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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.92 2005/05/18
■ I N D E X
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┣【Topics】オブジェクト倶楽部イベント詳細公開
┣【Topics】JUDEを使ったモデリングセミナーを定期開催!
┣【PF】価値と原則[1]
┣【設計】ソフトウェアのお言葉[5] - 運用が最上流
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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〇 オブジェクト倶楽部イベント詳細公開
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オブジェクト倶楽部イベントがまたやってきます。今回のテーマは、
『プロジェクト・ファシリテーション〜「ものづくり」からチームづくり」へ〜』
ワークショップ内容、講演者の情報も随時更新中。
申し込みは、もうしばらくお待ちください。
詳細はこちら:http://www.ObjectClub.jp/event/2005summer/
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〇 JUDEを使ったモデリングセミナーを定期開催!
〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・
JUDEを使ったモデリングセミナーを5月末から開催致します。
・UMLってよく分からない
・どのようにモデリングすれば良いのだろう?
・適切なモデルって何?
などとお悩みの方、また、企業でUMLの導入を検討していらっしゃる方などを対
象としています。ワークショップを多く取り込むことでUMLの基礎からモデリン
グのコツを開発現場に持って帰っていただこうと考えています。
【主な特徴】
・スケジュールの7割を占める実習
⇒ 現場で使えるモデリングスキルの習得
・実務経験豊かなコンサルタントによる講義
⇒ 突っ込んだ質問にも的確に回答
・少人数制
⇒ 講師との円滑なコミュニケーションによる高い学習効果
また、モデリングツールにはJUDE/Professional(有償版)を使用する為、この
機会に体験してみては如何でしょうか。JUDEとセミナーのセット価格などその
他特典も設けています。
●セミナーHP :http://po2d.esm.co.jp/
●セミナー概要:http://po2d.esm.co.jp/po2d_leaf.pdf
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┗【PF】価値と原則[1]
「プロジェクト・ファシリテーション(PF)」の第2回の連載は、「価値と原則」
です。既に「朝会ガイド」を取り上げてきたPFですが、今回は、このPFの価値
と原則について、考えていきます。
プロジェクトを成功させるために、大切なものはなんでしょう?
私自身、ソフトウェア開発のプロジェクトに多く携わってきましたので、その
例でお話します。まず、プロジェクトに参加する個人個人に、プロジェクトが
扱う問題に関する「ドメインスキル」が必要です。ソフトウェア開発であれば、
最新のハードウェアやソフトウェアプラットホームの知識、プログラミング言
語、デザインパターンやユースケースなどの開発手法の知識とそれを利用した
分析、設計、実装のスキルまで、幅広い技術知識とスキルが求められます。さ
らに、扱うビジネス分野ごとの業務知識も求められます。銀行のシステム開発
であれば金融業務、病院のシステム開発であれば医療業務の知識です。これら
のスキルは、おもに勉強や実習によって、本、現場、先輩から学んでいくもの
です。
次に「ヒューマンスキル」が必要です。対人コミュニケーション能力、交渉能
力、プレゼンテーション能力などがこれにあたります。ヒューマンスキルがな
いと、ドメインスキルを持っていてもそれがうまく活かされません。
これらのスキルは、本のみで勉強することは難しく、個性や資質と、実際の経
験、参加型のセミナーなどによって成熟していくものです。
さて、こういったドメインスキルとヒューマンスキルをもった「個人」が集まっ
て「チーム」を組んだプロジェクトでは、もう一つ大切なことがあります。そ
れは、個人と個人をつなぐ場作りです。個人の能力を100%発揮させ、さらに、
個人と個人を繋いで100%以上を導く場。このようにチームを機能させ、活性化
することにフォーカスした技術・手法を、「ファシリテーション」と言います。
ファシリテーションには、机の配置やホワイトボードの使い方、さらに会議や
ブレインストーミングの運営方法まで幅広い内容が含まれます。
ちなみに、ソフトウェア開発に限らず、「ファシリテーション」およびそのス
キルをもった実践者である「ファシリテーター」はさまざまな分野で現在注目
を集めています。街づくりにおいて、住民たちを巻き込んで合意形成をしてい
くプロセスとして、あるいは、企業の変革活動において、社員を巻き込みなが
ら組織を変えていく手段[*1] としても、ファシリテーションは有効です。どの
場面でも、ファシリテーターは参加者の能力をフルに引き出すことに集中し、
自身は触媒のように働きながらチームとしての価値を最大にします。
ファシリテーションとは、スキルを持った個々人の能力を最大限発揮させるチー
ムの場作りなのです。(平鍋)
[1]:近年米国では、企業内の会議のあり方がみなおされ、会議体のデザインと
そこから価値を生み出す責任者として、CMO(Chief Meeting Officer)な
る経営幹部の肩書きも現れました。
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┗【設計】ソフトウェアのお言葉[5] - 運用が最上流
こんにちは、天野勝です。
今回のお言葉は「運用が最上流」です。筆者がはじめて聞いたときに、とてつ
もなく衝撃を受けたこのお言葉を、今回も筆者の独断と偏見で、解釈、解説し
てみます。
開発ばかりしている人からは、運用ってどうやっているか想像はつくものなの
でしょうか。筆者は、以前某電機メーカの情報システム部に所属していました。
そこで、社内で利用するシステムの開発、運用、保守(主に、機能追加や、不
具合修正)を行っていました。それほど大きくないシステムが多く、たいてい
一人で開発を行い、運用し、必要に応じて保守していました。人事異動がある
