Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Sat, 1 Jul 2000 18:03:24 +0900
From:  Kaoru Hosokawa <khosokawa@....com>
Subject:  [XP-jp:00566] XP Chapter 27 Conclusion の解説
To:  extremeprogramming-jp@....jp (extremeprogramming-jp ML)
Message-Id:  <B583E28A.228F%khosokawa@....com>
Posted:  Sat, 01 Jul 2000 18:01:49 +0900
X-Mail-Count: 00566

ホソカワです。

最終章の解説です。

[コメント:「何が起きても、身軽に方向転換できる。」これが、XPなんですね!]

Chapter 27 Conclusion
=====================

開発には伴う不安があります。

・意味のない仕事をこなすこと
・進捗が悪かったのでプロジェクトがキャンセルされること
・誤ったビジネスの判断を行うこと
・ビジネスの人が開発者のかわりに誤った技術的な判断を下すこと
・システム構築キャリアの終盤を向え、子供達と過ごす時間を増やすべきだったと認
識すること
・誇りに思えない仕事をしていること

XPには、不安にならないものがあります。

・コーディング
・考え方をかえること
・将来がわからずに進むこと
・他人に頼ること
・稼働中のシステムの分析 [analysis が何をさしているかわかりません。]と設計を
変更すること
・テストを書くこと

これらを不安と思わなくなるためには、努力しなくてはなりませんでした。自然にそ
うなるものではありませんでした。特にまわりから、これらがまさに不安材料であり、
避けて通るべきものと言われたので。

Expectation (期待)
------------------

弟子に練習刀を渡した先生は、「私はあなたをいつでもたたきます。それをブロック
するのです。」といいました。弟子は、いつもたたかれてしまい、あざだらけになり
ました。角を曲がる時も、小さいな音でさえ、集中し、ノイローゼになってしまい、
とうとう、止めることを決意しました。「もう、これ以上耐えられません。家に帰り
ます。」その瞬間、なぜかわかりませんが、弟子は先生の一撃をブロックすることが
できました。「これで、修行を始めることができる。」

ありとあらゆることを予想して計画をすると、まったく想定していなかったことに対
しては非常に弱い。

違う方法があります。それは、変化に対してまったく準備をしないことです。逆に、
どんな変化が起っても対処することができるようになります。何も期待していないの
ですから、何が起きてもびっくりしません。

-- 
Kaoru Hosokawa
khosokawa@....com