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Date:  Thu, 15 May 2008 11:02:42 +0900
From:  Mutsumi Komuro <komuro@....jp>
Subject:  [XP-jp:05345] 「JASPIC 夏のソフトウェアプロセス改善セミナー in 東京」参加者募集
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20080515105504.EB51.KOMURO@....jp>
In-Reply-To:  <46C862F013D3B9yamamoto.hiroyu@....com>
References:  <46C862F013D3B9yamamoto.hiroyu@....com>
X-Mail-Count: 05345

XP-jpの皆様、

毎度お世話になっております。日立ソフトの小室です。

プロセス改善に関するセミナーの案内をお送りします。

主催はSPI Japanを開いているJASPICという企業コンソーシアムで
内容はSPI Japanでの優秀発表とチュートリアルから構成して
あります。

小室 睦
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
生産技術センタ
e-mail: komuro@....jp
Phone: 03-5780-2085  FAX: 03-5780-2059

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
                            参加者募集

           JASPIC 夏のソフトウェアプロセス改善セミナー in 東京
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           
■日  程:2008年6月23日(月) 10:00-16:50(受付9:30開始)
■場  所:全国情報サービス産業厚生年金基金会館(JJK会館) 
          http://www.jjk.or.jp/map.html(東京 東銀座)
■主  催:日本SPIコンソーシアム(JASPIC)
          http://www.jaspic.jp/
■参加費:\15,000.

  今日、ソフトウェアは重要な社会・産業システムを支えるだけでなく各種工
業製品の高機能化と相まって、規模が飛躍的に増大すると共にその重要性をま
すます高めています。JASPICは、さまざまな組織におけるソフトウェアプロセ
スの改善と、それに伴うプロセス評価に関する研究、技術移転、普及活動や国
際交流などに取り組んできました。

  日本における、こうしたプロセス改善活動で得られた技術や知見を集大成し、
技術力向上と普及の場として、2003年より毎年秋に SPI Japan(ソフトウェア
プロセス改善カンファレンス)を開催してきましたが、今年度からは、日本に
おけるSPI活動をさらに活性化させたいという思いのもと、JASPICの活動成果
や SPI Japan で評価の高かった発表を公開する場として、「夏のソフトウェ
アプロセス改善セミナー」を開催することとしました。 

  本セミナーのプログラムは以下のとおりです。講演は、発表当時からの変化
なども追加した内容となっております。また、チュートリアルでは、JASPIC分
科会活動の成果を活用したテーマと、SPI活動に関連の深いテーマの2つを用意
しました。

  JASPICが自信を持って提供できる内容になっております。みなさまの参加を
心からお待ちしております。

【プログラム】
   9:30-10:00 受付
  10:00-10:10 オープニング
  10:10-11:00 講演(1)
              講演者  :岩見 好博(JASPIC 特別会員)
              タイトル:ソフトウェア開発委託の実態 
                        −責任回避と丸投げの病理−
              * SPI Japan 2005 受賞者

  11:00-11:50 講演(2)
              講演者 :安倍 秀二(パナソニック エレクトロニックデバイス)
              タイトル:プロセス改善活動の立ち上げと定着
                        〜成功の秘訣は効果的なアセスメント制度化〜
              * SPI Japan 2006 受賞者

  11:50-13:30 昼食

  13:30-16:50 チュートリアル(並行セッションです、(1), (2) どちらか
              一方をお選びください)

              チュートリアル(1)
              講師    :岩見 好博(JASPIC コアコンピテントチーム(CCT)分科会)
              タイトル:プロジェクトを計る!
                        〜TSP/PSPによるプロジェクトマネジメント〜

              チュートリアル(2)
              講師    :菅野 文友(系統技術研究所)
              タイトル:事実から真実を推測する要領
                        (事実確認即真実推測要諦技法骨子)

【講演、チュートリアルの概要】
  -------
  講演(1)
  -------
  講師    :岩見 好博(JASPIC特別会員、オリンパス株式会社)
  タイトル:「ソフトウェア開発委託の実態」
            −責任回避と丸投げの病理−
  概要    :
      あるサブシステムが外部委託開発プログラムの品質不具合で稼動延期と
    なった。受入検収が十分でなく結合テストでバグが多発したためであった。
    そこで開発委託プラクティスの改善に取り組み、簡単な手法を現場に紹介
    し実践した結果、対象システムを期日どおりに稼動できた。この過程で、
    開発委託に関わる大きな問題が浮かび上がってきた。改善プラクティスの
    内容と効果とともに、この問題の本質を論じる。

      ・改善プラクティスの詳細
        −要件レビューで委託先の仕様理解度の確認
        −ソフトウェア設計書の精査
        −受入検収の強化 
            初回テストでの不具合率20%以上を「要注意モジュール」とし、
        これを重点的にフォローした。

      ・改善効果
        −以降の結合・統合テストで大きなバグが出なかったため、予定期日
         に稼動できた。
        −ソフトウェア受入検収プラクティスの強化 
        −委託先に緊張感が出てきた
            「あそこは検収が甘い」と委託先から甘くみられていた状況が大
        きく改善された。

