Date: Fri, 11 Mar 2005 21:05:36 +0900
From: Tetsuya T <had20740@....jp>
Subject: [modeling-dojo:00203] Re: UML記述を理解できるお勧め本ありま
To: modeling-dojo@....jp
Message-Id: <20050311123540970.XBFH.8089.t-mta1.odn.ne.jp@....jp>
In-Reply-To: (Your message of "Fri, 11 Mar 2005 09:20:39 +0900") <070258C2211CD511AF2800508BB85956024F4157@....com>
References: <070258C2211CD511AF2800508BB85956024F4157@....com>
X-Mail-Count: 00203
はじめまして。たつたさん。
立見@メトロです。
>私もまだまだ、初心者なので、なんとも言えませんが、
私も、モデリング工程をしたことは、ほとんどありません。
”大工”しています。
でも、なんだか最近気のせいか、少しずつモデリングが
楽しくなりつつあります。コンテストのおかげ?
共にここで修行しましょう。
間違ったことをいうかも知れませんが、
いろいろな方の突っ込みが入るとおもいますので
恥を忍んで投稿できますし。
>よって、3つのインスタンス関係(関連クラスは除く)を表すにはどうしても
>制限にて表現するしかないのでしょうか?
>このあたりが、厳密に表現できない事の一つなのかもしれませんね。
>私もまだまだ、初心者なので、なんとも言えませんが、
>クラス図に対する、モヤモヤが少し無くなったような気がします。
3つクラスがあるからといって、制約が必ず生じるわけでは
ありませんが、しかし、制約がないか常に意識する必要はあると思います。
UMLで”仕様を表現する場合”には、曖昧さを残さないで
制約がある場合には、必ず記述しなくてはならないということでしょう。
「Executable UML実践入門」と「エッセンス」は両方と
相乗(シナジー)効果がある感じです。まさに目から鱗の連続でした。
改訂版のエッセンスもよんでみたいなぁ。でも今月はお金ないので、
やめておこう。
また、そもそも”仕様”を表現している以上、曖昧さは許されません。
曖昧さは残すと、後でどこかでしわ寄せが。これぞ”曖昧さ保存の法則”
注1)
最後に、2つ制約の例を考えました。
サラリーマンは
年収1000万円以上だと加入できるクレジットカードは
Aカード、Bカード、Cカード
年収500万円以上だと使用できるのはDカード、Eカード
年収300万円未満だとありません。というような要件があった場合、
以下のクラス図で、その”仕様”を表現できます。
加入できる
+--------+ 0..* +------+
|リーマン| ----------- |カード|
+--------+ 0..* +------+
加入される
{サラリーマンの年収属性}
もひとつ、制約の例を時流ネタでシュミレーションモデルを考えました。
これで、女性専用車両を導入する埼京線の乗車率の変化が測定できるか?
ある程度モデルができると、キセル乗車率を下げるためのモデルを加えたり、
楽しみが増えそうです。
乗車率測定モデル
0..1 後
スケジュールをもつ +-------+
+---------+ +-------------------------------+ |
| ダイヤ | ----------- |出停車 |+--+前 0..1
|------ |1 2..* |------------------------------ |
| 路線 | |出発時刻{後があるときだけある} |
| 喫煙車両| |到着時刻{前があるときだけある} |
+---------+ +-------------------------------+
|* 走行する | 1 |
| | |1
| +---------+ | +---------+
| | 乗車率 |-- | | 駅 |
| +---------+ | |---------| 乗、乗継、降
| | |駅名 | -----------+
| | +---------+ |
| | |
|* |1 |
+-------------------------+ |
| 編成 | |
| ----------------------- | |
| 両目 {前後関係できまる}|0..1 後 |
+-------------------------+----+ |
組込れる 1| 0..1+----+ |
| 前 |
| |
* | |
+--------------------------+ |
| 車両 | |
|--------------------------| |
| 定員{関連する乗客数} | |
+--------------------------+ |
|1 乗る |
| {・平日の午後11時以降に新宿駅などに到着する下りダイヤの|
|* 埼京線の10両目車両に男性乗客は乗れない。 |
| ・乗客が乗り降りしない駅にとまらないダイヤに乗らない。 |
| ・車両が定員オーバーでも乗れない。 |
| ・乗客が喫煙したい気分の時に禁煙車両に乗らない。 |
| } |
+-------------------+ |
| 乗客 | |
|------------------ | |
| 性別 |-----------------------------------------+
| 年齢 |
| 喫煙したい気分 |
+-------------------+
注1)
曖昧さをなくす力を加えない限り、工程を次に進めたところで曖昧さは不変という法則。