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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.209 2007/11/07
■ I N D E X
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┣【Topics】秋イベント最新PF資料を公開しました
┣【イベントレポート】オブラブ秋イベント&PFP「秋の宴」に参加しました
┣【イベントレポート】認定スクラムマスタートレーニング体験記
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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〇 秋イベント最新PF資料を公開しました
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10月31日(水)に、オブジェクト倶楽部の秋イベントを開催しました。
多くの方にご来場いただき、私たちスタッフもとても嬉しかったです。「秋の宴」
でご協力いただきました、PFP関東のみなさま、ありがとうございました。
さて、イベントで使用した最新の資料を公開いたしました。
◆オブジェクト倶楽部HP http://www.ObjectClub.jp/event/2007autumn
また当日配布した「自分たちの良いところを認識することからはじめるXP」
も、公開されています。
◆http://www.objectclub.jp/community/pf/AppreciatingYourWayToXP
どうぞ皆さんのお仕事の現場にお役立てください。
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┗【イベントレポート】オブラブ秋イベント&PFP「秋の宴」に参加しました
永和システムマネジメント 金融システム事業部の高戸です。
PFって何? 何でいつもカタカナや英語が多いんだろう。
日本人なら箸と茶碗じゃなくて日本語で理解したいと思い、平鍋さんと事務局
のご好意に甘えて部員と共に参加させていただきました。
トヨタ生産方式、見える化、カイゼン、気づき、なぜなぜというキーワードは
知らない人はいないのではと思うほど広まっていますが、具体的な適用事例を
紹介してもらったり、得られた効果の説明を聞かせてもらうと、簡単な事から
何かをやることが楽しくなると感じました。
平鍋さんの講演は聴いていると前向きで分かりやすくて、退屈になる暇があり
ません。難しい事も常人にわかるように熱意を持って簡単に説明してもらえる
ので、80回もやってるとは思えないほど新鮮味がありました。
100名が定員の会場は満員で、聞く人は皆さん集中されていたと思います。
実践している手法やツールも色々参考になりましたが、中でも「問題 VS 私た
ち」が、一番我が意を得たと感じました。
ホワイトボードに書いて議論しましょうという、私も個人的に課題解決に時々
成功していた手法ですが、その理論に気づいていませんでした。
問題が生じると、問題解決よりも、自己防衛や責任転嫁に走る場合があり、非
生産的で悲しい打ち合わせになることも多いです。
ホワイトボードに書き、皆が同じ方向を向いたとしても責任は回避できません。
しかし、問題解決を行うという意識が常に共有できます。
現場でも実際にやっていることですが、「問題 VS 私たち」という考え方は、
全員が理解しているのとそうでないのとは、中身に大きな違いが出るはずです。
『閑話休題』始まり
渋谷にある行き付けのBarで一人で飲んでいて、見知らぬ隣の人と意気投合し、
名刺交換して気分良く帰った事が何度もありましたが、それもこの手法でした。
カウンターの向こうにマスターがいて、最初は切れ勝ちの短い会話をしながら
チビチビ飲んでいますが、短いやりとりが行き交いはじめます。
マスターと話しているのに、隣人との小さな共通の話題が絡んで来て顔は前の
カウンター越しのマスターを向いていますが、会話はいつしか隣人と行ってい
ます。
そこで話題が膨らんでゆき、友人関係へと発展していっていました。
(マスターも伝道師だったのか)
新幹線や飛行機で隣り合っても楽しく会話をした経験はほとんどありません。
いつも貴重なチャンスを逃しているのかも知れません。
『閑話休題』終わり
プロジェクト・ファシリテーション。素晴らしかったです。
組織での決定ではなく、現場で働くとても忙しい人達から始めるというのが、
これまた素晴らしいです。発想が前向きで明るくて楽しいです。
カタカナで何か難しいことだと思い込んで一歩も入れない人もいます。
PFPの皆さんのように、進んで行かれる人との差は大きいです。
永和の社内でこんな凄いことを普通にやっている社員もいれば、やっているこ
とを知らない社員もまだまだ多くいます。
今はまだ残念なのですが今回のような機会を通じて広まって行くと思います。
少しでもかじって見れば面白いかそうじゃないかは分かります。
ワークショップでは、向上心と自己啓発意識を持たれた他社の方々と成功体験
などの時間を共有でき、とても刺激になって楽しかったです。
これらが、すべて無料なんて・・・
【秋の宴】
50人もの人が、居酒屋に入ってどんな飲み会になるんだろうと思いましたが、
まず、外で1対1になって簡単な自己紹介をして、話題が共通ならカードを交換
するという ゲームをしました。
私は内気な性格なので気まずかったのですが、言われるまま、とりあえず数名
の方と自己紹介してカードを交換しました。これが、後になって意味がありま
した。
食事をしてアルコールが入ってくると、後半になって外で自己紹介した方と会
話が弾んで面白いんです。居酒屋の中でたまたまテーブルを同じにした方以上
に仲間意識が生まれて不思議な体験でした。(名刺もいただきました)
恥ずかしい事に社員の顔を失念し、「今日はどちらから?」などと何人かの人
