釘本です。
自分の間違いに気付いたので訂正しておきます。
XPのMLで話を脇道にそらしてしまいすみません。
On Wed, 07 Apr 2004 00:53:13 +0900
hiroki kugimoto <kugimoto@....jp> wrote:
> 私はまだ「熊とワルツ」を読んでいませんが、「リスクを未然に防ぐ」という表
> 現は、リスク予防についてのものと思われますので、妥当と思います。
すみません、ここに自己突っ込みです。
「熊とワルツ」でなく、
> >「プロジェクト・リスクマネジメント
> >リスクを未然に防ぐプロアクティブ・アプローチ」(ポール・S・ロイヤー)
のお話でしたね。
こちらも読んでいませんが、「プロアクティブなアプローチ」であれば、リスク
予防についてのお話(額を下げる方でなく、確率を下げる方のお話)だと思われ
ますので、「リスクを未然に防ぐ」という表現は妥当ではないかと思います。
> リスクとは色々な意味で使われる言葉ですので、ある程度文脈依存だと思います。
> しかし、ビジネス用語としてややあらたまって使う場合、
> 1.何か好ましくない事が起こる(好ましい事が起こらない)可能性
> と、
> 2.もしもそれが起こった場合の損害額
> の積(掛け算)
> ~~~
> です。これはJIS Q 2001 にも定義されている筈です。
>
ついでですが、ここは、JISの定義など持ち出さなくっても、営業などの実務を
経験した方ならすんなり理解できるところです。
例えば、営業マンがある取引先(お客さん)に対する与信について考える場合、
彼が管理をすべき与信リスクとは、
1.その取引先が倒産して債権が焦げ付く可能性
と、
2.その取引先へ貸している売掛の金額
の積だというのは、どんな営業マンでも教えられている筈です。
ビジネスでは誰でも知っていることなんですが、つい先日国立大学の工学部の先
生方にこのことを分かってもらうのにかなり苦労しました。リスクマネジメント
とは、どんなに頭が良い方でも経験しないと分かりづらい部分ではあります。
また、最近注目されているネットワークセキュリティの分野などでも、その分野
ではかなり有名な方のお話であっても、リスクについて
「リスクとは、悪い事が起こる可能性のことです」
と明らかに間違った説明をしているのに講演や書物などで出くわします。
リスクについて既により深く研究されている経営一般分野やリスクマネジメント
専門の分野などからの視点では明らかに間違っているのですが、堂々と書いてい
たりするのでご注意ください。っていうか今の情報セキュリティ専門家って、リ
スクマネジメントのバックボーン持っている人殆ど居ません。私がなろうと狙っ
ています。
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中小企業診断士 / 公認システム監査人
釘本浩樹 <kugimoto@....jp>
03DA D493 0919 6F03 6038 B786 1147 D751 3109 1001
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