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題目:無理解なボス
題目:潔癖症のペア
題目:携帯メールばかりのペア
題目:気弱なペア


題目:無理解なボス



登場人物:
 無理解なボス:天野(声:北野)
 プログラマーA:山野(声:安井)
 プログラマーB:葛西(声:安井)
 コンサルタント:大熊

プログラマーA:「赤になるかな?」
プログラマーB:「実行!!」
プログラマーA:「やった、赤だ!!」
プログラマーB:「わーい」
 -- 二人で拍手する
プログラマーA:「そして、Fake It!」
プログラマーB:「これで、グリーンになるわけね、それ実行!!」
プログラマーA:「よっし、グリーンだ!!」
プログラマーB:「わー、パチパチ」
 -- 二人で拍手する
 -- 無理解なボス登場
無理解なボス:「うぉっほん。なんか楽しそうだな」
プログラマーA:「ええ。少しづつ達成感を味わえますし」
プログラマーB:「さらに、自分のコードに自信も持てますし」
無理解なボス:「(厭味たっぷりに)そんなこと言ってるんじゃないよ、
       うるさいんだよね。他のチームから苦情が来てるんだよ、
       うちのチームは遊んでいるって」
プログラマーA:「別に遊んでいませんよ」
プログラマーB:「楽しく仕事しているだけです」
無理解なボス:「お前らが楽しいときは、他に楽しくない人がいるってこと
       よく覚えておきな。
       それに、この紙っ切れだ。施設部から、苦情が来てるんだよ。
       会社の備品はきれいに使わなきゃいけないのは、幼稚園生でも
       わかるぞ。とっととはがしときな」
プログラマーA:「これはタスクカードって言うんですよ。コンサルさんが、
        これを使って進捗を管理しましょう言うんでやってるんですが。
       (大きめの声で)コンサルさーん」
コンサルタント:「はーい、なんですか?」
プログラマーB:「うちのボスが、タスクカードを剥がせって言うんです。」
コンサルタント:「(とっても驚きながら)えぇっ!。こんな素晴らしい
        方法を理解してもらえないんですか。」
無理解なボス:「(とっても驚きながら)えぇっ!。この紙っ切れがそんなに
       素晴らしいと思ってるの?」
コンサルタント:「当然じゃないですか」
無理解なボス:「私はXPをこのプロジェクトに使ってくれって頼んだんだぞ」
コンサルタント:「だから、これがそのXPのひとつの技です。」
無理解なボス:「(驚いた様子で)これがか?XPって究極の開発手法のことだろ。
       いろんなツールを使って兵隊を管理するんだ」
コンサルタント:「ツールは使いますが、ちょっと違います。兵隊は管理しません。
        プログラマーの生産性と、コードの品質を上げるんです」
無理解なボス:「だからをそれを管理を言うんだ。朝から夜遅くまで働かせて、
       何度も何度もレビューミーティングをするんだ」
コンサルタント:「それではプログラマは疲れて、モチベーションが上がりません」
無理解なボス:「まぁ、いいや。どれだけ捗っているか教えてくれ」
コンサルタント:「いま、目の前にあるこれが進捗です」
無理解なボス:「えっ、この紙っ切れが?えっと、確か俳句カードだな」
 -- ボス以外、ずっこける
コンサルタント:「タスクカードです。上にあるのが未着手。
        下が完了したもの。中間が仕掛です。
        だいたい、全体の6割ぐらい作業が完了してますね。」
無理解なボス:「そんなに進んでいるのか?確かだな」
コンサルタント:「はい、確かです」
無理解なボス:「証拠として、MS-Projectを見せてくれ」
コンサルタント:「えっと、MS-Projectは使っていません。
        このタスクカードが全てです」
無理解なボス:「えぇ。それだけでいいのか。」
コンサルタント:「これだと全員が見えますからね。
        完了したら、自分でカードを完了に移す。
        簡単なルールです。」
無理解なボス:「などほどな。確かにいいかもしれないな。
       でも、このこの派手さはいただけないな。
       白一色のほうがきれいに見えるだろ」
コンサルタント:「この色にも意味があるんです。
        白は普通のタスク、青はできればやるタスク、
        障害対応は赤と分けています」
プログラマA:「あと、画鋲の色で担当分けしてるんです。」
プログラマB:「ボクは青の画鋲」
プログラマA:「ボクは黄色の画鋲です」
コンサルタント:「あれ、いつの間にそんなことを」
プログラマA:「なかなか、いいアイデアでしょ」
コンサルタント:「いいですね。って、こういう風にみんなでアイデアを出し合って
        改善できるのもすごいところなんですよ」
無理解なボス:「うーむ、なるほどね。
       ただの兵隊だと持っていたのに、いつの間に・・・」
プログラマB:「だから、楽しく仕事ができるんです」
プルグラマA:「ほかのチームにもXPを使えば、うちらの楽しさが分かち合えるのに」
無理解なボス:「よし、わかった。
       でも、俺の立場のほうが大事だから、MS-Projectで管理すること。
       このタスクカードも剥がすこと。
       うるさいから、プログラム中は私語厳禁。
       それがいやなら、辞表の書き方教えるから。」
 -- 一同、お手上げのポーズで、固まる
コンサルタント:「その後、このチームは全員会社を辞めて独立し、
        ボスは職を失ったそうです」

