今日のNHKの『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』は,
『「100万座席への苦闘」〜昭和35年・世界初 鉄道システム〜』
というテーマでしたね.
http://www.nhk.or.jp/projectx/library/library.html
中々面白かったです.
プロジェクトXでソフトウェアのプロジェクトが主役になるのは
珍しいのではないでしょうか.
# 以前トロン・プロジェクトの回が有りましたが.
内容は,昭和30年代後半の日立と国鉄によるプロジェクトの話です.
そのプロジェクトとは,今でいう「みどりの窓口」システムを構築する
「マルス」というプロジェクトです.
国鉄から依頼を受けて日立が作った,初のコンピュータによる座席予約
システムだったのですが,最初のものは失敗してしまいます.
失敗の原因がプロジェクト チームの組織に有ると考えた国鉄側のリーダー
は,新たなチームを作ります.
それは,日立と国鉄,つまり開発側と顧客側による一つのチームでした.
そして,
・顧客側も含めたチームでプロジェクトの成功にコミットする必要が有る.
・開発には,コンピュータ側の知識とビジネス側の知識の両方が必要.
・組織内部の信頼性が高まれば,そこで作られるシステムの信頼性も高まる.
・チームの中のコミュニケーションこそが重要.
という考えのもとチームをまとめ,プロジェクトを成功させます.
結構アジャイルですよね.