┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
┃ ■┃
●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
┃ ■ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■━━━┛
No.141 2006/05/31
■ I N D E X
┃
┣【Topics】「ふつうのHaskell写経会」やります
┣【Topics】オブジェクト倶楽部2006夏イベント好評受付中です!
┣【プログラミング】新連載:TurboGearsでPythonを始めてみよう![1]
┣【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[28]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
〇 「ふつうのHaskell写経会」やります
〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・
こんにちは。西川です。明日6/1(木)に「ふつうのHaskell」という本が出版さ
れます。オブジェクト倶楽部ではこの「ふつうのHaskell」のサンプルコードや
練習問題を淡々と写経(写本)する勉強会「ふつうのHaskell写経会」をやります。
オブジェクト倶楽部のメンバーとHaskellを勉強してみませんか?初心者歓迎で
す。お気軽にお越しください。
■とき
6/6(火) 毎週火曜、金曜 19:00〜20:00
■ところ
(株)永和システムマネジメント 東京都港区芝浦4-16-23 AQUACITY 芝浦5F
■持ってくるもの
-ふつうのHaskell(必須ではありませんがあったほうが良いと思います)
-GHCがインストールされたノートPC(必須ではありませんがあったほうが良い
と思います)
-やる気、興味
■お問い合わせ等
editors@ObjectClub.jpまでお願いします。
■参考リンク
-ふつうのHaskell
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4797336021/xpjp-22
-GHC
http://www.haskell.org/ghc/
-永和システム地図
http://www.esm.co.jp/us/maptky.html
〇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━T o p i c s━
〇 オブジェクト倶楽部2006夏イベント好評受付中です!
〇 〇━━━━━━━━━━━━━ ━━・
早速参加登録をしてくださったみなさん、どうもありがとうございます!
まだの方、ぜひ急いでくださいね。大人気のセッションは早めに締切をしてし
まう可能性がありますよ!
イベントページはこちらから
http://www.objectclub.jp/event/2006summer/
盛りだくさんの講演・セッション内容はこちらから
http://www.objectclub.jp/event/2006summer/session
★登録をしていただいた後、まだお振込されていない方、参加登録はお振込み
確認後に確定いたします。お早めにお振込されることをお勧めします!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1 s t ■━
■
┗【プログラミング】新連載:TurboGearsでPythonを始めてみよう![1]
こんにちは、オブジェクト倶楽部のお正月気分、やっとむです。
このたびPythonの新しい連載を始めることになりました!
初連載なんです。初めて書くんです。書くの初...書初め、ね。
この連載は、RubyとかPythonとかのLL[*1]って興味はあるのにちょっと踏み出
せないでいるあなたのために、Pythonってこんなカンジの言語でこんなことが
楽勝でできちゃうんすよ!どう!どう!と洗脳...いやいや。宣伝...それも違
う。少しでも知ってもらうためのものです。特に以下のような方にオススメし
ます。
・JavaやC#などの「カタい」言語を使っている
・第2言語を身につけたいと思っている
・Rubyはみんなやってるから他のがいい
・モンティ・パイソンがスキ
さらに題材としていま話題のWebアプリケーションフレームワーク、TurboGears
[*2]も第3回から取り上げる予定です。
処理系としては、Python2.4[*3]を使用します。日本語ドキュメント[*4]もそろっ
ているので、各自インストールしてください。
■□ はじめの一歩 ■□
Pythonはインタプリタとして使うのが、おぼえる早道です。コマンドラインから
pythonと入力してください。(例はWindows版Python2.4.3)
C:\python>python
Python 2.4.3 (#69, Mar 29 2006, 17:35:34) [MSC v.1310 32 bit (Intel)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
「>>>」が入力プロンプトです。まず手始めに、HelloWorldを実行してみましょ
う。以下のように入力します。「>>>」の行が入力行です。「>>> 」は手では入
力しません。
>>> 'Hello World'
'Hello World'
>>>
これだけです。簡単でしょ?「'」でくくられたのは文字列で、インタプリンタ
では入力の結果をそのまま表示するため、同じ文字列が表示されました。(ちな
みに「"」でくくっても文字列になります)。日本語も対応しています[*5]。
>>> 'こんにちは'
'\x82\xb1\x82\xf1\x82\xc9\x82\xbf\x82\xcd'
>>>
おっと、ナゾの文字列[*6]が表示されてしまいました。これは、Pythonの動作
環境とエンコーディングの関係によるものです。とりあえずは、print文を使う
と日本語でも画面に表示できることをおぼえておいてください。(Unix系では環
境変数によっては正しく動作しないことがあります。)
>>> print 'こんにちは'
こんにちは
>>>
■□ 計算式と変数 ■□
同じ要領で計算もしてみましょう。
>>> 1*2*3*4*5
120
>>> 10/3.0
3.3333333333333335
