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●┃● ● オ ブ ジ ェ ク ト 倶 楽 部 ■ ┃
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No.96 2005/06/15
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┣【Topics】イベント参加登録 締切間近!
┣【新着書籍】「アジャイルプロジェクトマネジメント」
┣【お知らせ】石井勝さんコンテンツ公開
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
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〇 イベント参加登録 締切間近!
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6月29日(水)に開催します、オブジェクト倶楽部イベント。たくさんの参加登録、
本当にありがとうございます。まだ多少の余裕があります。参加登録がまだの
みなさん、是非お越しください。参加締切は1週間後の6月22日(水)。
なお、ライトニングトークスのトーカーもまだ若干の空きがあります。あなた
の「チームづくりの失敗談、成功談」を熱く語ってみませんか?
詳細はこちら:http://www.ObjectClub.jp/event/2005summer/
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┗【書評】新着紹介!『アジャイルプロジェクトマネジメント』
● 書名: アジャイルプロジェクトマネジメント
● 著者名: Jim Highsmith 著、
平鍋 健児/高嶋 優子/小野 剛 訳
● 発行: 日経BP (2005/06/09)
● ISBN: 4822282295
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4822282295/xpjp-22
久しぶりに、平鍋が訳を手がけた、アジャイル関連の新作が完成しました。そ
の名もAPM(Agile Project Management)です。
「アジャイル」とは何か、という問いに答えて、Jim Highsmith は次のように
アジャイルの本質を定義しています。
Agility is the ability to both create and respond to
change in order to profit in a turbulent business environment.
アジャイルとは、激変するビジネス環境において利益を生み出すために、
変化に対応すると同時に、変化を作り出す能力。
本書でターゲットにしているのは、「新製品開発」のプロジェクトマネジメン
トです。利益を生み出すには、競争力のある製品によって市場に「変化を作り
出す」ことが必要です。そして、そのためには、臨機応変に「変化に対応する」
チームの能力が必要となります。「変化を作り出す」ことがプロダクトに対す
る要件であり、「変化に対応する」ことがプロジェクトに対する要件である、
とも言えるでしょう。そして、この両者が一体となって、「変化を味方につけ
る」新しいマネジメントの考え方が、「アジャイルプロジェクトマネジメント
(APM)」なのです。
本書は、「アジャイル」(Agile)と呼ばれるソフトウェア開発ムーブメントの発
展形ですが、それをソフトウェア開発という境界を超えて製品開発のプロジェ
クトマネジメントにまで推し進めたものです。ソフトウェア開発の実践者にと
どまらず、ぜひ、多くの業種のプロジェクトマネジャーに読んでいただきたい
と思っています。
従来の計画−実行型(Plan-Do)のプロジェクトマネジメントでは、計画からのず
れに着目して実行を修正していきます。単純化すると、計画が「神様」であり、
実行はそれに合わせて「修正」していくという立場をとります。これは計画が
正しいという前提に基づいており、計画策定時に成功が定義できるという仮定
に立っています。しかし、イノベーションの領域では「計画時」ではなく「リ
リース時」に、その時点のビジネス環境で競争力のあるプロダクトを市場に投
入することが成功のカギなのです。また、多くの困難を乗り越えなければなら
ず、どうしたら課題が解決できるかを、チームは走りながら考え、発見してい
く必要があるのです。だから、本書では、構想−探索(Envision-Explore)型の
プロジェクトマネジメントの枠組みを提唱しており、「計画に対して修正する」
ではなく「環境に対して適応する」ことを重視しているのです。
私とJim Highsmith氏の出会いは、2004年6月に米国ソルトレイクシティで開催
されたAgile Software Development Conference 2004 です。氏の講演を聞き、
本書をぜひ翻訳したいと思いました。それは、本書が2000年以降にソフトウェ
ア業界で起きているアジャイルムーブメントの最先端でありながら、アジャイ
ルのこれまでの軌跡を集大成するような内容であること、また、ソフトウェア
開発に留まらずにハードウェアも含んだ新製品開発へとその射程距離をのばし
ていることが理由です。カンファレンスでは、JimはAPMのチュートリアルの講
師の他にも、経営者のためのエグゼキュティブサミットや、「APMのマネジャの
役割は何か?」というディスカッションのファシリテーターを務めていました
(最終日のダンスタイムには、Jimの「アジャイルダンス」も見ることができた!)
