おはようございます。
合木です。
On Mon, 25 Sep 2000 03:31:54 +0900
Yutaka Kamite <y-kamite@....jp> wrote:
> 合木さん、今日は上手です。
はじめまして上手さん。^^
> あちこちのMLでいろいろ教えていただきありがとうございます。
> #ROMです・・・
教えるだなんて、とんでもないです。
広く浅く美味しい所だけな人ですので中身は知れているんです。f^^;
> 自分が考えている軸は、
> 1 XPは戦略レベルの方法論なのか戦術レベル(やり方)の方法論なのか?
以下の部分ですが、わたしの個人的な捉え方と理解に基づく、もしかするととっても
邪道なものであるかもしれませんので、ご理解の上読んで頂けたらうれしく思います。m(__)m
哲学というのは、根本原理の探求の様なので、「哲学」と言う風に書いている部分は
間違った使い方かなと感じますが、その場合は長谷川さんの「必要性駆動原理」の事を
言っていると理解していただければと思います。
わたしは、戦争哲学と兵法(戦略・戦術)全般について述べられていると捉えています。
そして、哲学の部分が今までの自分の経験と自分自身が漠然と思っていたこととに共鳴
し強く共感しました。今は、この哲学がとても大切であると理解しています。この哲学
によりXPと呼ばれる全体が作られていて、また拡張もしていけるので、全体を定義する
メタファーとしてのわかりやすい哲学が前面にでることは良いことは大切なことである
と考えています。
そういう風に考えると、XPの哲学以外のところは、
・ それを作った人たちが、私たちが考える哲学を使って、こういった戦略と戦術を
作くり、こういった成果がでたよ。
という部分のように感じてなりません。
そしてその部分というのは、まだ成熟しておらず、また、あらゆる開発で使えるも
のになっていないというのも当然と、理解することもできました。
何がいいたいかと申しますと、哲学の部分はゆるぎなく大切なのだが、それ以外のとこ
ろは、仮にどんなものであるかを理解するために最初はすべて受け入れるにしても、最
終的には自分達で壊したり補強しながら作っていかないといけない部分なのではないか
と思うのです。
例えば、わたしは一人で仕事をしているのでペアプログラミングできません。だからと
いってXPはできないとは思っていません。極論になるかもしれませんが、一人でできる
ように壊したり補強したり、またはXPの哲学だけを大切にして、まったく新しく作り直
してもXPだと考えています。
大きな組織になると、実際に開発するメンバの努力ではなく、会社の中の一つの部署の仕
事として開発プロセスを勝手に作り実際の開発部署に押し付けるといった事が行われたり
します。こういった場合その開発プロセスは、管理面が前面にでてきて開発者のやる気を
損ねるような形式的で無駄が多く創造的な部分が欠落したようなものが作られてしまう事
が多いように感じます。(もちろんそうでない場合もあると思います。)
しかし良く見てみると、XPにしても、もしかするとそれを素直にすべて使おうとした場合
に組織によっては(Smalltalkを使ってない開発では)、不必要な部分とかうまく使えな
い部分というのがあるかもしれないといった目でみないと、先の例えの押し付けのプロセ
スを受け入れることと変わりがなし、そもそもそれでいいのかという疑問が出てきます。
そういう風に考えると、最良なのは、ゼロからもっとも自分達にあった開発プロセスと規
約を自分達の哲学(根本原理)を大切にし作ることだろうと思います。
例えば、XPの哲学で、XPの哲学以外の部分も参考にしながら、無駄が無く、品質が保証で
きて、開発者が創造的でいられる自分達の開発方法論を作るということがXPをするという
ことなんじゃないかと思うのです。
--
Shigeru Gougi < gougi@....jp >
http://www.post.self.ne.jp/~gougi/