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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.64 2004/09/29
■ I N D E X
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┣【キーワード】知ってるようで分からないビジネスキーワード勉強会[13]
┣【プログラミング】C#で学ぼうオブジェクト指向入門 [11]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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┗【キーワード】知ってるようで分からないビジネスキーワード勉強会[13]
「NLP」
こんにちはhiroshiです。9月も終わりに近づいてきていますが、まだまだ残暑
厳しく、蒸し暑い日が続いています。僕は暑がりなので、家でもまだエアコン
を入れたりしています。皆様はいかがお過ごしでしょうか。今回は、NLPに
ついてご紹介します。
NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略
です。聞いたことはありますか?僕は、社内ワークショップに参加して初めて
知りました。最初にNLPの成り立ちから説明します。これは、心理療法にお
ける療法士とクライアントのやり取りから、コミュニケーションの仕方や心理
的な問題を解決する秘訣の共通部分を抽出し、体系化したものです。ここに登
場する秘訣とは、どのようなものなのでしょうか。それは、ことわざにもある
ように「目は口ほどにモノを言う」ということです。人間は、感情が変化する
とそれがある特徴的な仕草として現れるようです。そのため考えていることが
カテゴリ別に、ある程度決まった仕草として読み取れるようです。以下のよう
な経験はないでしょうか。(僕の特徴ですので、あまり参考にならないかもし
れませんが)
・ 心配事を考えている時には腹を押さえている
・ 不安になると下を向いてしまう
NLPに体系付けられた行動、仕草を知っていれば受け手の感情の変化を読み
取り、効果的な話し方が出来ると考えられます。
それでは当日のワークショップの一部をご紹介します。「非言語的変化を見抜
く」です。上記で説明したように、人間は、思っていることが体の変化として
現れます。このワークショップでは、好きな人と嫌いな人を思い浮かべること
で体の仕草を観察し、どちらの人のことを思っているのかを当てました。ちな
みに僕は、他の人に当てられてしまいました。僕の場合は、好きな人のことを
考えている時は目が優しくなり、嫌いな人を思い浮かべている時は視線が硬直
していたようです。他の受講者にも同様のワークショップを行ないましたが、
何らかの特徴的な仕草が出て、思っていることが大体理解できました。
NLPは、どのようなことに活用されているのでしょうか。最初に説明した医
療の世界や、さらには教育、ビジネス、アートの世界で広く認知され、コーチ
ングの手法として利用されています。また最近では、コーチングなどのように
周囲の人と効果的にコミュニケーションをとる方法や、モチベーションを向上
させる方法が注目されてきています。ビジネスの世界のみならず、相手の心理
を読み解き、より良い方向へ誘導してあげることは大切なことです。皆さんも
一度NLPについて調べてみてはどうでしょうか。自分に照らし合わせること
で、周りの人がどのように考えているのかが分かると思います。(hiroshi)
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┗【プログラミング】C#で学ぼうオブジェクト指向入門 [11]
■はじめに
この記事は、初級開発者である私がみなさんと一緒にC#を使ってオブジェクト
指向(OO)の基礎を気軽に勉強していこう、という内容です。
■目標
前回に引き続き『C#の「デリゲート」を理解』をテーマに学習していきます。
前回は、デリゲート元と先が1:1の関係のものでしたが、今回は、1:多の関係
について確認していきます。
■内容
まずはデリゲートを使ったソースコードを見てみましょう。
プログラムは、ある開発風景をプログラムで表現したものです。
======================================================================
using System;
public delegate void SendSOS(String message);
class Developer {
public SendSOS SendSOS;
public void WorkWorkWork() {
// 働く・・・
SendSOS("助けてくださぁぁぁぁい!!");
}
}
class Helper {
private string name;
public Helper(string name) {
this.name = name;
}
public void Ignore(string message) {
Console.WriteLine("■===============================■");
Console.WriteLine(message);
Console.WriteLine("{0}:・・・", name);
Console.WriteLine("■===============================■");
}
public void Help(string message) {
Console.WriteLine("■===============================■");
Console.WriteLine(message);
Console.WriteLine("{0}:どうした?手伝おうか?", name);
Console.WriteLine("■===============================■");
}
}
class MainApp {
public static void Main() {
Developer developer = new Developer();
Helper helper1 = new Helper("Aさん");
Helper helper2 = new Helper("Bさん");
developer.SendSOS += new SendSOS(helper1.Ignore);
developer.SendSOS += new SendSOS(helper2.Ignore);
Console.WriteLine("●●●●before●●●●●●●●●●●●●●●●");
developer.WorkWorkWork();
developer.SendSOS -= new SendSOS(helper1.Ignore);
developer.SendSOS -= new SendSOS(helper2.Ignore);
developer.SendSOS += new SendSOS(helper1.Help);
developer.SendSOS += new SendSOS(helper2.Help);
Console.WriteLine("●●●●after●●●●●●●●●●●●●●●●");
developer.WorkWorkWork();
}
}
======================================================================
■実行結果
======================================================================
●●●●before●●●●●●●●●●●●●●●●
■===============================■
助けてくださぁぁぁぁい!!
