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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.237 2008/6/4
■ I N D E X
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┣【Topics】夏イベント参加申込み&トークス応募はお早めに!
┣【特集】事務局長の夏イベント見どころ紹介
┗【プログラミング】ゆるーいHaskell[20]
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〇 夏イベントの参加申込み&トークス応募はお早めに!
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夏イベントの参加申し込みを先週より開始しました。さらに、恒例のライトニ
ングトークスの出場者も同時に募集です。「オブラブのトークスに出る!」とい
うTryがなかなか実行できていない人!今がチャンスですよ!お待ちしています!
◆夏イベント専用ページ
http://www.ObjectClub.jp/event/2008summer/
イベント参加申込締め切り:6月28日(土)
ライトニングトークス応募締め切り:6月9日(月)
◆ライトニングトークス応募にあたって
下記詳細を明記の上、イベント専用ページの申し込みフォーム、または
メールにてお申込みください。
Email : 2008summer@objectclub.jp (担当:永田)
選考の結果は、6月中旬ごろご本人にお伝えいたします。
※選考にあたって必要な情報
タイトル、講演概要、トークス発表者名、会社名公開可否、YouTube公開可否
※参考
【特集】豆知識:ライトニングトークスの歴史
http://www.ObjectClub.jp/ml-arch/magazine/173.html
【記事】エンジニアマインドVol.3「ライトニングトークス入門」
http://gihyo.jp/magazine/emind/archive/2007/vol3
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┗【特集】事務局長の夏イベント見どころ紹介
こんにちは、天野勝です。
2003年12月よりはじめて、今回のイベントで第10回目を迎えることになりまし
た。
既に申し込みをいただいた皆さん、ありがとうございました。それでは、この
記念すべきオブLOVEイベント2008夏の見どころを紹介します。
今回は、4つのトラック構成としました。これまでのイベントで人気の高かった
内容を盛り込み、モデリングトラック、アジャイル開発体験トラック、電子工
作体験トラック、ファシリテーション体験トラックを企画しています。
まずは、モデリングトラックの紹介です。
主賓講演をお願いしている児玉さんには、「システム思考と概念モデリング」
と題し、モノの見方、捉えかたについてのお話をいただきます。児玉さんが4月
に出版した『UMLモデリング入門 本質をとらえるシステム思考とモデリング心
理学』[*1]の抜粋にも期待できます。
その後、実際の業務でのモデリングの適用事例を、加藤さんに話してもらいま
す。そして、熊谷さんに「マネージャーが感じるAgileは結構ネガティブ。どう
説明する?」の講演をしてもらいます。
モデリングトラックのアンカーは、『ビジネスパターンによるモデル駆動設計』
[*2]の翻訳に携わられた依田さんに講演をお願いしています。この書籍ではモ
デリングの本質ともいえるR(リソース)、E(イベント)、A(エージェント)という
概念で強力なモデルを構成しています。その解説をしていただきます。
アジャイル開発体験トラックは、朝から夕方までの間、ひたすらアジャイル開
発を体験してみるというものです。オブジェクト倶楽部のメンバーがコーチ役
となり、アプリケーションを開発します。その中で、アジャイル開発のコアプ
ラクティスとも言える、TDD、ペアプログラミング、計画ゲーム、スタンドアッ
プミーティング、ふりかえりが体験できる予定です。一見は百聞にしかず、一
験は百見にしかず。一度、体験をするとアジャイル開発に対する考え方が変わ
るのではないでしょうか?
Rubyか、Javaの経験が少しでもあれば十分楽しむことができます。
電子工作体験トラックでは、午後の時間を使って、電子回路工作が体験できま
す。
認定スクラムマスターでもある斉藤さんの指導のもと、ブレッドボードでもの
づくりをします。Webアプリケーションなどを開発をしているとあまり気にする
ことはありませんが、その裏には電子回路が隠れています。その動作の基本と
なる論理回路の仕組みを体験を通して理解できます。
組み込み開発がちょっと気になっている人にはきっと楽しめる内容です。
はんだ付け不要のブレッドボードですので、誰でも気軽に参加できます。
ファシリテーション体験トラックでは、議事録と、ファシリテーショングラ
フィックワークショップを企画しています。どちらも、会議の場で役に立つス
キルですが、会議の枠には収まらない、もっと使える場の広いスキルとして、
どちらも学べます。
川上さんの「議事録からひろげよう、コミュニケーションの輪」では、議事録
の可能性を探ることにチャレンジします。たかが議事録、されど議事録。議事
録によって、チームのコミュニケーション改善についてまでも考える機会がも
てます。
西河さん[*3]には「議論を描く技術 ファシリテーショングラフィック」として、
字や図の書き方基本も含め、実践的なワークショップをお願いしています。会
議を進めるために、どのようにファシリテーショングラフィック、略して
「ファシグラ」がどのように効果をもたらすのかをその体験を通して、学んで
いただけます。
定番のライトニングトークスもあります。
ぜひ丸々一日、オブジェクト倶楽部のイベントに来て、体験して、コミュニ
ケーションしてください。(天野勝)
[1] : UMLモデリング入門 本質をとらえるシステム思考とモデリング心理学
児玉公信(著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822283585/xpjp-22
[2] : ビジネスパターンによるモデル駆動設計
Pavel Hruby(著),依田智夫(監修),溝口真理子,依田 光江(翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891005513/xpjp-22
[3] : システム開発現場のファシリテーション
西河誠/新岡優子/前川直也/小田美奈子/上田雅美(著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774133655/xpjp-22
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┗【プログラミング】ゆるーいHaskell[20]
こんにちは。西川です。早いものでこの連載も20回目になりました。
今回はIOモナドについて説明させていただきます。IOモナドは巷で「よく分か
らない」などと一時評判になりましたが、この連載ではIOモナドの詳細にはあ
まり立ち入らないで、とにかく使えるようになることを目的としてお話させて
いただきます。理屈や定義について興味のある方は"Haskell IOモナド"で
Googleなどで検索してもたくさん解説ページを見つけることができます。
副作用という言葉をご存知でしょうか。「プログラミングにおける副作用
(ふくさよう)とは、ある機能がコンピュータの(論理的な)状態を変化させ、そ
