矢崎です。
Gunji Tsukuda さんwrote:
> firo wrote:
> >
> > 矢崎です。
> >
> >
> > 「オレゴン大学の実験」などでは、建築の(演繹的な)マスタプラン
> > を否定して(活き活きとした町を作るためには、そんな方法では
>
> 否定する理由は、マスタプランを作っても、遠い将来に状況がどう
> 変化しているのかわからないので、マスタプラン通りに作れるわけ
> がない、状況に応じて修正しようとしても、元の思想がわからない
> ので、うまく修正できない、という内容だったと思います。
>
私もそのような内容だったと記憶しています(いずれにしろ手元に
本がないので、、)。ただ、活き活きとした町をつくる、というところと、
状況に応じてというところが、ある意味重なっていたような気もしま
す。つまり、活き活きとした町を作るのに、最初から全てを予想して
プランを作ることはできない。むしろ、人が手をつけれる範囲のもの
を(できるだけ早く)作って、そこに住んで、それから別の部分を
作ったり、不具合を直したり、、という繰り返しで町が発展していく方
法がよい、、(これを状況に応じて、と私はとらえていますが、、)。マ
スタプランは、活き活きとする状況を全ては予想できないので、その
とおりに作っても、どこかに死んだ空間ができたり、生活するのに
不適切な空間ができたりする、、、
というように、把握しています。マスタプランで町を作れないというの
ではなく、マスタプランで活き活きとした町は作れない、、ということ
ではないでしょうか?
#まちがっていたら、ごめんなさい^^;;
ですから、佃さんご指摘のとおり、状況の変化、状況に応じて修正
(状況に変化で必要になったときに作る?これはYAGNI?)、などXP
に通ずるところがあるし、また、少しずつ繰り返して町をつくる、作る
ところはなるべく早く作って、そのフィードバックを得る、さらに、建築家
ではなく、住人が町作りの主体であるなど、もう、これはXPの説明だ!!!
といえそうな部分がたくさんあります(と感じているのですが)。
> > 不可能!!というような意味だったと思います)、ボトムアップによ
> > る部分の積み上げにより、町が形成されていく方法が正しいのだ
> > というような指摘があったかと思います(今、この本手元にないの
> > で(自宅にあります)まちがってたらご指摘を)。私は、おお、町づくり
> > も小さな開発のイテレーションにより全体を形成していく方法こそ
> > 正しい!と主張しているのだなあと解釈したのですが、どうでしょう?
> >
>
> パターンにも粒度があり、大きなパターンから適用していくだろう
> から、「ボトムアップ」を採用していたのとは違うと思うのです
> が。
>
これは、私の言葉が不適切でしたね。パターンに関しては、佃さん
がご指摘のとおりに書いてあったかと記憶しています。ボトムアップ
というより、小さなチェンジを積み重ねていく方法といったほうがよかった
かもしれません。
>
> マスタプランだけでは、なぜそのマスタプランが採用されたのか不
> 明なので、その理由を明確にするパターンを重要視している、しか
> しマスタプランそのものも必要である(最終形をみた方が取っ付き
> やすい)、と私は*勝手に*解釈しています。
ここは、私も今はおぼえていません。家に帰ってあらためて
読んでみます。
ただ、確かに、small changeであっても全体は有機的に統一された
町になる、ということは書いてあったような気はします。XPでは、そ
のへんの理論武装はあるのでしょうか?(メタファーでしょうか?)
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矢崎博英 firo@....jp