピング

続いての質問は、過去の開発経験での成功体験やよかったことなどを、二人で話し合ってくれと事。僕は自分自身の成功体験があまりないため、転職の苦労話をしつつ、英二さんは、入社して2、3年目の体験を語ってくれました。 そして、すぐにグループ変えがありこの2つのネタをもって、違うコンビとグループになり、今度は4人でこの成功体験ネタの共通点を見つけ出してくれとの事。ここでは、 一人1分でコンビを組んだ相手の成功体験をあとの二人に伝えていくというルール。 一人1分、合計4分経ってみると、4人の過去が浮き彫りなり、話し終えた後は、すぐに4人の共通点を探っていける。 さっきまで赤の他人だった4人が効率よく意見を出し合い話をまとめている。

なるほどー。
使える。

今まで何度か派遣で出た現場で、誰も仕様を教えてくれない、資料もない、あるのはコードだけ、なんてことはよくあった。 コードを読むことは出来るようになってきたが、聞いたほうが100倍早い。 アイスブレーキングの効果もあるが、グルーピングと時間制限を付けるやり方は、ゲーム性もでて開発時にやっても面白いかも。 この方法で、プロジェクトの経緯や懸念点、やってほしいことや、仕様の確認をすることができれば、開発にスムーズに入れそう。

GET!GET!

4、本題

こんな感じで、前半は終わり休憩をはさんで後半へ。後半はさっそくまた別の人たちと6人のグループを作り、このワークショップの本題へ・・・。

って本題ってなんだ?
何をするためのワークスショップだっけ・・・?

っとまーファシリテーターの思う壺の感はありつつ部屋の前を見ると、今日のお題が貼られているわけで

「ファシリテーターってどんな人?」
「どんな役割をする人?」

そう。そうなんです。これを学びに来たんです。 これもGETですな。

議論は白熱しているんですが、5時間経ってみて、今日何決める日なの?なんでホワイトボード使わないの?って改めて思う会議につい1週間前に・・・ゲフゴガファ。これ以上はご勘弁を。

そして今日の粕野氏をみて「ファシリテーターってどんな人?」を6人でブレーンストーミング。やはりここでも時間は区切られ、ブレーンストーミング開始。ここでは自分で気づいていないことが周りの方からどんどんと出てくる。

「道具の準備をしている人」
「要点を聞き出し、紙に書き貼り出す人」
「否定をしない」
などなど。

確かにそうだな~っと。

本題が前に張られているのもそうだし、これまで話し合って出てきたことを、ホワイトボードではなく、模造紙やA4用紙に書いて貼ってある。そして、模造紙に書くときに、わかりにくい意見が出てきた場合はさりげなく聞き返して、否定や自分の意見を付加することなく、要点をうまく聞き出し書き込んでいた。

なるほどー。
これもGETっと言いたい所だが、これは難しいな。
B型なんで自己主張激しいんですよ・・・。
表には見せませんけどね。

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5、まとめ

そして今回のワークショップの最後のまとめへ。各チームで出た意見を、一つずつ発表していきながら、粕野氏が模造紙に書きとめていく。体験やファシリテーターとして大事な部分を話ながら書き留めてくれました。その一部が以下の内容です。

  • 目標を設定する。目的、導く所をはっきりさせる。
  • 意見を出してもらう時に、結論を誘導しない。
  • 紙を残して会議の流れを記録する。
  • よく動き、ボディーランゲージを多く使う。
  • プロセスは見ているが、コンテンツには介入しない。
  • 意見を否定せず、意見に対してどう思うか、他の人にボールを渡す。
  • 時間をきっちり管理する。
  • 会議の目的、資料、会議に使う道具などをしっかり準備する。
  • 会議のルールを明確にする。
  • 決まったことを確認する。
  • 意見が出てきたときに、具体的にわからないときはさりげなく聞き返し、意見を変更して記録しない。
  • グループのサイズ、メンバーを変更し、グループの力を最大限に発揮させる。

こうして、今回のワークショップは終了したのですが、確かに得るものはいっぱいでした。最初にカンニングして掲げた「のせる」は置いておいて、自分自身では、

「アイスブレーキング」
「グルーピング」
「時間管理」
「目標の明確化」

など普段の会議において、すごく簡単に実現できるものを具体的に学ぶことが出来ました。 そして改めて、人の意見は面白く

「のせる」

など無理してやることはなく、ルールを少し明確にすれば、おのずとグループのメンバーが自発的に意見を出し合える環境は作れるのだなっと実感したワークショップでした。 とはいえ、出てきた意見をいかに実現していくかは難しいわけですが・・・。

そこにオブジェクト指向があれば無敵なわけですね!!。

とまーそこは、次回のオブジェクト倶楽部のイベントに期待をしつつファシリテーション突撃レポートを終わりたいと思います。

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6、追伸

粕野氏のハイテンテンションぶりが浮いていたのは始め5分だけですよ。そのあとのグループ作業の時は逆に何処にいるのかわからないぐらいでした。書き終えて、フォローしていないことに気づきましたので、ここでフォローさせてください。


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