に尋ねてしまい「永和ですよ」と冷たい視線もいただきました。ごめんなさい。
大阪や沖縄や大分から参加頂いている方もいて、驚いたというよりビックリし
ました。関西でもかなりPFが盛り上がっていると聞いて、平鍋さんの人望と知
名度をあらためて実感し、有名人が身近にいることに小さな喜びも感じました。
平鍋さんはじめ、スタッフの皆さん、PFPの皆さん、大変ご多忙の中で今回のイ
ベントにご尽力いただき、深く感謝しています。ありがとうございました。
オブジェクト倶楽部会員の皆様には、永和社員が多く参加したことで参加枠が
減ってしまい、大変ご迷惑をお掛けしましたが、今後も引き続きご支援をよろ
しくお願
いいたします。(高戸)
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┗【イベントレポート】認定スクラムマスタートレーニング体験記
■はじめに
去る10/29、30と東京千駄ヶ谷にて認定スクラムトレーナー(Certified
ScrumMaster、以下CSM)のコースが開催されました。オブジェクト倶楽部からは、
筆者(懸田)を含め3名が参加しました。
CSMのコースの話の前に、まずScrumについての簡単な説明をしましょう。Scrum
はAgileの初期から支持されているAgileプロジェクトのマネジメントフレーム
ワークです。
もう少し詳しく説明するならば、「タイムボックス(時間を固定)で、チーム一
丸となって、製品を開発する際の、反復かつ漸進的なマネジメントフレーム
ワーク」です。日本ではScrumに関しての2冊の本が出版されています。[*1]
それにも関わらず、これまで日本でのScrumについての話題は、XP
(eXtreme Programming)と比べると少ない印象は否めません。[*2]
日本では「Agile=XP」というイメージが強かったためでしょうか、それともXP
では特徴的な技術的なプラクティスが皆無だったたでしょうか。
しかし近年では「アメリカのゲーム業界ではScrumが流行っている」とか、
「アメリカのイベントではScrumの話ばかりだ」などと、耳にすることが多く
なってきたのは事実です。[*3]
次にCSMというコースについて説明します。これはScrumの中の重要なロールで
あるスクラムマスターに関するトレーニングを受ける、Scrum Alliance[*4]が
提供しているコースです。このコースを受けるとCSMと認定され、Scrum Alliance
サイト上のリストに追加されたり、専用の教材を入手できたり、CSMのコミュニ
ティに参加できます。
Scrum Allianceでは他にも、もうひとつの重要なロールであるプロダクトオー
ナーの認定(CPO)や、認定された後に経験を積んではじめてなれる認定スクラム
プラクティショナー(CSP)や、さらにはこれらのコースのトレーナーを勤めること
ができる認定スクラムトレーナー(CST)などの上位認定があります。上位認定は
CSMをベースにしているため、CSMはCSPやCSTへの登竜門なのです。
Scrum AllianceでCSMの人数をざっと調べてみたところ、約17000人を越えてい
ました。
今までアメリカに開催されたCSMのコースに、日本人が参加したことはあるよう
ですが[*5]、実際に日本でCSMコースが開催されるのは初めてです。この機会を
逃すまいと参加したオブラブスタッフ3名のショートレポートをお届けします。
(懸田)
[1] : 最初のScrum本は筆者も翻訳に参加しました
http://www.amazon.co.jp/dp/4894715899/
[2] : メタボリクス山田さんのScrumに関する記事がお勧め
http://www.metabolics.co.jp/mmw/executable-knowledge/agile-processes/scrum
[3] : 筆者もBostonでScrumの浸透を体感した1人です
[4] : http://www.scrumalliance.org
[5] : http://www.atmarkit.co.jp/farc/special/scrum/scrum_a.html
■参加レポート[1]
認定スクラムマスターコースは、シンプルかつ奥深いScrumを豊富なワークを通
じて体感し、考え、議論して学びました。自分達がやってきた事が、Scrumのコ
ンテキストにおいても正しい事、そして開発チームだけではなく、プロダクト
オーナーという役割の重要さにも気づかされました。
また、Scrumは日本の製造業が1970-80年代に行ってきた製品開発や、リーン生
産方式(トヨタ)に大きな影響を受けています。講師のBasさんに「日本のソフト
ウェア業界ではリーン(トヨタ)はやっていないのか?」と聞かれて、日本のソ
フトウェア開発の現場ではまだまだ受入れられているとはいえいない現実に向
き合わされました。日本のエンジニアは何を学び、行動し、発信するべきなの
か、について深く考えさせられた2日間でした。
また参加者の半数が日本在住の外国出身の方々でした。実は在日の外国人エン
ジニアでアジャイルに興味を持ち実践している人がいることに改めて気づかさ
れました。もっともっと、国内でも様々な人種の方と交流し、オブラブにも大
勢の方が参加してもらう方法を考えたいですね。
(懸田)
■参加レポート[2]
Scrumマスタートレーニングで、一番ぐっと来たのは、「変化」と向き合う姿勢
です。
Scrumのルールはシンプルですが、それを実現するには、それなりに苦労がある
のも事実です。トレーニングの中では、あるケースを数人でディスカッション
し、理解を深めるようなスタイルがいくつかありました。ケースの中には、チー
ム内の感情の衝突のケース、組織の制度がソフトウェア開発のボトルネックに
なってしまっているケースなどもあり、そのような状況で、Scrumマスターや
チームは、どのように振舞うべきなのか深く考えさせられます。
チーム(やチームの周りの組織)が変化を、自分たちの意思で、自分たちのペー