と、システムの担当が見直されて、他の人のシステムを引き継ぐこともありま
す。人手が足りない場合は、開発や保守を社外に発注することもありました。
しかし、運用は自分たちで行います。
このような状況で、「システムが動いてなんぼなんだなぁ」と感じていました。
プログラムを作っても、動かさなくては意味がありません。作っただけではコ
ストを削減することも、稼ぐこともできないのです。そして動くためには、ハ
ードも含むシステムが必要なのです。しかし、時には開発が最優先され、運用
されることをあまり意識していないシステムもあります。恥ずかしながら筆者
が最初に作ったシステムも、ほとんどといってよいほど運用が意識されていま
せんでした。このようなシステムは、日々のバックアップ作業や、マスターの
メンテナンスにとてつもない労力を必要としていました。月次処理が、朝にな
っても終わらないというのも中にはありますし。組織変更があったり、組織長
が変わるたびにマスターをメンテナンスすればすむというのではなく、プログ
ラム自体を書き換えなくてはならないのもありました。このようなシステムは
動かせば動かすほど、損をしているような気になってきます。
そこで、このような状況を打破すべく、プログラムに改良を加えて、運用のコ
ストを抑えるようにしていきます。自分の場合はこのようにして、システムを
成長させていきました。そして、このような裏方の作業だけではなく実際に利
用する側からも、使っていく中で新たな要望が出てきます。ちょっとした入力
項目のレイアウトを変更したいだの、新たな項目を増やしたいだの、今まで別々
のシステムだったものを連携させたいだの、その要望は小さなものから大きな
ものまでいろいろとあります。
このような要望は、まったくゼロから湧いて出てくるのではなく、日々使って
いく中でヒラメキとして出てくるのです。運用して初めて要望が出てくるので
す。すでに稼動しているシステムがありますので、要望は具体的ですし、お互
いの考えに違いが少ないので、話はとてもスムーズに進みます。レイアウトの
変更であれば、すでに稼動しているシステムの画面のハードコピーや、実際の
帳票に直接書き込みますし、システム同士の連携も実際のデータを使って話し
合いをすることができます。
具体的な挙がってきた要望はバックログリストに追加され、優先順位に従って、
個々のシステムに保守という形で実装されていくのです。XPの白本の中には「メ
ンテナンスはXPプロジェクトにおいてもっとも基本的な状態である」[*1] とあ
りますが、これに近い状態だと思います。
自分が経験した社内情報システムのほとんどは、このような流れで成長してい
きました。要求分析なんかにあまり時間はかけません。すでに、運用されてい
るシステムがあるので、それが基本です。そこに新たな機能を足したり、別の
機能に置き換えるだけなのです。運用しているからこそ、必要とする機能は把
握しているのです。運用しているからこそ、開発コストだけではなく、運用と
保守を考えたコストを意識することができるのです。
どのようなシステムを対象としているかで思いは違うでしょうが、筆者にとっ
て「運用が最上流」という言葉は、まさにそのとおりで、もっと多くの開発者
に運用について知ってもらいたいと思っています。(天野勝)
[1]:XPエクストリーム・プログラミング入門 P.137
http://amazon.co.jp/o/ASIN/489471275X/xpjp-22
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「ここ半年くらいの平均残業時間は何時間ですか?」のホントのところ。
残業が多いとささやかれるシステム業界。実際はどのくらい残業されているん
でしょうか。ここ半年くらいを振り返ってみて、一日の平均残業時間はどのく
らいですか?
ほとんど残業してません。
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2時間未満。
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2〜4時間。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=2
5〜6時間。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=3
6〜8時間。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=4
常に徹夜でわかりません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=5
考えたくもありません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=6
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=59&choice=7
ちょっと語らせて!
editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「スクリプト言語使ってますか」の結果は公開中。是非ご覧下さい。
⇒http://www.objectclub.jp/special/kininaru/vol58/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。最近の東京は、とても良いお天気が続きました。澄
んだ青い空を見ていると、気分も晴れて、心地良くなりますよね。晴れ晴れし
た気分なのに、会社に到着するとテンションが下がる方、プロジェクトに何か
問題が潜んでいるのではないですか?オブジェクト倶楽部のイベントで、その
問題を解決してみませんか?
今週の強引な一言
*** まんじゅうこわい(落語)***
「バグこわい」「仕様変更こわい」「納期短縮こわい」などと言ってると、誰
かが親切にも(?)持ってきてくれちゃったりするもの。こわいものは歓迎するく
らいの心意気で、受け入れるように気持ちを切り替えましょう。
(さとみ)
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〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/help/
〇 免責事項、過去の記事は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/
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■ 編集代表:平鍋 健児
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