┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃ ■┃
●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
┃ ■ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■━━━┛
No.198 2007/08/22
■ I N D E X
┃
┣【Topics】TRICHORD 1.2 リリース記念イベント開催(8/30)
┣【Topics】XP祭り2007申し込み開始!9/1(土) 〜XPブートキャンプだ!〜
┣【プログラミング】組込みlinuxを使ったはじめての組込み開発[2]
┣【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント[11]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
〇 TRICHORD 1.2 リリース記念イベント開催(8/30)
〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・
8月30日(木)、チェンジビジョンのプロジェクト見える化ツール「TRICHORD」
の新バージョンリリースを記念して、イベント(勉強会)を開催します。
新機能を余すところなくお見せする90分、皆様ぜひご参加ください。
◇詳細はこちら↓↓↓
http://www.change-vision.com/ja/trichord_seminar_0830.html
◇日時:2007年8月30日(木) 19:00〜20:30 (受付 : 18:30〜19:00)
◇会場:株式会社豆蔵 トレーニングルームB (新宿三井ビル 34階)
(http://www.shinjukumitsui55info.jp/access/index.html)
◇参加費:無料
◇懇親会:実費
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
〇 XP祭り2007申し込み開始!9/1(土) 〜XPブートキャンプだ!〜
〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・
日本XPユーザグループ(XPJUG)主催のXP祭りが、今年も開催されます。今年は
ブートキャンプ。XP初心者の人でも安心して参加できます!
もちろん、濃くって濃すぎて爆発しそうなコンテンツも!
9/1(土) 10:00 開場 10:30 開演
於 江戸川区総合文化センター
http://edogawa-bunkacenter.jp/
※JR新小岩駅からバス、または徒歩だと15分です。
アクセスは→ http://edogawa-bunkacenter.jp/access
参加費 無料!
懇親会は各自持ち込み(講演会後買い出しできます)
詳しくはこちら↓
http://jucalion.s66.xrea.com/xpjug2/modules/eguide/event.php?eid=3
講演と並行で、やっとむ企画による「XP体験 〜レゴロボットでXP!?〜」が
あります。レゴ・マインドストームで作った自走ロボのプログラムを、XPスタ
イルで開発してみませんか?詳しくは上記ページへどうぞ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1 s t ■━
■
┗【プログラミング】組込みlinuxを使ったはじめての組込み開発[2]
「水打て石燈籠の雫かな」
こんにちは藤井です。お盆も過ぎましたが、毎日暑いですね。
これは正岡子規の句です。廃れていた打ち水も最近は色んな地域で行われるよ
うになりました。
因みに、「夏の日差しで熱くなってしまった地面に水をまく」という行為が打
ち水だそうですが、うちの親父が朝の5時からビシャビシャと音を立てて水を
まいている行為は、打ち水じゃないんですね。
今回は予告どおりクロス開発環境を作ります。Armadilloの開発環境構築と、
ちょっと脱線してTRON系のOSのTOPPERS/JSPの環境構築ついて書きたいと思い
ます。
■Armadilloの開発環境■
今回のターゲットはArmadilloです。開発環境を作りましょう。
組込みLinuxなので、Linuxの環境が必要となります。開発機のOSがWindows、
Linuxの場合の環境の作り方を説明していきます。
「今回はArmadilloを使用しないよ」という方も、Linux環境は必要となるので、
手順1などでLinux環境を作りましょう。
・Linux環境の開発機を使用する方→手順1を飛ばして手順2へ
・Windows環境の開発機を使用する方→手順1へ
■手順1
Windows環境でLinuxを使用できるようにする。
デュアルブート等の方法もありますが、Windows上でLinux環境を構築できる
coLinuxをインストールするのが便利です。
1) Armadillo開発者サイトに行く。
http://armadillo.atmark-techno.com/filebrowser/colinux
2) coLinux-0.6.4.exeをダウンロードする。
3) Windowsの開発環境インストールページへ行く。
http://armadillo.atmark-techno.com/howto/windows-dev-env-install-colinuxに
4) coLinuxのインストール手順が記述されているので、手順に従ってインス
トールする。
■手順2
Linux上にArmadilloのクロス開発ツールをインストールする。
1) Armadillo開発者サイトに行く。
http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-9/downloads
2) 「クロスツールチェーンとライブラリ」を選択します。
3) 使用しているLinuxディストリビューションに応じて「rpm」、「deb」、
「tgz」、「src」直下のモジュールをすべてダウンロードする。
Redhad系だと「rpm」、Debian系だと「deb」、Slackware系だと「tgz」、
ソースからコンパイルしたい人は「src」
4) rootユーザになる。
5) インストールする。
・rpmの場合: rpm -i XXXX.rmp
・debの場合: dpkg -i XXXX.deb
・tgzの場合: cd /
tar -zxfv XXXX.tgz
・srcの場合: ./configure
./make
./make install
■手順3
コンパイルしてみる。
Armadilloがないと実行できませんが、コンパイルできるかどうか確認してみ
ましょう。Armadillo開発者サイトの例にあるように「hello, world」を表示
するプログラムを作ってコンパイルしてみます。
# include <stdio.h>
int main(void) {
printf ("hello, world\n");
return 0;
}
これをhello.cとして保存して、コンパイルしてみます。Armazilloを使用しな
い方は通常のgccでコンパイルしてみてください。
■Armazilloを使用する方
$ arm-linux-gcc -l/usr/arm-linux/include -L/usr/arm-linux/lib hello.c -o hello
■Armazilloを使用しない方
$ gcc hello.c -o hello
コンパイルが無事出来れば、環境は正常にインストールされたということ
にしたいと思います。
(通常のgccでコンパイルした方は出来たモジュールを実行できます。
「hello, world」が表示されることを確認してみてください。)
■TRONを試したい方■
今回の連載から脱線しますが、TRON系のRTOSもフリーで試せます
(Linux、Windows)。今回は構築したLinux環境にインストールしてみましょう。
実行して動作を確認することもできます。TRONやTOPPERS/JSPの詳細については
参考リンクを覗いて見てください。
1) http://www.toppers.jp/jsp-download.html から
「JSPカーネル Release 1.4.3」をダウンロードする.
