ひきつづき、オブジェクト倶楽部のやっとむです。
こちらのメールで、お題の発表をします。
サイトにもお題は掲示してあります。そちらも同じ内容となって
います。
http://www.objectclub.jp/community/modeling/contest2_theme
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お題:クリーニング屋さん
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純白堂は家族経営の、商店街の中にあるクリーニング店です。純
白堂店主の純白 四郎さん(56)は、個人プログラマーをやってる甥
の開 発太さん(35)と意気投合して、新たにシステムを開発して導
入しようということになりました。普通にパッケージを使っても良
さそうなものですが、理想は高いようです。
開 発太「せっかく新規開発するんですから、できるだけ対費用効
果の高い部分をシステム化しましょう。そのために、クリーニン
グ屋の仕事の全体を把握する必要があります。まずはどんなシス
テムにするのかは考えずに、クリーニング業務について知りたい
んです。
「クリーニングの仕事をざっと教えてもらえますか?」
純白 四郎「預かって綺麗にして返す、これが基本だな。お客さん
からクリーニング品をお預かりしたら、お名前と電話番号をうか
がってから、整理番号をつけてチケットを渡すんだ。あとでその
チケットを持ってきてくれたら、綺麗にしたものをお返しする」
開「似たようなシャツとかはどうやって区別するんですか?」
純「お預かりしたものに1枚ずつタグをつけておくんだよ。そこに
も整理番号を書いておくから、わからなくなったりはしないな」
開「料金はどうやって決まるんですか」
純「料金表があるよ。品名によってみんな料金は決まっているな。
それから、防虫や防水の加工を承ることもある。このコートを防
水加工してくださいとか、背広を防虫加工してくれとか、ワイ
シャツはそのままでいいとか、注文してもらうんだよ。防虫は品
物に関係なく一点500円、防水は品名によってそれぞれ料金を決
めているな。背広なら800円、コートなら660円とまあ、こんな
具合だ。」
開「なるほど。クリーニングだけしたり、クリーニングと防水加工
だったり、防虫加工だけっていうこともあるんですね。
「コートを2枚預かって、1枚はクリーニングのみ、1枚はクリー
ニングプラス防水加工のときはどうするんですか?」
純「ああ、さっき言ったタグあるだろ、防水加工っていうタグもあ
るんだ。それを付けて、どれを防水加工するのかわかるようにし
ておくんだよ。」
開「なるほど、だいたいわかりました。」
ここで開さんは、さっきからなにやら図形を書き込んでいたス
ケッチブックを、純白さんにも見えるようにテーブルに置きました。
開「これはUMLっていうんですけど、まあ呼び方ははどうでもいい
です。いま聞いたことをまとめて整理してみたんですよ。教えて
もらった内容がちゃんと入っているかどうか、ちょっと確認させ
てください。では、まず...」
さて、開さんはどんな図を書いたのでしょうか。純白さんに教え
てもらった内容がうまく盛り込めているでしょうか?わかりやすい
ようなモデルを作れたでしょうか?
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モデリングの観点
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お題の文章からもわかりますが、今回のモデリングは「クリーニ
ング屋の業務を把握して分析するためのモデル」です。ドメインモ
デル、と言ってもいいかもしれません。まだ、具体的なシステム化
範囲はわかっていませんし、もちろん設計・実装の問題は出てきま
せん。「評価のめやす」や「モデリングで気をつけること」を見な
がら、どんなモデルを作るか考えてください。
それでは、みなさんから多数の応募をお待ちしています。