>>> a=5
>>> b=15
>>> a*b
75
>>>
a,bという変数が登場しています。変数はまえもって宣言する必要はなく、変数
の型も決まっていません。好きな変数に好きな値を入れることができます。
>>> a=10
>>> print a
10
>>> a="ten"
>>> print a
ten
>>> a=None
>>> print a
None
ここで、インタプリタの終了の仕方を説明しておきましょう。Windowsであれば
CTRL-Zの後にEnterを押してください。Unix系はCTRL-D(EOF)を押してください。
>>> ^Z
c:\python>
■□ インタプリタで関数も ■□
次に、関数を定義してみます。関数も、インタプリタ上から定義して実行でき
ます。ちょこちょこ試してみるのにはうってつけです。以下の例を、空白文字
に気をつけて入力してみてください。
>>> def say_hello():
... s = 'Hello World'
... print s
... ←※この行は空白を入れずに改行
>>> say_hello()
Hello World
>>>
Pythonでは、インデントの深さでブロックやネストを表現します。「def」が関
数宣言の始まりで、以下字下げをした部分が自動的に関数の定義と認識されま
す。
引数も使えます。
>>> def say_hello(name=''):
... if name == '':
... name = 'ワールド'
... s = 'Hello, ' + name
... print s
... ←※この行は空白を入れずに改行
>>> say_hello('やっとむ')
Hello, やっとむ
>>>
if文も関数と同じく、インデントでブロックにします。ここでは、if文の中身
は「name = 'ワールド'」の1行です。関数の名前が前とおなじであることに気
をつけてください。これで、前の関数は上書きされてしまいました。
引数に「=''」と付いているのは、デフォルト値です。関数を呼び出すときに、
デフォルト値がある引数は省略できます。
>>> say_hello()
Hello, ワールド
>>>
■□ おわりに ■□
さてさていかがだったでしょうか?今回は、インタプリタを箸でつつきながら
LLをころころとまぶしつつPythonの雰囲気をちょいと味見していただきました。
というつもり。予定未定査定馬丁。馬の肉は桜肉!というわけで簡単な宿題を
出してみようかと思います。
宿題: 引数に'馬'を渡すと'馬刺し'、'カツオ'を渡すと'タタキ'、それ以外だ
と'(パラメータ)の活づくり'と表示する関数を作ってください。
さらに、引数として注文数を渡すと単価を掛けて値段も表示するようにしてく
ださい。
それではまた次回お会いしましょう!次回はPython組み込みのデータ型と便利
な関数について解説する予定です。(やっとむ)
[1]:軽量プログラミング言語(Lightweight Language)の略。
[2]:メルマガ2006-15号でも紹介。
http://www.objectclub.jp/ml-arch/magazine/142.html
[3]:執筆時点で最新は2.4.3。
http://www.python.jp/Zope/download/pythoncore
[4]:Python和訳ドキュメント
http://www.python.jp/doc/
[5]:Python2.4からCJKCodecsが標準となっている。2.3以前では、JapaneseCodecs
を使用すると日本語の各種エンコーディングに対応できる。
http://www.python.jp/Zope/download/JapaneseCodecs
[6]:値としては、「こんにちは」をシフトJISでエスケープ形式に表現した文字
列となっている。中身が壊れている(化けている)わけではない。他のエン
コーディング(EUC-JPなど)の環境では、違ったコードになる。
_______________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E009-0&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E009-0&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=E009-0&choice=2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2 n d ■━
■
┗【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[28] - NFC
こんにちはhiroshiです。そろそろ梅雨入りというニュースも聞こえてくる頃で
すが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。最近、僕は長期休暇をいただき、そ
の期間を利用して海外旅行に行ってきました。海外旅行の経験がほぼ無いに等
しい僕にとっては、言葉の通じない世界では、驚きと苦労の連続でした。レス
トランでは、「早くオーダーしろよ」みたいな事を英語で言われて「俺、何言っ
てるかわからんのや」とパニックになったり、買い物に行った時も、服を探す
のにも日本語混じりで、あぶら汗をかきながら話しましたし、支払いでも焦り
の連続でした。今回ご紹介する「NFC」には、僕のそんな情けないお話を解決し
てくれることを期待しています。
それでは、「NFC」とは何なのでしょうか。Webで検索するとNear Field
Communication(近距離通信)の略で、近接型無線通信の規格を表します。この通
信規格のICチップを搭載している機器同士を10cm程度まで近づけると、双方が
認識し、最大424kbpsで情報交換ができます。最近、流行のICチップ搭載の携帯
でお金を払っているイメージを想像してしまいますが、「NFC」にはそれとは違
う特徴があります。それは以下のとおりです。
・ICチップ自体がリーダ/ライターの役割を果たす
・画像、映像などのデータも送受信できる
・国際規格である
それでは、この違いを元にどのような事ができるのでしょうか。
●携帯にNFCチップを搭載、NFCチップを搭載した家電との連携例1
携帯で取った画像を、携帯を近づけるだけでテレビに表示する。印刷をしたけ
れば、そのままプリンターにかざすだけで画像を印刷する。