2) 任意のフォルダに解凍する。以下、TOPPERS_HOMEに解凍したとします。
3) コンフィギュレーションツールを構築する。
$ cd TOPPERS_HOME/cfg
$ make depend
$ make
4) JSPカーネルのコンパイル
$ cd TOPPERS_HOME
$ mkdir KERNEL
$ cd KERNEL
$ ../configure -C linux
$ make depend
$ make libkernel.a
5) サンプルプログラムのコンパイル
$ cd TOPPERS_HOME
$ mkdir APP
$ cd APP
$ ../configure -C linux -L ../KERNEL
$ make depend
$ make
6) サンプルアプリ実行
$ ./jsp
■次回の予告■
次回は開発するシステムの説明,実装に入って行きたいと思います。
■リファレンス■
・RTOS
リアルタイムOSのことです。目的の時間内に処理を完了するために必要な仕
組みを備えています。利用者はRTOSの仕組みを利用しますが、RTOSが目的の
時間内に処理を完了させてくれるわけではありません。代表的なOSにTRONな
どがあります。
http://ew.hitachi-system.co.jp/w/RTOS.html
■参考リンク先■
・アットマークテクノ 公式サイト
http://www.atmark-techno.com/
・Armadillo開発者サイト
http://armadillo.atmark-techno.com/
・coLinux(本家)
http://www.colinux.org/
・coLinuxの記事
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0411/05/news072.html
・TRON
http://www.tron.org/
・TOPPERS/JSP
http://www.toppers.jp/jsp-kernel.html
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E0010-1&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E0010-1&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E0010-1&choice=2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2 n d ■━
■
┗【PF】たまには仕事に役立つコミュニケーションのヒント[11]
- 「学習スタイル」
今年の夏は、猛暑続きですね。読者の皆さんは、夏バテなどしていませんか?
お盆を過ぎたあたりから、疲れが出てくるという話を聞きました。ご用心して
くださいね。
さて今回は先日参加した、らーのろじー株式会社[*1]主催の、研修講師塾にて
学んだ、「学習スタイル」について取り上げてみたいと思います。
●それぞれ違いがある
私は、コーチングについて学び始めてから、[多様性][自己理解/他者理解]と
いう言葉を知りました。どういうことかというと、簡単に言えば[みなそれぞれ
に違いがある]ということと[自分にもクセがある、そして他人にも同じように
クセがある]といったところでしょうか。簡単なことなのですが、なかなかそれ
を当たり前のものとして考えることは難しいことです。
たとえば、仕事で何か困ったことがあった場合、とる考え方や行動は人それぞ
れ違いがあります。人に相談する人もいれば、自分自身でとことん解決しよう
とする人もいます。困ったとたんに、思考や行動がストップしてしまう人もい
ますし、自分から困ったと言い出すよりは、周囲の人に察して「大丈夫?」と
言ってもらった方が切り出しやすいと思う人もいるでしょう。
人それぞれそういった違いがあり、良いとか悪いという考えではなくて、それ
ぞれの「クセ」のようなものをお互いに受け入れあうことを基本として関わる
と、意見や考え方の対立が少なくなり、自然とそれぞれが協力して問題や課題
の解決に向き合えるという考え方です。
時には「自分と考え方が違う」というだけで、「間違えている」「仕事が出来ない」
と決め付けてしまうこともあるでしょう。しかし、「その人はそのように考える
傾向がある」と解ると、接し方や教え方が変わってくるはずです。
●学習にもスタイルがある
今回学んだのはMI理論(Multiple Intelligences)という考え方で、Howard Gardner
博士が1980年代の前半に考案した考えです。
もうちょっと詳しく調べたところによると、日本語では「多元的知能理論」と
訳されることが多く、主に学習や教育の領域で導入や研究が行われているよう
です。Gardner博士は「知能は単一の因子だけでは説明できない」と論理づけ、
その知能を司る8つの因子についてこのように分類しています。[*2]
参考:黒上晴夫のサイトへようこそ(http://ks-lab.net/haruo/)
この分類を一般的なの学習スタイルに当てはめて考えると、
1.言語的知能
漢字の書き取りや、ふさわしい言葉を選ぶことに優れている
2.論理・数学的知能
論理的に考えたり、秩序立てて考えることが得意。数学などが得意
3. 空間的知能
頭の中で組み立てたことを実行することが得意。図工や美術など
4. 音楽的知能
名のとおり音楽的な才能の持ち主や、歌や韻で暗記をすることができる
5. 身体運動的知能
体を使って、問題を解決したり創り出したりする。スポーツなど
6. 対人関係知能
他者との関係から学ぶ。体験学習や経験など
7. 内省的知能
自分を良く見つめて行動するタイプで、コツコツ型などが代表
8. 博物的知能
自然の摂理などから理解を深めるタイプ
【注意事項】
・学習スタイルに優劣はありません。
・短期的には自分の得意な学習スタイルが効率的
・長期的には、不得意なものも上達可能
まだまだ勉強中なので、詳しいことは参考図書など[*3]を参考にして頂きたい
