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Date:  Tue, 8 Mar 2005 21:42:09 +0900
From:  "shoji-yamamoto" <shoji-yamamoto-v@....jp>
Subject:  [modeling-dojo:00198] Re: 強烈な揺さぶり> Re: 	コンテスト アフター ザ コンテスト
To:  <modeling-dojo@....jp>
Message-Id:  <FAEOJGLKEBOAMBEALPLNMEKKCAAA.shoji-yamamoto-v@....jp>
In-Reply-To:  <200503050133.AA01233@....jp>
X-Mail-Count: 00198

こんにちは,(株)菱友システムズ 山本です。

児玉さん,
 
 強烈な揺さぶりに,頭がクラクラしています。
M9.7を記録しました。。

>  まずオブジェクト図(インスタンス図)を書いてみましょう。

 そうですよね。まずはここからですよね。。

>    > 今のモデルからトラッキング出来るようにしようと考えると,
>    >「機能」クラスに対して,監視しトラッキングを始める役目をもったクラスが
>    >必要なのかなと,思っています。そこから,機能を実現するにあたっての
>    >実績を順に追っていくことになりそうな気がしています。
>    > 「機能」クラスは,随時要求通りに生成されているかどうかを
>    >「監視」クラスに通知する機能が必要だと思います。
>
>  ふっふ,この「機能」クラスでいいんですか。機能って何ですか。機
> 能を表現するからって「機能」クラスを設ければいいんですか。
>  もう一つ,トラブルを監視するために「トラブル」クラスを作ればい
> いですか。何をトラッキングしますか。
>
>  それと,「監視」クラスは危険な香りがします。
>
>  いえ,私も分かって言ているんじゃないですよ。これを書きながら
> 考えているくらいなんで。

 「機能」とは,この業務システムからすると,業務システムが
管理対象としているアプリケーションの最小単位の生産物だと
考えており, あるアプリケーションの機能を実行すれば,
何らかのアウトプットを生むと思っています。
しかし,機能の中には,複数の機能を使用し,何度も生産物を生成
しながら,大きな1つの機能を構成しているものもあると思っています。
それは,例えば,あるハードウェアとあるソフトウェアが組合わさって
実現している機能もあれば,ある単独のリソースのみで実現可能な
機能(生産物)もあると思います。
と,書きながら,「機能」という名前に疑問を持ってしまいました。。

 生産物を作り出すには,何らかのプロセスが必ず必要だと思っています。
私は,このプロセスを「実現作業」としました。
この「実現作業」クラスには,予定と実績があり,何かトラブルが
発生した際,この「実現作業」クラスで管理している作業の予定と実績,
生産物を順にさかのぼって,走査する事で,問題箇所の特定が可能だと
考えていました。
とすると,元のクラス図のままで,実現作業の予定と実績(トラッキング
する情報)は確保していると思います。
 が,トラブル発生を監視する概念を想定していませんでしたので,
新たに「監視」クラスを置きました。
でも,この「監視」クラスは危険な香りを漂わしているんですね。。

 う〜ん。。トラブル発生を察知しないとトラブルだと認識出来ないと考え,
この「監視」クラスを設けたのですが。。

と,いろいろ考えていたのですが,今のままでは,いろんな解釈が
できてしまうと思い,仮定でシナリオを作成して,もう一度一から
考え直してみる事にしました。

○シナリオ
「 Aさんは,客先別の受注状況を紙ベースでみたいと思い,
客先情報,注文情報を管理している受注システムの
客先別受注情報出力処理を起動したところ,プリンタが動作せず
正しく出力できませんでした。
 原因を調べたところ,用紙切れと判明しました。」

このシナリオをもとにして,インスタンス図とクラス図を書いてみました。

○インスタンス図

          --------------客先別受注情報出力:S/W----------
          |   ------------客先情報:データ---------------  |
          |   |   --------注文情報:データ---------  |  |  |
          |   |   |                               |  |  |  |
    成功:予定出力処理-----------------------失敗:実績出力処理
     |  |  |  |  |                                |  |  |  |
     |  |  |  |  --------タイムアウト:基準--------  |  |  |
     |  |  |  |                                      |  |  |
     |  |  |  ----------A4用紙:備品----------------  |  |
     |  |  -------------リボン:備品---------------------  |
     |  ----------------プリンタ:H/W--------------------
     |
     |
客先別受注情報出力帳票:結果

○クラス図

+------+  +------+  +------+  +------+
|S/W|  |データ|  | 備品 |  |H/W|
+------+  +------+  +------+  +------+
   |*         |*       |*        |*
   |          |        |         |
   |      1..*|    1..*|         |
   |        +------------+1..*   |
   ---------|  出力処理  |--------
        1..*+------------+
               |1..*  △
               |      |
               |    ----------------------
               |    |                    |
               | +------+0..1         +------+
               | | 予定 |-------------| 実績 |
               | +------+         0..1+------+
               |    |1..*  +------+       |1..*
              *|    -------| 基準 |--------
              結果        *+------+*


 この図では,基準(タイムアウト)によって,予定・実績と比較などを行い,
トラブルを判断させようと表現してみました。
ここを出発点に,トラブルの原因を走査したいなぁと思っています。

-------
山本尚史
(株)菱友システムズ 京滋支社  shouji_yamamoto@....jp
    児玉流メール道 2代目当主