こんにちは,児玉@(株)エクサです。
sadmanさん,清野さん,
「[modeling-dojo:00397] Re: 32番リベンジモデル公開」のお返事させていただきます。
>> ところが、実際のシステム運用の場面では、
>> 「個別の品物(預かり伝票など)に返却の印をつけるだけにしたい」、
>> という要求だったとします。
>> (要求に依存しますので、1対1となるように勝手に設定します。)
>> 「システム」では1(品物)対1(返却)の構造となります。
>> #SadManさんのご指摘の通りで、単なる状態の変更ですね。
>>
>> つまり、「現実世界」と「システム」で乖離が発生することになります。
>
>乖離するならばモデルが間違っています
「現実世界」と「システム」が乖離している状況は,よく目にしま
す。これはシステムが間違っています。
「現実世界」と「モデル」が乖離している状況もよくありますが,
それはどちらかが間違っています。残念ながら,多くはモデルの方で
すが。「現実世界」が誤りだと言えるようないいモデルを書けるよう
になりたいと思っています。
#amazonの書評によると,これができるようになられた方がいらっし
#ゃるようで,おまえは分かっていないと言われています。
>返却状態が品物に1:1だと分析されたならば
>そうモデリングするべきなのですね
そのとおりなのですが,注意すべきは,それはある「時点」で1:1
だということなんです。ご存じだとは思いますが,クラス図はある時
点のオブジェクトたちの状態を書くのではありません。時間を無視し
て書くのです。
#玉虫の厨子の「捨身飼虎」の図といって分かる人はいますかね。あ
#れなんですが。
ですから,遠い過去から遠い未来まで,その「品物」はどのような
運命があり得るかがクラス図には書かれます。その順序を規定したけ
れば制約を書きます。重要なオブジェクトの運命については,状態遷
移図で書いたほうがいいですが。
----
児玉公信
(株)エクサ SPBOMソリューションオーナー
兼 技術部
kiminobu-kodama@....jp kodamak@....org
児玉流メール道 家元