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Date:  Tue, 01 Feb 2005 14:54:59 +0900
From:  Tsutomu YASUI <t-yasui@....jp>
Subject:  [modeling-dojo:00051] 【コンテスト】お題「業務システム」
To:   modeling-dojo@....jp
Message-Id:  <41FF19B3.1030806@....jp>
X-Mail-Count: 00051

ひきつづきこんにちは。オブジェクト倶楽部のやっとむです。
ジャンジャカジャンジャンジャーン!というファンファーレと共に
お題を発表します。よく聞いてね、一言も聞き漏らさないように。

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  モデリングコンテスト  お題
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                     【 業務システム 】

  以下の記述をもとに、「業務システム」というもののモデルを作
成してください。またその際に、次の観点を反映してください。

観点:
 * システムが提供する機能と、その機能にいくら費用がかかって
   いるかを管理したい。
 * 運用が滞りなく漏れなくできているかを確認したい。
 * システムを稼動させるために必要なハードウェアおよびソフト
   ウェアと、その調達に必要な作業を把握したい。

記述:
  業務システムは日常の業務で使用するための、いくつかの機能の
組み合わせで構成される。業務によって利用する機能は異なり(重
なることもある)、また業務のカテゴリーによりサブシステムに機
能をグルーピングすることもある。業務のカテゴリーとは、「開
発」「営業」「総務」「人事」などだが、実際の業種・企業によっ
ても千差万別である。

  システムはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成され
る。ハードウェアはサーバー機、クライアント機、インフラ(ネッ
トワークなど)に分類できる。クライアント機は普通のPCであった
り、携帯電話、ハンドヘルド端末、バーコードリーダーとレジス
ターなど、いろいろありうる。種類によって調達先も違うし、調達
の形態(購入、レンタル、リースなど)も変わってくる。

  ソフトウェアはOSやミドルウェア(データベース、メッセージン
グ、アプリケーションサーバーなど)、パッケージなど出来合いを
購入するものと、このシステムのために開発して使用するものがあ
る。新たに開発する部分がシステムの本体と言える。システムが提
供する機能は大部分が新規開発部分で実現される。データベースな
どのミドルウェアも利用するが、画面や帳票などの入出力と情報の
処理の部分は、そのシステムに合わせて設計・開発するのが一般的
である。

  ハードとソフトはそれぞれに運用が必要だが、自動化されている
運用と手作業の運用がある。特に異常時の運用は、定型化しにくい
ので手作業になることが多い。大規模なシステムでは専任の担当者
が運用作業をすることが多いが、小規模なシステムだと業務ユー
ザーが運用作業もおこなうことが多い。ソフトウェアの運用は、そ
れぞれのパッケージやサブシステムごとに別々の運用が必要になる
ことが多い。

  システムにかかる費用はさまざまである。ハードウェアやパッ
ケージソフトウェアの購入と保守契約やライセンス更新、開発にか
かる費用、運用のための人件費、故障したときに代替を調達する費
用と修理費、ハードウェアを設置して維持する費用(場所代、電気
代、バックアップメディア、など)、ユーザーの教育とサポート、
などなど細かく見ていくときりがない。しかし必要な費用を正確に
管理することは重要である。

  いっぽう、業務システムから直接得られる利益は一般にはゼロで
ある。業務システムは業務を遂行するために利用するものであり、
業務そのものが利益を計上することはあってもシステムそのものが
利益になることは少ない。システムによって得られる利益(あるい
は利益の減少)を管理することは重要だが、一般的な方法はない。

  以上

=◆=◆=
 おわりに
=◆=◆=

  以上がお題になります。前のメールでも言いましたが締め切りは
2月14日月曜日の夕方になります。遅れないでくださいね!月曜
日ってけっこう忙しいでしょうから、前の週までに作っちゃうか、
週末で作って早めに応募しちゃうのがたぶん得策です。

  そしてなにより大切なのが、そう、このメーリングリスト上であ
れやこれやと批評したり議論したりすることなんですよね。作って
応募して投票して、だけではせっかくモデリングコンテストに参加
する意味が半減しちゃうじゃーないですか。メーリングリストに参
加されている練達のモデラーのみなさん、師範代の方々、お忙しい
と、たいへんお忙しいとは存じますが、なにとぞひとつ応募作品へ
のコメント、批評、質問など、よろしくお願いいたします。

  人から意見や質問をされて、他の人のモデルも参考にしつつ、自
分のモデルに反映して、よりよいモデルを作る。そして参加したみ
なさんがよりベターなモデラーになってゆく。そのためならばこの
不肖やっとむ、わが命なげうつ覚悟でございます。いや、命なげ
うっても別に役に立たないよーな気はしなくもないんですが、まあ
そんな勢いで!