●携帯にNFCチップを搭載、NFCチップを搭載したコンポとの連携例2
携帯をコンポ近づけることで、携帯内にある音楽データを送信し、コンポ上で
再生する。
●ゲーム機にNFCチップを搭載、NFCチップを搭載した家電との連携例
ゲーム機をテレビに近づけただけで、テレビと通信し合い、テレビにゲーム画
像を映し出す。
「NFC」は現在、主に携帯への搭載を見込んで、各社で実証実験を行っています。
当面は料金の支払が主のようですが、他にもいろいろなサービスが生まれる可
能性を感じます。
さて、この「NFC」が僕の悩みをどのように解決してくれるかです。国際規格で
あるため、海外旅行に自分の携帯を持って行き、レストランでウェイターを呼
ばずに携帯で料理をオーダー、服を探すにも「NFC」で通信してお目当ての服を
検索、支払も「NFC」でキャッシュレス、などなど、こんなサービスがあれば僕
の冷や汗も少しは治まってくれるのではと想像していました。でも、英語の勉
強はどうしても必要なようです。なんとか翻訳もやってくれるように連携はで
きないものでしょうか。今後の活用に期待して、今日は終わりにしたいと思い
ます。(hiroshi)
_____________________________________________________________________
この記事への評価にご協力をお願いします。
URLをクリックして、「ご協力ありがとうございました」のメッセージがご使用
のブラウザに表示されれば投票完了です。
良かった:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=D001-27&choice=0
普通:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=D001-27&choice=1
イマイチ:
http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/estimate?vol=D001-27&choice=2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━3 r d ■━
■
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「あなたの職場はどれくらいにぎやかですか?」のホントのところ。み
なさんの職場では、普段どれくらいお互いに話したりしてるのでしょう。職場
の音のにぎやかさでコミュニケーション具合も測れるかもしれませんね。
大声で話さないと聞こえないくらいうるさいです。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=0
みんな普通の声でよく話をしています。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=1
話すときは会議スペースに行かないとヒンシュクな感じです。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=2
離れた所のひそひそ声が聞こえるくらい静かです。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=3
キーボードを叩く音以外聞こえません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=4
壁に囲まれているので、よくわかりません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=5
いつもイヤホンで音楽を聴いているので、よくわかりません。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=6
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=107&choice=7
ちょっと語らせて!
editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「システム業界、どんなところが一番好きですか?」の結果は公開
中。ぜひご覧下さい。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol106/PlonePopoll_results2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
■
┗編集後記
こんにちは、編集人です。今年もあっという間に明日から6月です。6月といえ
ば、梅雨、衣替え、ボーナス♪、そして今年もオブラブのイベントですよ!と
ひとしきり宣伝。。。ところで、6月1日といえば制服が冬服から夏服に切り替
わる、というのが定番だったと思いますが、今でもそれは変わらないのでしょ
うかね?編集人、実は中学・高校は私服の学校に通っていたので、制服の思い
出というものがありません。この業界だと制服支給の会社ってあまり見かけな
いですしね。まぁ、いまさら着たいということもないのですが、そういう思い
出がないというのもちょっぴり残念だったりします。
今週の強引な一言
*** 鹿を追う者は山を見ず(ことわざ)***
あなたが担当しているその機能、システム全体から見るとどんな位置にあって、
どんな役割なのでしょう?自分の担当分だけ見れば完璧なようでも、全体から
みたらうまく当てはまっていないかもしれません。全体像を意識することによっ
て、見えていなかったものが見えるようになるかもしれませんよ。
(まにわ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━--■--●--■
● ご意見、ご感想は ⇒このメールに返信ください
〇 配信中止、アドレス変更は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/help/
〇 免責事項、過去の記事は ⇒http://www.ObjectClub.jp/community/object_ml/
■ 発行:オブジェクト倶楽部 ⇒http://www.ObjectClub.jp/
■ 編集代表:平鍋 健児
Copyright (c)2003-2006 オブジェクト倶楽部. All Rights Reserved.
powered by Eiwa System Management, Inc.