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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.137 2006/04/26
■ I N D E X
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┣【Topics】ふりかえりワークショップ in 大阪 開催
┣【Topics】「オブジェクト指向設計」トレーニングテキスト 公開
┣【ご紹介】新入社員教育を効果的に行う
┣【PF】ふりかえりガイド[6] - ふりかえりの現場(1)
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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〇 ふりかえりワークショップ in 大阪 開催
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「ふりかえりガイド」を連載中の天野勝による「ふりかえりワークショップ」
が大阪で開催されます。ファシリテータとして、数多くのプロジェクトのふり
かえりに携わった経験を活かした内容となっています。
ふりかえりを体験したい方、効果的なふりかえりを行いたい方、今後のふりか
えりガイドの行く末を聞いてみたい方は、参加してみてはいかがでしょうか。
お申し込みは、お早めに。
日時:5月12日(金) 12:40〜16:40
場所:大阪商工会議所
主催:JaSST'06 in Osaka http://www.jasst.jp/jasst06w/attribute.html
ワークショップ概要:http://www.jasst.jp/jasst06w/session.html#e6
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〇 「オブジェクト指向設計」トレーニングテキスト 公開
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XPJUGなどでいつも活躍されている、小井土亨さんが作成された「オブジェクト
指向設計」トレーニングテキストを、オブジェクト倶楽部サイトにて公開を始
めました。
●PDF版(114KB)
http://www.objectclub.jp/technicaldoc/object-orientation/object-design/ood.pdf
●PPT版(262KB)
http://www.objectclub.jp/technicaldoc/object-orientation/object-design/ood.ppt
オブジェクト指向設計の入門に最適です。ぜひご一読を。また、新人研修など
にもぜひご活用ください。
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┗【ご紹介】新入社員教育を効果的に行う
今回は「プロジェクトマネジメント入門」をお休みして、皆様に「あるもの」
を紹介したいと思います。
皆様のところにも新入社員が入って来られたと思います。私共のところにも3名
の新人が入社し、7月までの新入社員教育を受けています。皆様のところでも、
このような新入社員の教育カリキュラムを組むのに悩まれている方が少なくな
いのではと思います。限られた期間で、どうやって現場で最低限必要とされる
ことを教えるか、また、新入社員が興味や意欲を持つような効果的なカリキュ
ラムにするにはどうしたらよいかなど、悩みは多いと思います。
そこで紹介したい「あるもの」とは、新入社員向けや、初級技術者向けのオブ
ジェクト指向設計・UML、Java言語、C/C++言語の教育カリキュラムです。
このカリキュラムは、玩具のブロックで有名な、レゴ社が開発した「マインド
ストーム」を利用しています。「マインドストーム」は、ブロックにCPU(日立
製H8)を乗せたユニットを中心に、入出力にセンサーやモータを組み合わせて、
様々な形に組み立てます。稼動させることで、プログラムの実行が目に見える、
つまり、プログラムが正しく書かれているかを目で確認することができます。
この「マインドストーム」を使ったカリキュラムでは、ソフトウェアの設計、
実装、テストの概要を行うことで、ソフトウェアの作り方やそれぞれの作業で
何を行うのか、行わなければならないのかを習得できます。この教育を受けて
最低限必要な知識や用語などを習得すれば、現場の方々と話ができるようにな
ると考えています。最低限なので、その後の深堀りは必要になります。
私共はこの有効性に着目し、これらカリキュラムの教材の開発・販売をしてい
る会社を支援すると同時に有効性を検証してまいりました。
そこで、より多くの方々にこのカリキュラムを採用していただき、ご評価をい
ただければと思い、ここで皆様に紹介させていただきました。お問合せなどあ
りましたら、オブジェクト倶楽部事務局(info@ObjectClub.jp)までお願いい
たします。(事務局長)
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┗【PF】ふりかえりガイド[6] - ふりかえりの現場(1)
こんにちは、天野勝です。
前回は、ふりかえりが成功する理由を考察してみました。今回は、ふりかえり
の現場で交わされる会話から、ふりかえりを具体的に進めるためのイメージを
つかんでいただこうと思います。
* * *
●ふりかえりの現場
これまで、ふりかえりの進め方や、ふるかえりのヒントなどについて説明して
きました。ここでより具体的に、ふりかえりの現場をイメージできるように、
どのような会話が行われるかを見ていきます。
(1)開始の宣言
司会:「みなさん、こんにちは」
メンバ全員:「こんにちは」
司会:「これから、1時間でふりかえりをします。今回のテーマは、『プロジェ
クトを円滑に進めるために』とします。よろしいですか?」
メンバ全員:「はい」
司会:「今日の司会は、○○が担当します。みなさんよろしくお願いします。」
メンバ全員:「よろしくお願いします」(拍手)
ポイント1:挨拶
まずは、挨拶をして雰囲気を少しでも柔らかくします。
また、声を出すことで、各自の口も少し軽やかになるという効果もあります。
ポイント2:時間の確認
どのくらいの時間でふりかえりをするのか、はじめに意識をあわせます。
ポイント3:目的の確認
なんのためにふりかえりを行うのかを確認します。定期的なふりかえりでは、
テーマが大きく変わることはないでしょうが、いざ始まってみると話が脱線し
てしまうことが多々あります。その牽制のためにも、目的を今一度確認します。
ポイント4:拍手
拍手によって、場の雰囲気が柔らかくなります。ぜひ、試してみてください。