れ以降で得られる結果に影響を与えることをいう。」[*1]とWikipediaにありま
すが、まあそういうことです。
例えばキーボードからの文字の入力をそのまま表示するプログラムについて考
えてみましょう。
===== getchars.c ここから =====
#include <stdio.h>
void getchars() {
char c = 0;
while (1) {
if ((c = getchar()) == 'q') {
break;
} else {
printf("%c", c);
}
}
return;
}
int main(int argc, char **argv) {
getchars();
return 0;
}
===== getchars.c ここまで =====
C言語で書いてみました。
何となく分かると思うのですが、getchars関数の中でgetcharで取得した値を
printfで表示しています。getchar関数の戻り値は当然キーボードで入力された
値によって毎回異なるので標準出力に表示される文字も毎回異なるものになる
わけです。これは正に副作用ですね。ひるがえって、Haskellにもやはり
getChar関数が存在しています。ghciを起動してgetChar関数の定義について確
認してみましょう。
$ ghci
> :i getChar
getChar :: IO Char -- Defined in System.IO
getChar関数はIO Char型になっていますね。HaskellではgetCharのように副作
用をともなう関数は必ずIO a型を持ちます(型定義の一番左がIO aであるという
意味です)。関数名から何となくどういった機能を持つかお分かりになると思い
ますが、putStrLn関数、readFile関数、System.Directory.createDirectory関
数なども同様です。
ghciで定義を確認してみてください。IOを副作用をともなう関数に必ずついて
いる目印のようなものと考えても良いかもしれません。
IOがモナドであるのは副作用を抽象化して扱うためです。ちょっとややこしい
かもしれませんが、IOが副作用をともなう関数にかならずくっつくということ
と、IOがモナドであることとは目的が違います。これを混同してしまうと「モ
ナドは副作用をあつかうためにあるんだよね」などといった勘違いの原因になっ
てカッコ悪い思いをすることになります。リストモナドやMaybeモナドが副作用
をあつかっていた訳ではありませんよね。
IOがモナドであることについてお話したいところですが、ちょっと長くなりそ
うなので今回はこのへんでおしまいにします。
次回もひきつづきIOモナドについてお話させていただきます。
最後にgetchars.cをHaskellに移植してみます。副作用のある関数がたくさんあ
りますね。
===== GetChars.hs ここから =====
import System.IO
getchars :: IO ()
getchars = do
c <- getChar
hFlush stdout
if c == 'q' then return ()
else putChar c >> getchars
main :: IO ()
main = hSetBuffering stdin LineBuffering >> getchars
===== GetChars.hs ここまで =====
(nishikawa)
[*1] : http://www.sampou.org/haskell/a-a-monads/html/iomonad.html
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「議事録活用してますか?」のホントのところ。今回のイベントでは、
「議事録からひろげよう、コミュニケーションの輪」と題しまして、株式会社
永和システムマネジメントより川上文夫さんによるワークショップを予定して
います。改めて考えると、たくさん書く機会がある「議事録」ですが、なかなか
有効に活用できていない気も・・・イケナイナ。そこで!今回は読者の皆さんに
「議事録活用してますか?」について聞いてみたいと思います。イベント参加後
には明るい議事録生活が待っていることを期待して・・・
議事録は常に書く。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=0
重要な会議の時だけ書く。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=1
顧客やリーダから指示されたときだけ書く。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=2
ホワイトボードをデジカメで撮るだけ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=3
ICレコーダーを使用し、録音したものを議事録とする。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=4
ほとんど書かない。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=5
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=202&choice=6
ちょっと語らせて!
詳細をこのメールに返信ください!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「環境にいいことしてますか?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol201/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。夏イベントのお申し込みがスタートして1週間。
イベントの全容が明らかになり、皆さんから多数の申し込みをいただきました。
今回初めてご参加くださる読者の皆さん、ありがとうございます。そして、何
回目かのご参加の皆さんも、またまたありがとうございます。
先日の春イベントでスピーカーだった角谷さんが、「もっと早くつれてきてもら
えばよかった」とコミュニティーのイベント参加について話をしていました。
ちょっとびっくり。角谷さん以外にも今はすっかりコミュニティーの顔だとい
う人も、誰かがきっかけを作ったからこそ始まったわけです。
皆さんもぜひ、「参加したらきっと喜んでくれるだろうな!」と思う人を誘って
参加してみてください。もしかしたら「もっと早く誘ってくれたらよかったのに」
って声を聞くかもしれませんよ。
◆オブジェクト倶楽部HP 春イベント資料公開
http://www.ObjectClub.jp/event/event2008spring/
今週の強引な一言
*** 案ずるより生むが易い(ことわざ)***
はじめに心配したことも、いざとなれば案外たやすくできるという意味。取り
越し苦労を慰めることば。問題を目の前にすると、あれこれと思案することに
気をとられますよね。やっぱり最善の方法を考えたくなります。そうしている
うちに、問題そのものを解決する機会を失ってしまうことは無いでしょうか?
分析、検討がタスクでしょうか?やった気になってしまい問題がそのままにな
ってはいないでしょうか?
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(上田雅美)
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