おおむらさんお返事有難うございます。早稲田大学の太田です。
ちょっとずれてしまうのですが。
> XPでは、単にテストを先に書くというだけでなく、それで開発を誘導して
> いくところがあると思うのですが、そこらへんの開発者の心構えみたい
> なものも込めて、XPのやり方は合理的な気がします。
平鍋さんが公開してくださった過去ログを読んで勉強中なのですが、読めば
読む程、う〜むすごいと思えるようになってきました。1年前梅澤さんがJPLoP
の飲み会で御紹介されていたときに飛びついていればよかったです。JUnitの
ほうはすぐにでも使っていたのですが。矢崎さんが仰っていたようにこれを使
うとテストを書くのがなんだか楽しくなってくるのです。たとえ、アマチュア
レベルの小さなプログラムであっても。
#ちなみに私のJUnitの利用法はXPの本来の使い方とは異なり、結構カバレッジ
を意識したものになっています。ステートメントカバレッジレベルですけど。
> すこしはなしがずれますが、
> XPでは、テストが、ある意味、「実行可能な仕様書」になってますよね。
> まあ、テストなので本質的に不完全だから「仕様書」には
> なりえないわけですけど、
> あるクラスの使い方を知りたかったら、そのテストコード
> を読めば分るという
> ような点で、仕様書のようなものと思います。
XPのテストの強さは私もここにあると思います。テストコード自体がコード
の説明になっていていわば仕様書の役割を果たしているように見えます。現在
行われているVXPでもテストコードがなかったら能力不足でもしかしたらちん
ぷんかんぷんかもしれません。XPのこの部分だけでも導入すれば十分品質が上
がるような気がします。
> 網羅なんてことは頭っからあきらめているんですよね。XPの場合。
これも過去ログを読んでいて分かってきました。単体テストレベルではよほ
どきちんとした組織でもない限り網羅なんて守りっこないのだからまずテスト
を書くことから始めよう、という現実を直視した姿勢が素敵です。網羅はやり
たいなら勝手にやったらという感じでしょうか。網羅だけに固執したよく分か
らないテストケースがよいのか、コードの解説にもなっている分かりやすいテ
ストケースがよいのかといわれれば後者ですね。
#私は理想主義者なので実務に入ってもここまで現実的にはなれないかも。
早稲田大学大学院理工学研究科情報科学専攻M2 太田健一郎
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