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JUDE、NetBeansでアプリケーション構築[2]
(株)永和システムマネジメント   田中 里実
作成日:初版 2005, 07/29

この記事はWebアプリケーション作成をゴールとして、UMLエディタ「JUDE」とIDE「NetBeans」の概要を解説していく入門です。 どちらも、「インストールした瞬間から思ったように使える」ツールです。

この二つのツールを利用して、Wikiプログラムを構築します。JUDEでUMLクラス図を描き、Javaコードを生成、そのコードをNetBeansで読み込み実装、Sun Java System Application Serverへデプロイして動作させる、という一連の流れを見ていただきます。

   NetBeansの紹介
作成したモデルを実装してみましょう。ここでは、IDE(統合開発環境)である「NetBeans」を使います。NetBeansは、以下の特徴・機能をもちます。
  • シンタックスを認識してハイライト
  • JAVA、C、C++、XML、HTML言語のサポート
  • JSP、XML、RMI、CORBA、JINI、JDBCとServletテクノロジーのサポート
  • Antのサポート、CVS等のバージョン管理システムのサポート
  • コンパイラー、デバッガー、実行サービスのプラグインのサポート
  • ビジュアルデザインツールーGUI部品の作成に便利
  • ウィザード、コード生成/管理ツール
その他の特徴については、NetBeansのホームページを参照ください。
   Sun Java System Application Serverの紹介
作成したWikiプログラムを、Sun Java System Application Server(以下SJS App Server)で動かします。SJS App Serverは以下の特徴・機能をもちます。
  • Sun Java System Application Server Platform Edition 8.1は無償で開発/運用/再配布可能
  • J2EE 1.4テクノロジー互換
  • Administration Console/Deploytool/Ant integration/ログ/性能監視など、生産性を向上させる数々のツールやユーティリティが同梱されている
その他の特徴については、SJS App Serverのホームページを参照ください。
   NetBeans、SJS App Serverのインストール
さっそく、NetBeans、SJS App Serverをインストールしましょう。 ここで利用したバージョンは、NetBeans IDE 4.1とSJS App Server 8.1です。SJS App ServerをバンドルしたNetBeasをインストールします。

ダウンロード

NetBeansホームページhttp://www.netbeans.info/downloads/download.php?type=4.1 からsjsas_pe-8_1_02_2005Q2-nb-4_1-win.exe (90.08 MB) をダウンロードします。このファイル一つでインストール可能です。


インストール

ダウンロードが完了したら、そのファイルをダブルクリックすることでインストーラが起動します。インストール先のフォルダなどを指定するだけです。


起動

WindowsのスタートメニューからNetBeansを起動します

※NetBeans 4.1 日本語版もリリースされました。SJS App Serverとの連携も可能です。詳細はNetBeansのホームページ をご覧ください。
   プログラムコードの作成

プロジェクトの新規作成

ここでは、Webアプリケーションプロジェクトを 1 つ作成します。
  1. 「ファイル」>「新規プロジェクト (Ctrl-Shift-N)」を選択します。
  2. 「Web」カテゴリから「Web Application」のテンプレートを選択し、「Next」ボタンをクリックします。
  3. アプリケーションに"wiki"という名前を付け、プロジェクトの場所を指定します。利用するServerに"Sun Java System Application Server 8.1"を選択して「完了」ボタンをクリックします。

プログラムコードの実装


作成したプロジェクトの配置場所に、作成したスケルトンのソースファイルを配置すると、NetBeansが自動的にそのソースファイルを読み込んでくれます。 このスケルトンののソースコードを利用して実装します。
   プログラムの実行
プログラムコードが出来たら、いよいよ実行です。NetBeansはSJS App Serverと連携して開発・実行がスムーズに行えるようになっているため、ビルドから実行までがワンアクションで可能です。 プロジェクトを選択し、右クリックして「Run Project」ボタンをクリックするだけです。



NetBeansによってSJS App Serverが起動され、Webアプリケーションの配備が完了します。その後しばらくすると、Webブラウザが自動的に立ち上がり、Webアプリケーションが実行され、初期画面を表示してくれます。
   さいごに
この特集では、JUDE、NetBeansを利用したWebアプリケーション開発の進め方を解説しました。 総じて言えば、この二つのツールに共通する特徴は、手間のかかる初期設定することなく、すぐに使えるという点にあります。 また雛形をテンプレートから作成可能なため、初心者にも優しいツールと言えます。

JUDE/Professionalはマインドマップ作成機能を保有しており、UMLとの連携も可能です。 NetBeansはApp Serverが同時にインストールされ、連携がとれているため、事前設定が少なくて済みます。 手っ取り早くJava開発をしたい人や、IDEを初めて使う人に向いているといえるでしょう。

ここでは触れませんでしたが、NetBeansは、JavaアプレットやJavaアプリケーションなど、 Swingのユーザーインタフェースを必要とするアプリケーションの開発も容易に行えるような エディタも組み込まれています。是非この記事を読みながら、手を動かしてみてください。 この記事により、みなさんがJUDEとNetBeansについて、少しでも興味をもっていただけたら幸いです。
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