こんにちは,児玉@(株)エクサです。
上手さん,
「[modeling-dojo:00176] 【FYI】SEのための図解技術(開米)」のお返事させていただきます。
>認知心理学のSRKモデルでは行動レベルは、知識ベース、ルールベース、スキル
>ベースから構成される。
最初,何のことか分かりませんでした。知識ベース,ルールーベース,
スキルベースで分かりました。ラスムッセンの研究ですね。彼はヒュー
マンエラーの研究をしていました。で,エラーのレベルは,スキルベー
スで起きるslip,ルールベースで起きるslipとlapse,知識ベースで起
きる,mistakeを区別しました。
これを知っていると,上の文脈で「知識ベース」を教えるという言い
方が?です。
>知識ベースの中には、ベテランでも存在を言葉で語れないような、明文化しにく
>い暗黙知の塊のメンタルモデルがある。
行動は,知識(考えて行動する)→ルール(この場合はこうする)→
スキル(体が覚えている)というように自動化されていくという主張で
す。
なので,上の文の「知識ベース」は「知識データベース」のことに置
き換わっていることがわかります。そして,明示的に記述されるべき
(ここでいう)「知識」のなかに暗黙知があるように説明されています。
私にとっては,とっても???です。
> 知識を与えず、ルールのみを与えると、スキルは応用性のない薄いものになる
> 知識ベースを教えることが必要
という文を私が納得できるように解釈するならば,「知識を与えてか
らルールを与えなさい」と言っていると思います。
ラスムッセンは,問題が起きたときに,スキルで対応できないならば
ルールに戻って対応し,それでも対応できないならば知識で対応すると
いうことを言っていますので,確かに知識の裏付けのないルールやスキ
ルはいざというときにどうにもなりません。それを応用性がないと言っ
てもいいかも知れませんね。
#すみません,細かいつっこみで。
----
児玉公信@(株)エクサ
エンタープライズソリューション事業部SPBOMソリューション部
兼 技術部
kiminobu-kodama@....jp kodamak@....org
児玉流メール道 家元