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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.194 2007/07/11
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┣【PM】新連載:現場リーダーの心得[1]
┣【プログラミング】新連載:いまそこにあるPython[1]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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┗【PM】現場リーダーの心得[1]
オブジェクト倶楽部メルマガ読者のみなさん、こんにちは。岡島といいます。
私は何度かイベントでもお話させてもらっている、自称現場リーダーです。
この度、当メルマガでリーダーとしての心得とコツにまつわるコラムを書くこ
とになりました。
まずしばらくは、リーダーにとっての「嬉しさとやりがい」について書いてみ
ようと思います。というのは、IT/SI系業界でリーダーになりたがる若い人が少
ないと感じるからです。
リーダーシップを発揮し現場を引っ張るリーダーも、調整能力を発揮しプロジェ
クトをあらゆる意味で成功させるマネージャも、どちらも大変ですがやりがい
のある仕事なのです。
ただ、私もそうなのですが、いくつものプロジェクトを掛け持ちする立場とな
ると、プログラミングや設計・システムアーキテクチャ(私は元々アーキテク
ト志望でした!)に直接関わる機会が減ってくるのも事実です。
例えば私が今Rubyに関わろうと思っても、それはマネージャという立場であっ
たり、趣味(勉強)としてプログラミングをすることであり、直接最前線に立つ
ことは難しいです。
ただ、それでもなおリーダーという仕事に楽しさを感じるのは、より多くの技
術者と触れ合うことができ、そして彼・彼女たちの充実感を間接的に味わいつ
くすことができるからです。
今、弊社はRuby熱が凄いです。そして実際にビジネスとして稼動しています。
ここにいたる道のりを、私は少し離れた場所から眺め、今では技術者から放た
れる熱気を感じとれるまでに至りました。繰り返しますが、私は何にもしてい
ません。
しかし、何かしら充実感とワクワク感、嬉しさを感じるのです。
自分が手を動かして習得した技術や成果だけでなく、仲間が成し遂げたことも
リーダーの力になるのです。自分がコードを書けなくならからといって焦る必
要はありません。「伝家の宝刀」はひっそりと研げば良いのです。
このような境遇に至るためには、メンバー・仲間との関係作りに心を配り、頭
をひねらなくてはいけません。そしてそれは、「良いコードを書きたい!もっと
凄い技術を身に付けたい!そのためには努力を惜しまない!」というプログラマ
のモチベーションと何も変わるところはありません。
リーダーやるにも技術と心意気が必要なのです。
次回は、そのあたりのコツについてもうすこし踏み込んで書く予定です。(岡島)
※ヒントは「委譲」です。
最後に「営業」させてください。
↓私のブログです。リーダーネタと少々の技術ネタを扱ってます。
http://d.hatena.ne.jp/HappymanOkajima/
「プロジェクトを成功させる現場リーダーの技術」私の著作です。
現場リーダーの仕事術をやさしく説明しています。
「伝家の宝刀」について詳しく知りたい方もどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797333502/
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┗【プログラミング】いまそこにあるPython [1]
こんにちは、オブジェクト倶楽部のチャンプルー、やっとむです。
チャンプルーすなわちゴタ混ぜ!仕事はRuby、趣味はPython、人生は祭。
宣伝ですが、土日に中野でチャンプルーフェスタ[*1]やるからみんな来てね!
■ご無沙汰ぶりのPythonです
さて、お久しぶりのPython連載です。前回は、前回は。前回……前回って、
なんと3月28日じゃありませんか!なんと、えーと、えーと、
>>> from datetime import date
>>> delta = date(2007,7,11)-date(2007,3,28)
>>> delta.days
105
105日も前ですね!あのころ君は若かった……ってほど昔ではございませんけれ
ど、読者の皆様が連載の内容を忘れ去るには十分な時間であります。しめしめ。
あ、いやこっちのはなしですよ。
先日、Python Workshop the Edge 2007[*2]という、PythonistaのPythonistaに
よるPythonistaのためのイベントがありました。いろんなセッションがありま
したが、CG制作現場[*3]や教育現場[*4]、研究所(直径1kmの加速器[*5]のモニ
タリングにもPythonが!)とか宮崎[*6]とか、いろんなところでPythonが使われ
ているという話をうかがいました。ちなみにやっとむもライトニングトークス
に出場しちゃったりしてます[*7]。
全体に思ったんですけどPythonって、プロのプログラマが使うだけでなく、
まったく違う畑のプロフェッショナルが、自分の仕事をこなすためのツールと
して選択することが多い、みたいです。そんな、ストイックに普遍的なツール
であるPythonって、かっこいい。
■tracでPythonを使ってみる
というわけで、久しぶりにPythonのコードを書いてみました。trac[*8]でニコ
カレ[*9]を作るためのプラグイン(マクロ)です。こちら[*10]で公開しています。
今回はことのついで、ではない、「いまそこで書いたPython」ということで、
tracマクロの書き方をご紹介します。
tracを拡張するには、プラグインとマクロという仕組みがあります。プラグイ
ンはtracの深いところまで突っ込んで、いろいろな機能を実現できます。
いっぽうマクロは、Wikiページ中で呼び出して使うもので、できることも限ら
れますが実装も簡単です。
1. WikiBaseMacro を継承したクラスを作り、
2. render_macro(self, req, name, content) というメソッドを実装して、
3. 出力する内容(HTML)を返す。
ごく簡単なサンプルは以下のようになります。
hello.py
----------
# coding: utf-8
from trac.core import *
from trac.wiki.macros import WikiMacroBase
class HelloMacro(WikiMacroBase):
def render_macro(self, req, name, content):
return '<strong>Hello, world!</strong>'
----------
このファイルを、tracプロジェクトの plugins/ディレクトリにコピーして、
tracプロセスないしWebサーバを再起動すれば有効になります。このマクロを
使うには、Wikiページ中に以下のような行を記述します。
[[Hello]]
そうすると、ブラウザでそのWikiページをアクセスしたときに
<strong>Hello, world!</strong>
というHTMLが表示されるのです。簡単でしょ?