と思いますが、要するにこれだけ学びのスタイルが違うわけですから、それら
を尊重した関わりあい方や指導をしたほうが効率が良いのではないのか?とい
うのが私の伝えたい本題です。
ちなみにアメリカの学校では、1時間の授業の中にこれらの要素を満遍なく組み
込み、授業が設計されているという貴重なお話を聞きました。
●違いを尊重すること
たとえば、読者の皆さんが新入社員にコーディングを教えたとしましょう。
「自分はこうやってできるようになった」という自分自身の学習スタイルを基
礎に教えた場合、それが合っている後輩は理解がし易く、それが不幸にも合って
いなかった場合には、結果が違ってきてしまいます。
もちろん、やる気の問題なども複雑に絡み合ってくることも想定に入れなけれ
ばいけませんが、少しでも「自分の学習スタイル」や「相手の学習スタイル」
を知っていれば、教える側にも工夫がしやすくなります。
さらには、できるようになることや解ることが、モティベーションを上げると
いう結果につながる可能性もあるわけです。
大切なのは、それぞれ違って当たり前という考えです。
●まとめ
今回研修講師塾に参加して改めて思ったのは、コミュニケーションの中で大切
にされていた「個別対応(テーラーメイド)」は、学びの中でも同じように大切
であるし、教える側や伝える側も自分の特徴を知っておいたほうが、相手のた
めになるということでした。
不幸なことに、違いを尊重しなかったばかりに、学習を嫌いになったり、相手
を苦手な存在にしてしまうことがあります。もしも読者の皆さんが対人関係の
中でなにかうまく行かない状態になったとき、「それそれの違い」について考
えてみるのはいかがでしょうか?
参考
[*1]らーのろじー株式会社
http://www.learnology.co.jp/
[*2]MI:個性を生かす多重知能の論理 ハワードガードナー(著) 新曜社
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/478850779X/xpjp-22
[*3]マルチ能力が育む子供の生きる力
トーマス・アームストロング著 吉田新一郎
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solrenew_detail?isbn=4098500116
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M003-10&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M003-10&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=M003-10&choice=2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3 r d ■━
■
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「ドキュメント作成時に良く使うソフトは?」のホントのところ。すご
く大雑把ですが、議事録やメモなどのフォーマットがある程度フリーのときに
あなたよく使うのは?
エクセル。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=0
ワード。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=1
エディター。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=2
パワーポイント。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=3
JUDE。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=4
その他。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=5
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=164&choice=6
ちょっと語らせて!
詳細をこのメールに返信ください!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「好きなエディタは?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol163/PlonePopoll_results2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
■
┗編集後記
こんにちは、編集人です。子供のころに「九九」をどんな風に覚えましたか?
私はひたすら自分で読み上げたり、暗記したものを口にしたことを思い出しま
したが、皆さんはいかがですか?
友達の話で笑ったのが、9の段まで言えないとお風呂から出してもらえなかった
とか、言えるまでご飯を食べさせてもらえなかったという声も。自分の学習ス
タイルもあれば、周囲の環境のスタイルにも影響がありそうですね(笑)
今週の強引な一言
*** 身は一代名は末代(ことわざ)***
肉体は死ねば滅びるが、名誉は長く世に残る。後世に名を残せという教え。
あなたがつけた「名前」が後世に残るかもしれません。名前付け重要ですね。
(上田雅美)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
● ご意見、ご感想は ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/help/
〇 免責事項、過去の記事は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋 健児
Copyright (c)2003-2007 オブジェクト倶楽部. All Rights Reserved.
powered by Eiwa System Management, Inc.