Aさん:・・・
■===============================■
■===============================■
助けてくださぁぁぁぁい!!
Bさん:・・・
■===============================■
●●●●after●●●●●●●●●●●●●●●●
■===============================■
助けてくださぁぁぁぁい!!
Aさん:どうした?手伝おうか?
■===============================■
■===============================■
助けてくださぁぁぁぁい!!
Bさん:どうした?手伝おうか?
■===============================■
======================================================================
■説明
●デリゲートを宣言します。
public delegate void SendSOS(String message);
●デリゲートをDeveloperクラスで用意してあげます。ここではまだ、実際に
呼び出されるメソッドは決まっていません。
class Developer {
public SendSOS SendSOS;
●デリゲート元とデリゲート先を関連付けます。ここで、具体的に呼び出され
るメソッドが決まります。以下のように += で複数のメソッドを関連付ける
ことができます。
developer.SendSOS += new SendSOS(helper1.Ignore);
developer.SendSOS += new SendSOS(helper2.Ignore);
また、関連をはずすには、-=を使います。
developer.SendSOS -= new SendSOS(helper1.Ignore);
developer.SendSOS -= new SendSOS(helper2.Ignore);
-= +=を使って簡単にデリゲート先を複数追加・削除できることがわかります。
●デリゲートを呼び出します。
SendSOS("助けてくださぁぁぁぁい!!");
ここで実際に呼び出されるメソッドは, += で関連付けられた複数メソッドです。
■まとめ
前回、今回と、2回にわたったデリゲートについて学習しました。デリゲーショ
ンは、インタフェースと空の定義と実際の実装を分離するという点で、似た機
能を提供します。どのような状況で、インタフェースの代わりにデリゲーショ
ンを使ったらよいかの判断ですが、今回のようにデリゲート先に複数の実装メ
ソッドと関連付ける、インタフェースのように複数の操作をまとめる必要がな
い、呼び出し先のクラスにインタフェースをつけるのに手間がかかりすぎる、
イベントをつくるの状況では、デリゲーションを使った方がベターと考えられ
ます。デリゲーション、どんどん使っちゃいましょう。(IENAGA)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「家事してますか?」のホントのところ。残業天国のIT業界ですが(笑)
みなさん、家事はしておられますか?
全ての家事を自分1人でしています。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+0
ほとんどの家事を自分がしてます。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+1
家事の半分は自分がしてます。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+2
当番制で少ししてます。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+3
気が向けば、たまにします。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+4
一切しません。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+5
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/cgi-bin/question.cgi?Z001+29+6
ちょっと語らせて!
editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「どのUML図を一番よく使いますか?」の結果は公開中。是非ご覧
下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。「そろそろ長袖が必要ね♪」という台詞もいよいよ
ですね。季節の変わり目、ちょっとせつない秋ですよ。秋というのは幼い頃と
比べるとやはりだんだん魅力的に感じられるようになりました。しかし、「残
暑厳しく、家でもまだエアコンを入れ」ているところもあるんですから(参照
:知ってるようで分からないビジネスキーワード勉強会[13])季節の感じ方も
人それぞれですねぇ(笑)。というか東京は暑いのかな…(と福井にて思う)。
モニタを見つめて暮らしていても、秋の夜長に流れる音楽、平積みされた本、
街の映画館、皆、引力が違うといいますか。「芸術の秋」という言い方には抵
抗感があるのですが、日の光に寂しさが感じられてくるに任せて情緒的になる
のは何だか良いのじゃ…と思うこの頃です。
今週の強引な一言
*** 枝を切って根を枯らす(ことわざ)***
プロジェクトで発生した問題の原因を追究し、根本原因を突き止めることは大
事です。ですが、その解決策は少々過激になっていませんか。人間、いきなり
やり方を大きく変えろといわれるとつい反発してしまいがちです。少しずつ、
根本原因を解決できるような解決策を考えることも大事です。(さわ)
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■ 編集代表:平鍋 健児
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