こんにちは,(株)菱友システムズ 山本です。
皆川さん,
お返事ありがとうございます。
>
> # 週末はメール・チェックができず出遅れてしまいました。でも、児玉さんの的
> # 確なご指摘もあって今回の課題の本質にぐぐっと近寄ってきている様子で何よ
> # りです m(_ _)m
>
> 以下、例によってメールの引用部分を一部削らせていただいています。
>
> On Mon, 31 Jan 2005 14:00:59 +0900
> Kiminobu Kodama <kiminobu-kodama@....jp> wrote:
>
> > この課題の目的は,「合理化のメカニズムを書きたい」ということだ
> > と理解しました。まさに,心理屋の私むけの課題です。
>
> さすが児玉さん。鋭いですね (^_-)
>
> > ブドウやレモンといったインスタンスがそのまま出てくるモデルでなく
> > てよかったです。与えられたインスタンスを基に概念(型)を発見したり
> > 発明したりするのがモデリングだと思っているので。
>
> 山本さんが提示されたモデルは課題文をベースにして抽象化/概念化を進めて
> いて、より本質的な特性を表現しようという視点になっていますよね。実に良い
> 感じだと思います (^_^v
>
> > このモデルでは,行為に伴う心理状態の変化を書こうとしていますね。
>
> 私が山本さんのモデルを拝見した時に最初に思ったのは、「あ、なんだかシュ
> レイヤー/メラー法っぽいクラス抽出の風味が出てるのかな?」というものでし
> た(状態や行為を示すクラスが中心になって出ていて、心理状態の変化をオブジェ
> クト群で表現しようとしているので…)。児玉さんのご指摘のとおり、もう少し
> 関連の明確化やクラス(概念)の整理整頓が必要だと思いますが、こういう視点の
> モデルもなかなか興味深いですよね。
>
> ただ、山本さんの描かれたクラス図では、全体にかかっている暗黙のコンテキ
> ストが省略されているために、どのオブジェクトをピボット(基点)にしてこの世
> 界の構成を紐解いていけば良いのか取っ掛かり辛いような感じがします(いろん
> なオブジェクトがこの世界にフワフワと浮いていて、まとまりのある塊(オブジェ
> クト・ネットワークの一部)を見つけにくい感じ)。
>
> # なぜかシュレイヤー/メラー法的な分析モデルでは、このような傾向(コンテキ
> # スト・オブジェクトが省略される)が特に強いように思います。
ありがとうございます。
シュレイアー/メラー法という言葉は,ちょくちょく耳にしたり,目にしたり,
学生時代の授業の中でも記憶にはあるのですが,
どういうものなのか,具体的には知りませんでした。。
勉強になります。もう少し詳しく知りたくなりました。
私のモデルは,私に「モデリング」という世界と,興味と,楽しさに導いて
くださった方の影響が大きいのかな,と感じています。
まだまだ,若輩者で,まだまだ学ぶことが多い私です。。
このお方には,たいへん感謝しております。
> ここで言う「コンテキスト・オブジェクト」とは、たとえば、『「心理状態」
> オブジェクトは「誰の」状態なのか?』といった質問に対する答えとなるオブジェ
> クトのことです。つまり、今回の課題で言うところの「キツネ」のことですね。
> 同じように、「目的」クラスや「信念」クラスの特定のインスタンスの集合は、
> ある一匹の「キツネ」を特定することによって限定することができます(ある羊
> やある猫が持っている「目的」や「信念」の集合(別コンテキストに属する集合)
> と容易に区別することができます)。
>
> > これらに対応するように,ブドウとレモンの例でオブジェクト図を書い
> > てみませんか。
>
> 沢山のオブジェクト図を描くことは、とても実践的な鍛錬になりますよね。
はい。視点はキツネの視点として,モデリングさせていただきました。
なるほど。「目的」や「信念」は「ある特定のキツネ」を構成している
一部と解釈しましたが,大丈夫でしょうか。
「目的」「信念」「心理状態」はさらに纏めることが出来そうですね。
おっしゃるとおりですね。オブジェクト図を書くことによって,
クラス図の過不足部分や,無理のある場所が見つけられるんですね。
児玉さんのアドバイスで,1つはこの事を実感させられました。
> > ま,時間がないので,回答めいたことを言ってしまいますが,「合理化」
> > のモデルとしては,フェスティンガーという人が「認知的不協和理論」と
> > いうモデルを1957年に出していて,大体これでいいのではないかと私は思
> > っています。
>
> 私はこの「認知的不協和理論」というのを知らなかったのですが、少しWebで
> 検索して読んでみると、今回の課題である「合理化」をさらに一般化して捉えて
> いるようですね。やはり心理学は奥が深いです。
>
> > これを一言で,かつ児玉的に言ってしまえば,心理的な協和を求めて,
> > 人は,認知を変えるということです。
>
> そうですね。この「認知を変える」という(心理的な)メカニズムをどのように
> 捉えて表現するか…というのが、今回の黒帯課題の肝なのですよね。
>
> > UFOがX月X日に降りてくると大々的に宣伝していた団体が,その日に降
> > りてこなかったという事実を突きつけられて,その団体のメンバーはどの
> > ような行動を取ったか,なんて心理学の授業で教わりませんでしたか。
>
> 教わりませんでした。何をやったのでしょう? もう、気になって気になって
> 夜も眠れません…。
>
> # …って、もともと夜更かし体質なんですが… (^_^;
同感です。気になりますよね。。
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山本尚史
(株)菱友システムズ 京滋支社 shouji_yamamoto@....jp
児玉流メール道 2代目当主