今日は、上手です。
議論についていけていませんが、一部だけコメントします。
> モデル(というんだろうか?)の妥当性を検証しやすくなる、
> のではないかと期待してます。
>
> いや、これもまた「モデル」といえるのかな…?
> よくわかんないです。
>
> #そういう意味では、このMLの範囲から逸脱してないかどうかは自分にもよく判りません
> >上手さん
> #どこまでをもって「モデリング」と呼べるのでしょう?
この辺りは、実は自分でも整理しようとしているところです。
【視点1】
システム開発のモデルでは、分析、設計、実装の時間軸でモデルの内容は変わっ
てきます。開発方法論でもつくるモデルは違ってきます。構造化設計、DOA、OO。
UMLはオブジェクト指向のモデリングの(一応の)公式標準に過ぎないですね。
UMLの中でも、どの図を使うか。
オブジェクト図については、システムのある時点でのスナップショットで、クラ
ス図に含まれても良いと定義してあった記憶があります。#(uml仕様書)
【視点2】
児玉さんの「UMLモデリングの本質」のP237に、モデリングとは何かという章が
あって、エイコフ氏、ブライアン氏のモデル定義などが紹介されています。
エイコフ氏
アイコン型も出る
類比型モデル
分析型モデル
ウィルソン氏
概念型モデルを追加
・観察者が対象をどう認識しているかのイメージ
#この内容には、もっと深い学問的な裏付けがあると思いますが、児玉さんにお
願いします。
【視点3】
EA(エンタプライズアーキテクチャ)はビジネスモデリング、ドメインモデリン
グそのものですね。
そうすると、ビジョン、ゴール。戦略、目標、アクションといったビジネス行動
の導出とか、ビジネス戦略の妥当性の検証という視点と必ずつながります。
これはもう、経営コンサルタントの世界ですが、モデルの構造としては無視はで
きません。
#この辺りの記述性の強化については、非常に興味があります。エリクソン/ペ
ンカーとか、マーシャルとか。
【視点4】
個人的には、モデルは、単なるマッピング(写像)と思っています。
表現するべき対象を、表現したい内容の軸で切り出しているものと思っています。
ですから、UMLも、DOAも、DFDも、EAも、最も有効な手法・道具を使ってモデル
を描けばいいと思っています。
問題なのは、「自分がモデリング対象領域のマトリックスの中のどの部分をどう
いう制約でモデル化しようとしているか」をきちんと認識することだと思ってい
ます。
そして一番恐れることは、渡辺幸三さんもBLOGで述べられているようなこと。
「まずUMLありきで、その中の細かいルールの解釈に関心を奪われてしまうこと」
だと思っています。
#私が実装は全く駄目、ということがそう考えさせているのは事実です。
#上の引用ソースを探していて、渡辺さんのBLOGをさまよっていておもしろかっ
たページです。(肝心の引用部分がみつからなかった・・)
◆モデリング技術の破壊力
http://watanabek.cocolog-nifty.com/blog/2005/04/post.html
◆「スクラッチ開発」という名のゴムボート
http://watanabek.cocolog-nifty.com/blog/2005/05/post_5643.html
◆構造化分析設計手法の問題
http://watanabek.cocolog-nifty.com/blog/2005/05/asistobe_df5c.html
(では)