Date:  Wed, 01 Jun 2005 12:30:41 +0900
Subject:  【オブジェクト倶楽部: 2005-19号】

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                          No.94 2005/06/01

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┣【Topics】オブLOVEイベント参加登録開始!
┣【PF】価値と原則[3]
┣【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[19]
┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

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 〇  オブLOVEイベント参加登録開始!
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お待たせいたしました。本当にイベントの参加登録を受付開始いたしました。
前号で27日(金)とご連絡していましたが、遅れてしまってごめんなさい。定員
を制限しているワークショップもあります。ご希望のワークショップがある方
はお早めにお申し込みください。

詳細はこちら:http://www.ObjectClub.jp/event/2005summer/ 
 
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┗【PF】価値と原則[3]

●QoEL(Quality of Engineering Life)

プロジェクトを成功させる、という視点とは別に、もう一つファシリテーショ
ンの目的があります。それは、「みなさんが質の高いエンジニアとしての人生
の時間を過ごすこと」です。このものさしを、QoEL(Quality of Engineering 
Life)と呼び、エンジニアとして生きる時間の質を表します。この質は、自身
のスキルを向上したい、高い技術力でよいものづくりをしたい、顧客から感謝
の言葉をもらいたい、尊敬できる先輩と意見を交換したい、家庭や趣味と仕事
をバランスさせたい、というモチベーションを充足させることで生まれます。
逆に、辛いだけの仕事、労働環境の悪い仕事、人に成果が認められない仕事、
同僚と喜び合えない仕事はQoELを落とします。

仕事を楽しく有意義にやっていますか?

この問いにYesと答えることが、ファシリテーションのもう一つの目的なのです。

●PFの目的

さて、まとめると、以下のようになります。

プロジェクトファシリテーションの目的は、
 1. 個々人の能力をうまく発揮させることで、プロジェクトを成功させること
 2. エンジニアとしての人生の時間の質(Quality of Engineering Life)を向
    上させること

この2つの両立が、PFの目的なのです。

●価値

まずは、プロジェクトファシリテーションが大切にする「価値(value)」から話
を始めましょう。プロジェクトファシリテーションでは、以下の5つに価値を置
きます。

・コミュニケーション
・行動
・気づき
・信頼関係
・笑顔

チームで一つのことに取り組むには、価値を共有することが重要です。何に価
値を置くのか、という「価値観」を合意しておかないと、実践の場面で判断に
迷った場合、意見が対立した場合などに、よりどころがなく混乱を招き入れて
しまいます。混乱がおこりそうな場合は、「価値に戻って考えてみよう」、と
唱えてチームで話あうことができます。

次回からは、5つの価値の1つ1つを解説していきます。(平鍋)
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┗【キーワード】知ってるようで分からないビジネスワード勉強会[19]
               「五感通信」

hiroshiです。今回は「五感通信」についてご紹介です。以前テレビでみた番組
で、こんなものがあるのかと思っていたものです。

五感通信とはいったい何なのでしょうか。人間の感覚の「聴覚」「視覚」「味
覚」「嗅覚」「触覚」をネットワークを介して伝達する仕組みのことです。現
在、ネットワークで使われている感覚は言葉を交わすことで聴覚から感情を伝
えたり、メールを送ることにより視覚で要件を解読したり、テレビ電話のよう
な映像を使うことで視覚と聴覚から表情や感情などを伝えたりすることです。
この点、五感通信では、「聴覚」「視覚」だけでなく、味や匂い、手触りなど、
言葉や表現だけでは伝えづらい感覚を共有することで、より自然なコミュニケー
ションを可能にすることを目的としています。

それでは、実際人間は五感をどれくらい駆使して、コミュニケーションを取っ
ているのでしょうか。ここにある調査結果があります。

人が、五感のどの感覚を駆使してコミュニケーションを行っているのか
(1)文字のみで              約15%伝わった
(2)音声のみで              約30%伝わった
(3)テレビ電話などの使用で  約55%伝わった

この結果によると、視覚と聴覚で情報伝達の約55%を担っており、残りの約45%
を他の感覚で補っていることがわかります。「視覚」「聴覚」でのコミュニケー
ションで更なる向上を目指すには、高速回線を用いることでさらに高品質な情
報を送ることが可能です。

一方、約45%に含まれる「味覚」や「嗅覚」、「触覚」などの感覚については
どのような取り組みがなされているのでしょうか。「人間の味覚を持つセン
サー」「異臭を感知するセンサー」「衣類の肌触りを再現するデバイス」など
それぞれ要素技術の開発が進められています。それらを使って今すぐに人に伝
えるということは不可能ですが、用途を限定したうえでより感覚を駆使したな
コミュニケーションが実現されるのではないでしょうか。筆者が見た例はオー
ダーメイドの香水ネット販売の事例でした。使用方法は以下です。PCに多種の
香料が内蔵されているデバイスが取り付けられているのが前提です。

(1) 購入希望者はホームページで希望する香水の概要を入力
(2) 概要を元に販売側では香料の配合を分析
(3) PCに取り付けられている専用デバイスに信号を送る
(4) デバイスは送られてきた成分の配合に従って香りを作成し散布
(5) 購入希望者は香りを確認して購入

確か実用段階ではなかったかもしれないですが、非常に衝撃を受けたのを覚え
ています。他の感覚を使った通信では、DVDやゲームの中で、「特定のシーンに
なると料理の香りがする」などの「スポット的に臨場感を高める」といった、
コンテンツのリアリティをより高める手法として使われるかもしれません。ま
た、Eコマースやコミュニティなど、ユーザーインターフェースが確立してき
た分野においては、「布地の手触りを相手に伝えるアプリ」「お店の味を伝え
るアプリ」といった、ユーザーが個別に使えるアプリケーションが登場してく
ることが想像できます。現段階で不足している45%のコミュニケーション方法
に期待したいと思います。(hiroshi)
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┗【アンケート】気になるシステム業界 ホントのところ

今週は「先月は何冊の本を読みましたか?」のホントのところ。技術書に限ら
なくていいんです。みなさん、5月に何冊の本を読みましたか?

  10冊以上!
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=0
  7〜9冊。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=1
  4〜6冊。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=2
  1〜3冊。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=3
  5月はたまたま読んでません。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=4
  本嫌いです。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=5
  それは秘密です。
     http://www.ObjectClub.jp/special/kininaru/vote?vol=61&choice=6
  ちょっと語らせて!
     editors@ObjectClub.jp まで詳細を!!

アンケート結果はオブジェクト倶楽部サイト上にて公開します。お楽しみに。
なお、前号「」の結果は公開中。是非ご覧下さい。
⇒http://www.objectclub.jp/special/kininaru/vol60/PlonePopoll_results2
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┗編集後記

こんにちは、編集人です。オブジェクト倶楽部カレンダー」7月の電子データを
公開します。7月のテーマは「オブジェクト川柳」。このメルマガの50号発行を
記念して開催した「オブジェクト川柳コンテスト」の優秀3作品です。
ダウンロードはこちら。http://www.ObjectClub.jp/special/#calendar

気付けばこのメルマガも、いよいよ100号に近づいてきました。たくさんの購読
者の皆さんに恵まれ続けています。本当にありがとうございます。さて、100回
記念は何を開催しましょうかね。

今週の強引な一言
*** 6月は田植えで酒が飲めるぞ(岡本圭司)***
6月も飲んじゃいますか?たまには愚痴もいいでしょう。プロジェクトの連帯感
が深まるかもですよ。
(さとみ)

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■ 編集代表:平鍋  健児
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