私自身、この本を同じアジャイルシリーズの『リーンソフトウェア開発』に続
いて翻訳できて、とても光栄に思っています。というのは、両方ともアジャイ
ルの実践には欠かせない「原則」がビジネスの言葉で書かれていますし、さら
に、とても日本的なアプローチなのです。情報家電などの新製品分野では、日
本製品の強さがますます世界的になっています。APMの視点は、「『プロジェク
トX』をマネジメントするにはどうしたらよいか」、という問いに答えるものだ
と言った方が分かりやすいかもしれません。そう考えると、本書で述べられて
いる「原則」の半分が、人とチームづくりに関することであり、もう半分は顧
客に価値を提供することである、ということが頷けるでしょう(そう、この領域
ではテクノロジからプロセスへ、そして、プロセスからピープルへと課題の中
心が移っているのです!)(平鍋)
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┗【お知らせ】石井勝さんコンテンツ公開
JR宝塚線(福知山線)の脱線事故で亡くなられた石井勝さんの追悼掲示板を公
開してから、数多くの故人を偲ぶコメントを頂きありがとうございました。そ
の後、各新聞などでも石井さんについての記事が掲載されて読まれた方も多い
でしょう。
石井さんが遺されたWebコンテンツのうち、「まさーるのページ」は御友人であ
る森様(http://www.morijp.com/)のサーバ上に保存され公開されることにな
りました。こちらのコンテンツは石井さんが手を入れた状態を保持するため、
コンテンツの編集はしないそうです。
もうひとつのコンテンツである「Cotton Balls」(weblog)についても、プロ
バイダ側に問合せを行って権利関係がクリアされたため公開可能になりました。
オブジェクト倶楽部では、御遺族、森様と話し合った結果、リンクの修正など
今後変更が必要な部分に関してのメンテナンスを含めた石井さんのコンテンツ
の管理を引き受け、この度公開することにしました。
[まさーるのページ]
http://www.ObjectClub.jp/community/memorial/homepage3.nifty.com/masarl/
[Cotton Balls]
http://www.ObjectClub.jp/community/memorial/masarl.cocolog-nifty.com/main/
今回公開するコンテンツはオリジナルコンテンツと比較して以下の修正が行わ
れ、オブジェクト倶楽部のサイトのデザインに合わせて見え方が変っています。
(1) 文字コードをUTF-8に変更
(2) 相互リンクを再設定(相互リンク)
(3) ココログのロゴを削除
(4) RSSを使用可能に設定(一部記事のみ対応)
オブジェクト倶楽部は、森様のサイトと共に、石井さんが遺した素晴しいコン
テンツ達を維持し、後世に伝えるためにお手伝いさせて頂きます。(懸田)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ
今週は「先週(2005/6/9)のサッカーは見ましたか?」のホントのところ。先週
のサッカーワールドカップ大陸予選は快勝でしたね。システム業界には、サッ
カーファンが多いと伝え聞いています。みなさんは、試合を見ましたか?
国立競技場・スポーツバー等で応援してましたー。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=0
テレビの前で応援してました。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=1
ところどころ見ました。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=2
ニュースでチェックしたのみ。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=3
所用で見れませんでした。。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=4
興味なしです。。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=5
それは秘密です。
http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=63&choice=6
ちょっと語らせて!
editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!
アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「オブLOVEイベント興味がありますか」の結果は公開中。是非ご覧
下さい。
⇒http://www.objectclub.jp/special/kininaru/vol2_2/PlonePopoll_results2
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┗編集後記
こんにちは、編集人です。「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」。テ
レビ朝日のサッカーを盛り上げるためのキャッチコピーです。とても情熱的な
フレーズだと思います。勝負ごとに置き換えられるものはたくさんあるでしょ
うが、そこにどれだけの情熱を傾けることができるでしょうか。情熱を燃やし
た分だけ、勝った時の嬉しさも増えることでしょう。サッカー日本代表にならっ
て、皆さんの勝負ごとも快勝できるといいですね。
今週の強引な一言
*** 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(ことわざ)***
「あの時、確認しておけば」って思うこと、開発中はよくあることです。が、
よくあってはいけないことです。勇気を持って、どんどん聞いてみましょう。
後になって「あの時、あなたがちゃんと確認しなかったから」といつまでも責
められるより、よっぽどいいと思いますよ。
(さとみ)
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■ 編集代表:平鍋 健児
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