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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.11 2003/08/27
■ I N D E X
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┣【新着記事】Agile Development Conference 資料公開しました。
┣【新着記事】「車窓からのTDD」公開しました。
┣【ツール】オープンソース捜索譚 JavaNCSS編
┗【XP】XP実践家への道 [1] 第一道標 - 第一歩
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〇 【新着記事】Agile Development Conference 資料公開しました。
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予告しておきながら、公開までにずいぶん時間が経ってしまいました。
6月末にオブジェクト倶楽部の3名が参加してきたAgile Development Conference
の資料、いくつか日本語訳がまとまりましたので、公開いたします。
http://www.ObjectClub.jp/adc/
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〇 【新着記事】「車窓からのTDD」公開しました。
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こんにちは、ko-chanです。
今回は、車窓からのTDDということで、最近話題沸騰(?)のテスト駆動開発に
ついて、私と平鍋の二人が実際にTDDを行っている所を実況中継したいと思いま
す。TDDが行われた場所は、なんと二人が出張から帰る「加越」という特急電車
の中。さて何が行われたのか?本編は以下のURLからどうぞ!
http://www.ObjectClub.jp/eXtremeProgramming/StackTDD.pdf
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┗【ツール】オープンソース捜索譚 JavaNCSS編
こんにちは。ko-chanです。みなさんいかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は凄く涼しいですね。前回の私のコーナーでは、むちゃくちゃ暑いか
らsangamつかって遠隔ペアプロしましょう!っていうネタだったのに。。。矛
盾している気がします。
でも、こう夏が涼しいということは、頭もすごく冴えて、自分でも「これはい
い」というようなプログラムを書いてしまうことは良くある話です。すごく良
いプログラムなんだけど、みんなに見せても自慢にもならないとお悩みの方。
それでも自分の書いたコードを眺めて自己満足したいという方。そういう方を
強力にサポートするのが、JavaNCSSです。
このツールは、いわゆるメトリクスツールで、Javaのコードを計測してくれま
す。
Javaのコードを読み込ませると、コメント行数、コードの複雑度、JavaDocの行
数などなど。。を出力してくれます。XMLに出力して、SVGに変換するなどという
ことも可能。
自分で素晴らしいコードが書けたという方は、このJavaNCSSで自分のコードを
計測して、一度コードの複雑度などを計測してみてはいかがでしょうか?極端
に複雑なメソッドなどを見つけて再びリファクタリングに励む。こういう生活
を続ければスーパープログラマーへの道は容易いものへの変化するはずです。
(ko-chan)
■ツール名 JavaNCSS
■URL http://www.kclee.com/clemens/java/javancss/
■バージョン 21.41
■ライセンス GPL
■作者 Clemens Lee
それと、その他関連ツールについても併せてご紹介します。自分のポリシーに
合うツールを見つけるべく、いろいろ試してみてはいかがでしょうか?
■ツール名 JCSC
■種別 コーディングスタイルチェック&メトリクス測定
■URL http://jcsc.sourceforge.net/
■ツール名 Checkstyle
■種別 コーディングスタイルチェック
■URL http://www003.upp.so-net.ne.jp/kaz-taka/checkstyle/
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┗【XP】XP実践家への道 [1] 第一道標 - 第一歩
こんにちは、天野勝です。
今回から11回の予定でRoy W. Miller(*1)の提案しているXPのプラクティス(*2)
を、筆者の解釈にもとづき皆様に紹介していきます。
☆ ☆ ☆
■XPはじめませんか?
ソフトウェア開発に携わる方ならば誰しも様々な不安を抱えながら日々過ごし
ていることと思います。仕様変更に関してだけでも、様々な不安があることで
しょう。そんなときこそXPです。変更があることを前提に、リスクを回避する
アイデアを提供してくれます。
《顧客の不安》追加費用の発生
⇒ 要求をプロジェクトの初期段階で全て決めてしまうのではなく、優先順
位の高いものから段階的に要求を確定することを勧めます。
《管理者の不安》スケジュールの遅延
⇒ 長期間の見積りをするのではなく、細かく分割し、短期間の見積を定期
的に繰り返すことを勧めます。
《開発者の不安》手戻り工数の発生による残業の増加
⇒ 完全で詳細な設計が可能であると思うのではなく、当面の実装に必要な
最小限の設計をすることを勧めます。
こうしてみてみると、トヨタ生産方式における「ロットを小さく」「後工程引
き取り」といった方法をソフトウェア開発の現場に持ち込んでいるではないで
すか。工学的な見地からも信頼性のある方法なんですね。
XPにはこの手法を導入しやすくするために、何をすればよいかという「プラク
ティス」が用意されています。
2000年にKent Beckがその著書(*3)に書き記したオリジナルの12のプラクティス
がありますが、この連載では、Roy W. MillerがIBMのdeveloperWorksに寄稿し
た19のプラクティスを紹介していきます。
■本連載の予定
第一道標 - 第一歩
第二道標 - 「反復」と「回顧」
第三道標 - 「共通の語彙」と「オープンな作業空間」
第四道標 - 「ストーリ伝達」と「受け入れテスト」
第五道標 - 「頻繁なリリース」と「リリース計画」
第六道標 - 「責任の受け入れ」と「援護」
第七道標 - 「ミラー」と「最適ペース」
第八道標 - 「四半期ごとのレビュー」と「4つの価値」(*4)
第九道標 - 「テスト駆動開発」と「リファクタリング」
第十道標 - 「ペア・プログラミング」と「集団的な所有権」
第十一道標 - 「継続的なインテグレーション」と「YAGNI」
☆ ☆ ☆
今回は第1回目ということで、XPにおけるプラクティスの位置づけと、連載を予
定している内容を紹介しました。次回からはいよいよ個別のプラクティスにつ
いて説明していきます。まずは共通のプラクティスから「反復」と「回顧」を
説明します。(天野勝)
*1: 「XP エクストリーム・プログラミング 適用編」の著者です
*2: http://www-6.ibm.com/jp/developerworks/java/021018/j_j-xp0813.html
*3: 「XP エクストリーム・プログラミング入門」
*4: 「4つの価値」はプラクティスではありません。
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。
8月23日付けの某@ITのトップページのニュース欄に、平鍋の写真が出てま
した。記事のタイトルも「プログラムの仕様をめぐる異論、反論」トップペー
ジの写真だけ見ると、なんだかとっても文句の言いたそうな顔していますね(笑)
記事そのものは、オブジェクト指向2003シンポジウムでの、XPに関するパネ
ルディスカッションを「最も刺激的なセッション」として取り上げたものでし
た。編集人は参加できなかったのですが、盛り上がったのでしょうか。
このメルマガが配信される頃には、トップページの写真(記事の写真で平鍋の
顔だけを切り出したもの)は掲載されてないでしょうね。(残念)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200308/23/spec.html
今回は、やっとメルマガにXPの記事を掲載できました。
ご感想、ツッコミをお待ちしております。
(いりさ)
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〇 免責事項、過去の記事は ⇒http://www.ObjectClub.jp/mlmagazine.html
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■ 編集代表:平鍋 健児
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