格言:「ボスは、自分の立場を守ることよりも、
    部下の能力を伸ばすことを優先するべし」

題目:潔癖症のペア



登場人物:
 プログラマーA:安井(声:葛西)
 プログラマーB(潔癖症):北野(声:天野)
 コーチ:大熊


プA:「朝のメールの整理も終わったし、そろそろペアプロの時間だねー」
プB:「はじめまして。今日から一緒のチームに配属になりました、
   潔癖 翔です。今日のペアプロよろしくお願いします。」
プA:「始める前に、ちょっとトイレ行って来ますね」
プB:「はい。」
プA:「おまたせ。さて、はじめましょうか」
プB:「ちょっと待ってください。
   手洗ってきました?」
プA:「洗ってたよ」
プB:「本当に」
プA:「本当だってば。
   さて、気合を入れなおしてはじめましょうか。
   翔さん、ポテチ食べますか?」
プB:「ちょっと待ってください。
   手が油ギトゴトになるじゃないですか。
   そんな手で触ったキーボード、私は触れませんよ」
プA:「えっ。だから手を拭くって。
   さて、再度気合を入れなおして、はじめましょう」
プB:「ちょっと待ってください。
   コンピュータの「ゴミ箱」いっぱいじゃないですか。
   「ゴミ箱」の中身を空にしません?」
プA:「えっ。だめだこりゃー」

格言:「潔癖症とペアを組む場合は、まずは身だしなみから」

題目:携帯メールばっりのペア



登場人物:
  プログラマーA:安井(声:葛西)
  プログラマーB:北野(声:天野)
  コーチ:大熊

プログラマーAがドライバー、プログラマーBがナビゲーターをして
いる。
プA「カタカタ...」
プB「そこの変数名だけど、...」
   --言いかけたところで、プBの携帯が鳴る。
プA「電話?」
プB「メール。ちょっと待ってね。」
   プB、神速の指さばきでメールを返信する。その間2秒。
プB「えーと、なんだっけ。」
プA「変数名がどうって」
プB「ああ、このほうがよくない?カタカタ」
プA「そうだね。じゃあ続きを...カタカタ」
プB「うーん。そのロジックは、...」
   --また携帯が鳴る。
プB「ごめん、ちょいまち」
   --プBすばやく返信。
プB「ごめんごめん」
プA「ロジックが何?」
プB「(オウム返しに)ロジックが何?」
プA「なんか言いかけてたよ」
プB「ああごめんごめん、こうしたほうがいいかなって思って。
  カタカタ」
プA「それじゃダメなんだよ。条件が...」
   --プAの携帯が鳴る。
プA「メールだ、ちょっと待ってね」
   --プA、普通の速度でメール返信。
   --そのあいだにプBの携帯も鳴る。プBメール返信。
プA「なんの話してたっけ?」
プB「忘れちゃった。」
プA「まあいいか。続きをやろう。カタカタ」
コ 「順調?」
プB「順調ですねー」
コ 「さっきなにか、それじゃダメとか言ってなかった?」
プB「言ってたっけ?」
プA「さあ」
コ 「(画面をのぞきこんで)このロジックだと、引数が0のときコケない?」
プB「う゛っ」
プA「あっ。そうそう。それを言おうとして...」
コ 「メール書いてて忘れちゃったの?」
プA「そうです。」
コ 「コーディング中は集中してたほうがいいですよ」

格言:「ちょっとの中断でも集中は途切れる。
        作業中は邪魔が入らないようにするべし」

題目:気弱なペア



登場人物:
 プログラマーA:安井(声:葛西)
 プログラマーB:北野(声:天野)
 コーチ:大熊
 ナレーション:山野

プA 「...えーとー」
プB 「わかんないの?」

プA 「ここどうしたらいいんだろう?」
プB 「どうかなあ」

プA 「わかんない?」
プB 「聞いてみる?」

プA 「うーん...でもみんな忙しそうだし・・・」
プB 「そうだよね。もうちょっと考えてみようか。」

プA 「うーん...」
プB 「うーん...」

プA 「聞いてみよっか?」
プB 「うーん...でもこんな簡単なこと聞いていいのかなあ・・・」

プA 「うーん...」
プB 「うーん...」

ナレーション (そして次の日のスタンドアップミーティング)

プA 「昨日はこんなことで悩んでまして。。。」
コ 「えー、それは皆がひっかかったところだから、すぐ教えてあげれたのに。」

格言「コーチは歩くべし。メンバーは声をあげるべし。」