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Date:  Fri, 26 Mar 2004 17:52:26 +0900
From:  "山田元康<スパイシーソフト>" <ml_m_yamada@....com>
Subject:  [XP-jp:04961] Re: 【 FYI 】本、ソフトウェアテスト 293  の鉄則
To:  <extremeprogramming-jp@....jp>
Message-Id:  <001c01c4130f$aa7ea440$6748a8c0@SPICY0022>
References:  <20040325163405.8F56.Y-KAMITE@....jp>
X-Mail-Count: 04961

こんにちは。

上手さんが進められている「ソフトウエアテスト293の鉄則」は
私も良本だと思っています。

うちの会社の読書会でちょうど今皆で読み込んでいます。

テスト担当者だけでなく、開発者や営業・企画系まで
幅広く読んでいい本だと思います。

/* スパイシーソフト株式会社 (Spicysoft Corp.)
 * 山田元康
 *
 * @address 東京都港区南青山5丁目12番地28号
 * @tel        03-5774-5121
 * @mail      m_yamada@....com
*/




> 今日は、上手@DTSです。
>
> 「ソフトウェアテスト293の鉄則」(日経BP)を一年ほど前に買い、ぱらぱらとめ
> くって「テストのプロのための本だな」と判断してそのままにしていました。
> 今回、必要に迫られて読み始めたところ、余りの面白さに、完璧精読をしてしま
> いました。すばらしい内容で、アジャイルなプロジェクトの開発者にも大いに役
> 立つと思いますので、エッセンスだけ紹介します。
>
> 序文は、「熊とワルツ」のリスターさんです。
> --同僚たちと一緒に読む本を探しているなら、本書がぴったりだ。ダンボールで
> 買ってきてテストの担当者とその管理者たち全員に配ろう。--
>
> 何がすばらしいかというと、私が従来テストに抱いていた、重い、形式的、単純
> な繰り返し、非効率、といったイメージが、この本を読んで完全に消えてしまっ
> たことです。
> 何だ、テストのやり方って、状況に合わせて自由に変えていいのか。結構面白そ
> うだな。と思った位です。
>
> リスターさんも言っていますが、
> --著者らは、ここで披露したテスト手法のアプローチを「状況に応じた(コンテ
> キスト)駆動」アプローチと呼んでいる。--
> 非常に柔軟にテストの内容を組替えていきます。
> また、とても人間味にとんだ、暖かい本でもあります。
>
> 一番面白かったのは、11章 テスト戦略の立案、です。
>
> 鉄則274 三つの質問を携えてテスト戦略を立案せよ
>  ・本当に必要か?
>  ・誰のためか?
>  ・どこまでか?
> 鉄則276 テストの進め方の指針をまとめたのがテスト計画である
>  (・でも、必ずしもドキュメント化する必要はない)
> 鉄則278 テスト計画は、戦略、段取り、成果物の三位一体とこころえよ
> 鉄則280 テストケースの(実施済)項目数からは何もわからない
> 鉄則282 テストの質は戦略に左右されると肝に銘じよ
> 鉄則287 製品の成熟度の応じてテストせよ
>  ・序盤はやさしく扱う
>  ・中盤は積極的にテストする
>  ・終盤は手を尽くす
>  ・最後は細かくテストする
> 鉄則288 テストをレベルに分けて作戦をたてろ
>  ・レベル0「スモークテスト」
>  ・レベル1「基本機能テスト」
>  ・レベル2「機能テスト」
>  ・レベル3「組み合わせテスト」
> 鉄則289 グレーボックステストを実施せよ
>
> 付録 コンテキスト駆動型テスト計画
>
> こんな感じです。
>
> 他もみんな面白いですが、特に下の章は参考になりました。
>
> 5章 テストの自動化
> 6章 テストドキュメント
> 8章 テストプロジェクトのマネジメント
> 9章 テストグループのマネジメント
>  ・部下を一人の経営者として扱え
>  ・部下を一人の経営者として評価せよ
>
> ---------------------------------------------------
> 上手裕 y-kamite@....jp y-kamite@....jp
> ---------------------------------------------------
>