マクロにはパラメータも渡せます。render_macro()メソッドの4番目の引数、
contentがパラメータを文字列で受け取ります。たとえば次のように書けば、
マクロで簡単にGoogle検索リンクが作れます(日本語対応が不十分ですが)。
google.py
----------
# coding: utf-8
from trac.core import *
from trac.wiki.macros import WikiMacroBase
class GoogleMacro(WikiMacroBase):
def render_macro(self, req, name, content):
html = u'<a href="http://google.com/search?q=%s">'%(content)
html += u'Googleで %s を検索</a>'%(content)
return html
----------
同じく plugins/ にコピーしてください。使うときはこのように書くだけです。
[[Google(python)]]
出力HTMLは次のようになります。
<a href="http://google.com/search?q=python">Googleで python を検索</a>
tracマクロは、Trac Hacks[*11]、Macro Bazaar[*12]などにもあります。
■まとめ
今回はいまそこにあるtracマクロの書き方をお届けしました。tracをお使いで
ない皆さんには、tracって便利だからぜひ使ってみるといいよ!という気持ち
を積み込んでおきましたので、ぜひ使ってみてください。マクロ書かなくても
とっても便利ですよ。
本日は、そんな本末転倒本体定価反町GTOにてお送りいたしました。みなさんも
ぜひ、いまそこにあるタスクをPythonでこなしてみてくださいね!
[1] : 中野チャンプルーフェスタ応援サイト
http://ten.web.infoseek.co.jp/okinawa/
[2] : http://www.python.jp/Zope/workshop/200706
[3] : 「CG映像制作とPython 株式会社セガ VE研究開発部での事例」
http://www.python.jp/Zope/workshop/200706/KEK_Python.pdf
[4] : 「教育現場におけるPython の利用」
[5] : 高エネルギー加速器研究機構 http://www.kek.jp/
「荷電粒子加速器制御システムでのPythonの活用」
http://www.python.jp/Zope/workshop/200706/KEK_Python.pdf
[6] : 「過疎地域でPythonでサイトを立ち上げてみました」
http://www.python.jp/Zope/workshop/200706/pythonworkshop2007-inoue.pdf
[7] : 「回し者です」
http://d.hatena.ne.jp/yach/20070701
[8] : Wiki、課題管理、バージョン管理を統合したWebアプリ。
Pythonで実装されており、Pythonでプラグインなどの拡張が書ける。
trac http://trac.edgewall.org/
trac-ja http://www.i-act.co.jp/project/products/products.html
[9] : いわずと知れたニコニコカレンダー。
http://www.geocities.jp/nikonikocalendar/index_ja.html
[10] : NikoCaleMacro - Trac Hacks
http://trac-hacks.org/wiki/NikoCaleMacro
[11] : http://trac-hacks.org/
[12] : http://trac.edgewall.org/wiki/MacroBazaar
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「資格取りますか?」のホントのところ。この業界にもいろいろな資格
がありますよね。先日知り合いが勉強中ということで、興味を持って調べたら
いまどきはいろいろあるんですね。びっくりしてしまいました。さて、今回は
資格について聞いてみたいと思います。これから取りたいなと思っている資格
を1つ教えてください。
基本情報技術者。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=0
ソフトウェア開発技術者。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=1
情報セキュリティアドミニストレータ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=2
アプリケーションエンジニア。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=3
プロジェクトマネージャ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=4
システムアドミニストレータ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=5
システム監査技術者。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=6
Microsoft Office Specialist。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=7
Oracle Master。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=8
Java認定資格。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=9
Solaris認定資格。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=10
上記以外。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=11
興味ありません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=12
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=159&choice=13
ちょっと語らせて!
詳細をこのメールに返信ください!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「社外活動してる?」の結果は公開中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol158/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。任天堂DSを使って勉強する人の姿を、多く見かける
ようになりました。読者の皆さんもやってますか?大人になってからの勉強は、
「自分を磨き」になるのでしょうか。かっこいいですね。勉強の方法もバリ
エーションが増えたので、昔と違って楽しんでやれそうです。やろうかな!
今週の強引な一言
*** 安物買いの銭失い(ことわざ)***
安い物は品質が悪く長持ちがしないので、買い直さなくてはならず、結局は高い
ものに付くという意味。かといって、どんなに凄いスペックのパソコンや携帯
電話を買っても、案外使いこなせていなかったり・・・。自分にぴったりを見つけ
るって、難しいですね。
(上田雅美)
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■ 編集代表:平鍋 健児
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