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Date:  Mon, 11 Sep 2000 13:08:27 +0900
From:  firo <firo@....jp>
Subject:  [XP-jp:00864] Re: 「時を超えた建築の道」と XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <00Sep11.130929jst.115207@....jp>
References:  <NEBBLCBLMJKDLAMIAMIGMEIMCKAA.mishii@....jp>
Posted:  Mon, 11 Sep 2000 13:09:28 +0900
X-Mail-Count: 00864

矢崎です。

Masaru Ishiiさん wrote:

> 大村さん,こんにちは.石井です.
>
> > この本は、デザイン・パターンの原点といわれている「パタン・ランゲージ」
> > の理論編とでもいうべき本ですが、読んでみて、これはデザパタというより
> > XPの理論なんじゃないかという気がしてきました。

>

(略)


>
> 僕も大村さんと同意見です.デザインパターンは,建築の世界のパターンとどう
> 関係があるのか正直よくわからなかったのですが,XPの on-size customer
> などを見る限り,Kent Beck が目指していたものはやはりアレグザンダーの
> パターンと同じ方向だったんだな,と思いました.

「オレゴン大学の実験」などでは、建築の(演繹的な)マスタプラン
を否定して(活き活きとした町を作るためには、そんな方法では
不可能!!というような意味だったと思います)、ボトムアップによ
る部分の積み上げにより、町が形成されていく方法が正しいのだ
というような指摘があったかと思います(今、この本手元にないの
で(自宅にあります)まちがってたらご指摘を)。私は、おお、町づくり
も小さな開発のイテレーションにより全体を形成していく方法こそ
正しい!と主張しているのだなあと解釈したのですが、どうでしょう?

いずれにしろ、Beckがもともと考えていたのか、アレグザンダーに
触発されてかは(Beckの考えの順番は)わかりませんが、XPの思
想の根底には、アレグザンダーの影響、あるいは同じ思想がある
のはまちがいないと思います。

--
矢崎博英  firo@....jp