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Date:  Wed, 27 Sep 2000 12:40:48 +0900
From:  tetsuya@....jp
Subject:  [XP-jp:00962] RE:  受託システム	開発での XP(was:ML 過去記事ア	ーカイブ)
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <97BA340C0480D411BDA800062939A1890607B3@....jp>
Posted:  Wed, 27 Sep 2000 12:38:55 +0900
X-Mail-Count: 00962

栗原です。

Eiji Yamane [mailto:e-yamane@....jp] wrote:

> 山根です。
> おはようございます。

はじめまして。

> 一番の弊害は、副産物の存在ではないかと思います。
> どうしても、納品時には、
> 「クラス図をだせ」、「シーケンス図をだせ」、
> 「詳細設計書をだせ」と
> 顧客にはせがまれますし、その事自体に(僕も含めて)
> 違和感を感じていません。
> 
> どうしても、ドキュメントの修正工数を考えると、
> とても「変化ヲ抱擁セヨ」とは、言えない状況に
> あると思います。

何らかの仕様変更が起きたときに、文書もそれにあわせて変更して
いくのは、非常に労力が要りますよね。
XPが文書を作ることをそれほど重要視していないのは、この文書
作成に費やす労力のためだと思います。

  ・大抵の文書は仕様変更の全てが反映されていない。
  ・仕様変更のたびに文書を更新する労力が有益とは思えない。
  ・分かりやすいコードを心がけることで、文書を必要としないレ
    ベルの見通しのよさを目指す。

この他にも、XPは12のプラクティスの中で、「On-Site Customer」
をあげています。
開発チーム中に顧客を加えることで、顧客はそのシステムについて
深い理解を得ることができるようになります。

もちろん、今の日本(アメリカも?)で、顧客に参加しろ、とはな
かなかいえないので、意識改革がされないと難しいと思います。
# お金を払うんだから、責任もって全部つくれ!っていわれますよ
# ね:-P

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Tetsuya Kurihara
tetsuya@....jp