      ・残された課題
        −委託元(弊社):「リスク(責任)回避」
            妥当な開発費見積もりがなく委託外見積りを評価でき
          ず、単価ベースでの値引き交渉に終始した。
        −委託先:「丸投げ」
            A社(契約)  ⇒  B社(A社子会社)  ⇒  C社(開発担当)との
         下請け構造。しかも、C社へほぼ丸投げしていた。値切ると品質の
         悪い(=単価の安い)会社に下請けに出すことが多い。

  -------
  講演(2)
  -------
  講演者 :安倍 秀二(パナソニック エレクトロニックデバイス)
  タイトル:プロセス改善活動の立ち上げと定着
            〜成功の秘訣は効果的なアセスメント制度化〜
  概要  :
      プロセス改善活動(以下SPI活動)を立ち上げ、定着させるために、社
    内でアセスメント活動を制度化し、現場でのSPI活動の定着の度合いを診
    断する仕組みを導入した。現場の負担にならないよう効率的にアセスメン
    トを進めるために、独自の軽量アセスメント手法を開発し、『MEIアセ
    スメント』制度(MEI=Matsushita Electric Industrial Co. Ltd.)
    を確立した。また、社内の事業場から応募によってアセスメントチームを
    構成し、アセスメントを実施することにより、社内事業場間のベストプラ
    クティスとSPI人材の交流を行い、早期のSPI活動の立ち上げを促進した。
    併せて、アセスメントにてプロセスの実装状況やSPI活動の状況を、現場、
    現物を通じて学ぶことができるため、アセスメントを評定と改善点の抽出
    をするだけにとどめず、参加者のSPI活動のスキルを身につけさせる場と
    し、SPI活動の定着を加速したので、それらのしくみについて報告する。

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  チュートリアル(1)
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  講師    :岩見 好博(JASPIC コアコンピテントチーム(CCT)分科会)
  タイトル:タイトル:プロジェクトを計る!
            〜TSP/PSPによるプロジェクトマネジメント〜
  概要    :
      プロジェクトの状態は、立ち上げから完了まで随時変わります。その状
    態をどのように可視化するかが現在のプロジェクトマネジメントにおける
    最大の関心事の一つです。
      Team Software Process/Personal Software Processを使えば、データ
    計測を通してプロジェクトの進捗だけでなく成果物の品質をも可視化でき、
    大きな品質問題を事前に防ぐことができます。
      本チュートリアルでは、TSP/PSPでのプロジェクトの計画立案、運営方
    法について「品質計画の立案」、「品質の追跡」および「残存欠陥数の推
    定法」を中心にTSPサポートツールを使いながらご紹介します。

    ※受講される方は8桁程度の電卓をご持参ください。演習で必要となります。
    ※当日紹介するサポートツールは以下のサイトから無償で入手、利用でき
      ます。
      http://processdash.sourceforge.net/teamdash.html

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  チュートリアル(2)
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  講師    :菅野 文友(系統技術研究所)
  タイトル:事実から真実を推測する要領
            (事実確認即真実推測要諦技法骨子)
  概要    :
      ソフトウェア(電脳軟件)製品生産時に必要な「データに語らせ、デー
    タに聴く」技法の多角的活用が、未だ不十分と思われる。そのための機会
    損失の撲滅に資するものとして、計6点の技法を具体的に提示する。
     1. 過去の定性的データをトップダウン的に組み合わせて出現確率を推定
        するETA技法。
     2. 各因子の組み合わせでボトムアップ的に効用を比較するEMECA技法。
     3. 各要因の寄与率に注目してS/N比的に効果を推定する技法。
     4. 単一因子の主効果だけではなく、多因子の交互作用(交絡因子)も考
        慮し、多元配置分散分析も吟味。
     5. 予測技法として、等間隔直交多項式の多様も有効。
     6. 代表値に加えて変動の効用に着目し、拡幅深耕を重視した検討に注目。

      各技法について若干の演習も予定。「百尺竿頭に一歩を進める」ことで、
    急速に問題解決の視野が開ける喜びを実感していただきたい。

【参加申込】
  ウェブサイトからの申し込みとなります。こちら(↓)からどうぞ
  http://www.jaspic.jp/cgi-bin/form/registSSP08GT/

  ※定員に達した段階で申し込み受け付けを終了させていただきます。早期に
    定員に達することが予想されます。

  どうぞ、お早めにお申し込みください。

【問合せ先】
  ssp08-info@....jp
  (件名に「6月23日開催のセミナーについて」とお書き添えください。)

【事務局連絡先】
  日本SPIコンソーシアム  事務局
    〒160-0004 東京都新宿区四谷3丁目12番地  丸正ビル5F
    (株)SRA先端技術研究所  内
    03-3357-9011(tel)、03-3351-0880(fax)

【セミナースタッフ】 
  実行委員長
      小笠原 秀人(東芝)
  実行委員
      井之内 博夫(オムロンソフトウェア)、今井 眞紀(ニコンシステム)、
      岩見 好博(特別会員)、臼杵 誠(富士通)、小嶋 勉(SRA)、
      小室 睦(日立ソフト)、林 章浩(日本IBM)、
      陸野 礼子(パナソニックAVCテクノロジー)
  事務局 
      林 好一 、石川 晶子(SRA-KTL)