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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.01 2003/06/18
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┣【ニュース】「Jude 竹ver1.0.8」のリリース!!
┣【コラム】Wikiでウッキッキ
┗【 書評 】オブジェクト指向入門
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ニュース━
〇 「Jude 竹ver1.0.8」が新しくリリース!
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成長を続けるフリーのUMLモデリングツール、Judeの新バージョンがリリース
されました!
http://www.ObjectClub.jp/Jude/
ダウンロードはこちらから。
http://www.ObjectClub.jp/Jude/download.html
Jude は、JavaTM 言語と UML1.4(Unified Modeling Language) によるオブ
ジェクト指向設計をサポートする フリーのUMLモデリングツールです。
基本機能として、下記の図に対応しています。
・クラス図
・ユースケース図
・シーケンス図
・コラボレーション図
・ステートチャート図
・アクティビティ図
更に、
・Javaソースファイルのテンプレート生成
・Javaソースファイルのインポート
といった一般のフリーソフトにはない高機能を備えています。
あなたも、この手軽なモデリングの世界を体験してみませんか?
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┗【コラム】Wikiでウッキッキ
こんにちは、天野勝です。
今後、数回にわたってWikiについて取りとめもなく書いていこうと思います。
みなさん、よろしければお付き合い下さい。
みなさんWikiってご存知でしょうか?
Wikiとは「自由に拡張可能な、連結されたウェブ『ページ』の集積で、情報
を格納し、修正するためのハイパーリンクシステム」[WikiWay]です。別な言
い方をすると「エディタブルWeb」です。
WikiサーバにWebブラウザでアクセスできるならば、基本的にページを見る
だけではなく、そのページの内容を編集することができます(*1)。だれでも自
由に人の書いたページを編集する事ができるのです(*2)。心無い人がいればそ
のページが荒らされたり、削除されてしまうことだってあるんです。
Wikiは性善説の上で成り立っているシステムなんです。
誰でもが自由にページを作成して、編集して、そしてページとページがキー
ワードによってリンクされてどんどん連結されていく。あたかも脳の中の
ニューロン同士がシナプスにより結びついていくかの様です。
ページが更新され、どんどん連結されることで、新たな価値を生み出されて
いくのです。
今回は、初回ということでWikiの簡単なイメージを書いてみました。次回は
より具体的にどのように使うかを説明していく予定です。(天野)
● 実はオブジェクト倶楽部のページにもWikiサーバが立ち上がってます。
● XPに関する情報を皆さんが自由に書き込む事ができます。
http://objectclub.esm.co.jp:8080/xp
ID:xp
PASS:embrace-change!#
● 自由に書き込めるWikiの代表例
・Wikiの総本山であるWikiWikiWeb
http://www.c2.com/cgi/wiki
・おそらく日本では最大手だと思えるYukiWiki
http://www.hyuki.com/yukiwiki/index.html
・利用者によって作られるフリー百科事典Wikipedia…
http://www.wikipedia.org/
*1:「基本的に」と断っているのは、サーバでアクセス制限を設けたり、Wiki
サーバの種類によってはページを凍結して編集できないようにすることもでき
るからです。
*2:画面を整形して表示するために、HTMLとは違う独自のルールで内容を記述
します。
【参考文献】
[WikiWay]「Wiki Way」Bo Leuf、Ward Cunningham著、yomoyomo訳
ソフトバンクパブリッシング, 2002
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┗【 書評 】オブジェクト指向入門
このコーナーでは、平鍋がソフトウェア技術関連の名著・新着を紹介してい
きます。
創刊号を飾るのは、私がオブジェクト指向の分野で最も影響を受けた本とし
て、Meyerを紹介します。
● 書名: オブジェクト指向入門
● 著者名: Bertrand Meyer著、酒包寛/酒包順子/二木厚吉訳
● 発行: アスキー 1990/11/01
● ISBN: 4756100503
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756100503/xpjp-22/
もし、オブジェクト指向に真剣に取り組みたいなら必読の名著です。この中
で、私はオブジェクト指向の最も大切な原則、"Open-Close Principle"を学び
ました。
「ソフトウェアモジュールは、変更に対して閉じており、拡張に対して開いて
いるべき」
というこの原則は一見すると矛盾しているようですが、ソフトウェアを変更せ
ずに拡張できる、のがオブジェクト指向の最大の武器であることを教えてくれ
ます。
これが分かれば、オブジェクト指向の初歩から脱したと言えるのではないで
しょうか。ソフトウェアの拡張を、既存ソースコードの「変更」ではなく、既
存ソースコードはそのままに、サブタイプの「追加」によって行えること。こ
れが、拡張性の要となります。
本書は、この他にも、「ソフトウェアアーキテクチャの連続性」の概念や、操
作のインターフェイスを契約と捉える「表明(Design by Contract)」の概
念、機能からのブレークダウンが生み出す悪いアーキテクチャなど、重要なア
イディアを数多く含んでいます。Eiffle言語の解説も含まれますが、この部分
は飛ばしても、他の部分はすべて読んでみていただきたい、そんな本です。
なお、洋書では、第2版が出ています。
Bertrand Meyer,Object-Oriented Software Construction (2nd),Prentice
Hall,2000/03/21, ISBN 0136291554
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0136291554/xpjp-22/
邦訳が待たれるところです。(平鍋)
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┗編集後記
はじめまして。
これから毎週お目にかかる(予定)です。編集人のいりさです。
このメールマガジン、週刊です。毎週発行するそうです。
果たして原稿は毎週集まるのでしょうか??・・・不安です・・・。
そんな編集人の不安をよそに、平鍋も、天野も、その他のライター陣も大張り
切りです。(#ちょっと誇張気味に)
そんな張り切っているライター陣に、「こんなことが知りたい」、「最近、こ
んなことがわからなかった」、「こんな技術が気になる」など、記事に対する
リクエストも歓迎します。ご意見、ご感想などと合わせて、
editors@ObjectClub.esm.co.jp
までメールください。
では、今後ともよろしくお願いいたします。(入佐)
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● ご意見、ご感想は ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/mlmagazine_help.html
〇 免責事項、過去の記事は ⇒http://www.ObjectClub.jp/mlmagazine.html
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋 健児
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