なお、はじめての場面では、司会から拍手を促してみましょう。
(2)前回のTryの確認
司会:「では、前回のTryを確認してみましょう。Keepになりそうなものはあり
ますか?」
メンバA:「○○○は、実際にやってみたら、効果がありました。次も続けたほ
うが良いと思います。」
メンバB:「□□□は、やってみたのですが、うまくいきませんでした。続けて
やる必要はないと思います。」
メンバC:「△△△は、試すことができませんでした。」
司会:「では、○○○は、Keepとしましょう。□□□は、今後はやらないこと
にしましょう。△△△については、どうしましょうか?」
メンバC:「△△△は、次も引き続きTry項目としておきたいと思います。」
ポイント5:TryからKeepへ
Tryとして挙がった項目が、実際に試され、効果があったのかどうかを確認しま
す。効果があり、次からも続けたほうが良いものは、Keepとして扱います。
ポイント6:言い訳をしない
Tryとして挙がったことを、試すことができないことがあります。これは、あま
りよろしくないことです。だからといって、できなかった言い訳をここでくど
くどと説明する必要はありません。時間の無駄です。PFの原則の「問題対私た
ちの構図」に従い、原因を考える際にできなかった原因をみんなで考えます。
(3)Keepの吸い上げ
司会:「前回のふりかえりから、これまでで、うまくいったこと、次も続けた
いことを挙げてください。まずは、付箋に書いてください。一人5つ出
してください。」
メンバ全員:付箋に書く
司会:「では、前に貼ってください。似たような内容のものは、近くに貼って
ください」
メンバ全員:前に貼る
司会:「○○○というのが、出ていますがこれはどういうことですか?」
メンバーA:「これは、□□□なときに、○○○をするということです。」
ポイント7:Keepに絞って考える
まずは、Keepだけ対象として、ProblemやTryは考えないようにします。考える
範囲を狭くすることで、それだけ深く考えることができます。
ポイント8:付箋に書く
はじめに付箋に書き出してもらいます。書くという作業によって、一人の世界
を作れます。人前で発言するのが苦手な人も、自分の意見を出しやすくなると
いう効果が期待できます。
ポイント9:多めのノルマ
5つというのが多いか、少ないかという議論もありますが、付箋に書いてもらう
ときに多めにノルマを課します。多めに課すことで、厳選されたKeepだけでは
なく、些細だと思うようなKeepも挙がるようになります。書き出した本人が些
細だと思うようなことが、実は秘訣であることが多々あります。これにより、
暗黙知が表出される可能性が高くなります。
ポイント10:ダブった意見
似たような意見を近くに貼ることで、そのように考えている人の人数を把握す
ることができます。どれが多数派の意見かが分かります。
ポイント11:書いた内容の補足
付箋に書こうとすると、どうしても書きやすいようにいろいろと情報が落ちて
しまいます。この落ちた情報を拾い上げるために、書いた人に口頭や、ホワイ
トボードなどで補足をしてもらいます。多数派の意見ならば意味を汲み取りや
すいでしょうが、一つしかないような意見については、補足がないと理解が難
しいでしょう。
* * *
次回は、この続きとしてProblemへと進んでいきます。ご期待ください。
(天野勝)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「ズバリ、年収いくら?」のホントのところ。この業界、何となく収入
悪くないイメージはありますけど、実際のところどうなんでしょう。う〜ん、
かなりドキドキしちゃいますが、ズバッと聞いちゃいますか!
〜200万未満。
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200万〜400万未満。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=1
400万〜500万未満。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=2
500万〜600万未満。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=3
600万〜800万未満。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=4
800万〜1000万未満。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=5
1000万〜2000万未満。
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2000万〜。
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それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=103&choice=8
ちょっと語らせて!
editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「ふりかえり、やっていますか?」の結果は公開中。ぜひご覧下さ
い。
⇒http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vol102/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。先週は実はワタクシ、1年遅れの新婚旅行に行ってま
いりました。行き先は、とある異国の南の島。1週間ほどひたすら海を眺め、魚
と一緒に泳ぎ、食べて飲んで、眠る、という生活の繰り返し。島の中ではずっと
裸足で過ごしていたのですが、なんだか全てから開放される感覚で、ものすご
く気持ちよかったです。忙しい皆さんにはホントに申し訳ない話ですね。
さて、来週は憲法記念日のためメルマガはお休みです。次回は5月10日の発行と
なります。みなさん良いゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。
今週の強引な一言
*** 急がば回れ(ことわざ)***
期間が短い開発では、ついつい守れるかどうかギリギリのスケジュールを引い
てしまいます。しかし切羽詰ったスケジュールでトラブルがあると、一気に全
体が遅れてしまうことが多いもの。厳しいときほど不測の事態に備えた余裕の
あるスケジュールにして、最後の締め切りが守れるようにしたほうが安全かも
しれません。
(まにわ)
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■ 編集代表:平鍋 健児
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