こんにちは,(株)菱友システムズ 山本です。
児玉さん,
強烈な揺さぶりに,頭がクラクラしています。
M9.7を記録しました。。
> まずオブジェクト図(インスタンス図)を書いてみましょう。
そうですよね。まずはここからですよね。。
> > 今のモデルからトラッキング出来るようにしようと考えると,
> >「機能」クラスに対して,監視しトラッキングを始める役目をもったクラスが
> >必要なのかなと,思っています。そこから,機能を実現するにあたっての
> >実績を順に追っていくことになりそうな気がしています。
> > 「機能」クラスは,随時要求通りに生成されているかどうかを
> >「監視」クラスに通知する機能が必要だと思います。
>
> ふっふ,この「機能」クラスでいいんですか。機能って何ですか。機
> 能を表現するからって「機能」クラスを設ければいいんですか。
> もう一つ,トラブルを監視するために「トラブル」クラスを作ればい
> いですか。何をトラッキングしますか。
>
> それと,「監視」クラスは危険な香りがします。
>
> いえ,私も分かって言ているんじゃないですよ。これを書きながら
> 考えているくらいなんで。
「機能」とは,この業務システムからすると,業務システムが
管理対象としているアプリケーションの最小単位の生産物だと
考えており, あるアプリケーションの機能を実行すれば,
何らかのアウトプットを生むと思っています。
しかし,機能の中には,複数の機能を使用し,何度も生産物を生成
しながら,大きな1つの機能を構成しているものもあると思っています。
それは,例えば,あるハードウェアとあるソフトウェアが組合わさって
実現している機能もあれば,ある単独のリソースのみで実現可能な
機能(生産物)もあると思います。
と,書きながら,「機能」という名前に疑問を持ってしまいました。。
生産物を作り出すには,何らかのプロセスが必ず必要だと思っています。
私は,このプロセスを「実現作業」としました。
この「実現作業」クラスには,予定と実績があり,何かトラブルが
発生した際,この「実現作業」クラスで管理している作業の予定と実績,
生産物を順にさかのぼって,走査する事で,問題箇所の特定が可能だと
考えていました。
とすると,元のクラス図のままで,実現作業の予定と実績(トラッキング
する情報)は確保していると思います。
が,トラブル発生を監視する概念を想定していませんでしたので,
新たに「監視」クラスを置きました。
でも,この「監視」クラスは危険な香りを漂わしているんですね。。
う〜ん。。トラブル発生を察知しないとトラブルだと認識出来ないと考え,
この「監視」クラスを設けたのですが。。
と,いろいろ考えていたのですが,今のままでは,いろんな解釈が
できてしまうと思い,仮定でシナリオを作成して,もう一度一から
考え直してみる事にしました。
○シナリオ
「 Aさんは,客先別の受注状況を紙ベースでみたいと思い,
客先情報,注文情報を管理している受注システムの
客先別受注情報出力処理を起動したところ,プリンタが動作せず
正しく出力できませんでした。
原因を調べたところ,用紙切れと判明しました。」
このシナリオをもとにして,インスタンス図とクラス図を書いてみました。
○インスタンス図
--------------客先別受注情報出力:S/W----------
| ------------客先情報:データ--------------- |
| | --------注文情報:データ--------- | | |
| | | | | | |
成功:予定出力処理-----------------------失敗:実績出力処理
| | | | | | | | |
| | | | --------タイムアウト:基準-------- | | |
| | | | | | |
| | | ----------A4用紙:備品---------------- | |
| | -------------リボン:備品--------------------- |
| ----------------プリンタ:H/W--------------------
|
|
客先別受注情報出力帳票:結果
○クラス図
+------+ +------+ +------+ +------+
|S/W| |データ| | 備品 | |H/W|
+------+ +------+ +------+ +------+
|* |* |* |*
| | | |
| 1..*| 1..*| |
| +------------+1..* |
---------| 出力処理 |--------
1..*+------------+
|1..* △
| |
| ----------------------
| | |
| +------+0..1 +------+
| | 予定 |-------------| 実績 |
| +------+ 0..1+------+
| |1..* +------+ |1..*
*| -------| 基準 |--------
結果 *+------+*
この図では,基準(タイムアウト)によって,予定・実績と比較などを行い,
トラブルを判断させようと表現してみました。
ここを出発点に,トラブルの原因を走査したいなぁと思っています。
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山本尚史
(株)菱友システムズ 京滋支社 shouji_yamamoto@....jp
児玉流メール道 2代目当主