スで受け入れていく、Scrumの「粋」のようなものをトレーニングで感じ取るこ
とが出来ました。
Scrumマスタートレーニングは、お勧めです。(IENAGA)
■参加レポート[3]
今回の認定Scrumマスタートレーニングは素晴らしいものでした。
・参加者がにぎやかで議論が活発
参加者が非常にレベルが高かった。Scrumを実践している人、マネジメント視点
からScrumを検討している人、現場から導入しようとしている人など、みな真剣
です。テーブルでのディスカッションも活発でしたし、講師への質問もキリが
ないほど。他の参加者から得るものが大きいセミナーは素敵です。
・プレゼンテーションが上手
講師のBas Voddeさん、すべて英語なのですが、話はわかりやすく、笑いあり、
知識も豊富でした。仕事で大規模Scrumを実践しているとのことで、経験量が多
い講師からは、得るものも多いですね。
・Scrumのことがわかる
当然といえば当然ですが、内容も良いものでした。繰り返し強調されるのが
「Scrumは単純だが、やるのは大変」ということです。
Scrumの基本はとてもシンプルですが、いざそれを現場に持っていくと、悩まし
いことばかり。そこでメンバーのひとりひとりが、知恵を絞って先へ進んでい
く、そんな工夫と改善を引き出せるのが、Scrumの特長なのかな、と感じました。
トレーニング最後に、自分がScrumに関わる上で目標とすることを、各自が書き
出しました。私の目標は「人に質問する」というものです。問題を自分で解決
してしまおうとせず、当事者に話を聞いて、当人が自分で解決できるように働
きかけたい、という思いを言葉にしました。
トレーニング全体についてブログにも書いているので、よろしければこちらも
どうぞ。(やっとむ)
1日目 http://d.hatena.ne.jp/yach/20071029
2日目 http://d.hatena.ne.jp/yach/20071030
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「プロジェクト・ファシリテーションのどんなところが気に入っていま
すか?」のホントのところ。
秋イベントでは改めて沢山の皆さんにご参加いただき、ありがとうございまし
た。また、「PFビギナー」にご自分のお席を譲ってくださったオブラブレギュ
ラー陣の皆さんにも、心らか感謝申し上げます。
もう既に開発に取り入れている方から、これから!という方まで、いろいろな
お話を楽しむことができました。さて、皆さんはプロジェクト・ファシリ
テーションのどんなところが気に入っていますか?最も気に入っている点をひ
とつ教えてください。
シンプルで解りやすいこと。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=0
導入が簡単なところ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=1
見える化がふんだんに取り入れられていること。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=2
なんだか楽しいところ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=3
自分なりにカスタマイズができるところ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=4
コミュニティーなどに多く仲間がいるところ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=5
平鍋さんの考え。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=6
成果や効果につながりやすい。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=7
まだ良くわかっていません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=8
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=175&choice=9
ちょっと語らせて!
詳細をこのメールに返信ください!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「出身はどこですか?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol174/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。今年もオブジェクト倶楽部のカレンダーを作成し始
めました。例年ご好評頂いているこのノベルティーは、シンプルながらもオブ
ラブらしさが凝縮されていて、スタッフの手作り感に溢れています。
スタッフとして「オブジェクト倶楽部らしさ」というものを考えると、スタッフ
やイベントなど、それぞれに個性があって悩ましいですね(笑)
案外、メルマガやイベントなどで応援してくださっている皆さんのほうが具体
的なイメージを持っているのかもしれません。盛り上がって作っていますので、
楽しみにしていてくださいね。冬イベントにてご披露の予定です。
今週の強引な一言
*** 案ずるより生むが易し(ことわざ)***
はじめに心配したことも、いざとなれば案外たやすくできるという意味。心配
をしているうちに、どんどん納期が迫って来たりして!?胃薬を飲みながらキ
リキリしているよりも、お客さんやメンバー相談したり話合ったほうが早いっ
てことだってあるじゃない!
出典参考:故事ことわざ辞典 東京堂出版
(上田雅美)
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■ 編集代表:平鍋 健児
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