赤坂です。
Kenji HIRANABE <hiranabe@....jp> san wrote:
> > 平鍋さんの「アジャイル開発カンファレンス参加レポート」
> > http://www.objectclub.jp/adc/explain.html
> 上記の中に、Mr/Mrs Poppendieck の「リーンソフトウェア開発」の紹介
> スライドがあるので、是非見てください。結構力入れて訳しています。
>
> 最近、トヨタの本をよく読んでいます、その関係で、訳注も最近
> 付け足したりしたものもあります。
たまたま今週コンビニで見つけて購入したものですが、
"AERA English"(2003.Autumn)に Toyota Way の特集記事がありました。
短い記事ですが、とても参考になりそうので紹介します。
トヨタの実践はアジャイル開発に通じていますね。
# 単なるフレーズのコピーですけどね(^^;;
【Toyota Way 2001】
<知恵と改善(Continuous Improvement)>
■ Challenge
- 夢の実現に向けて、ビジョンを掲げ、勇気と想像力をもって挑戦する
■ Genchi Genbutsu (現地、現物)
- 現地現物で本質を見極め、素早く合意、決断し、全力で実行する
■ Kaizen (改善)
- 常に進化、革新を追及し、絶え間なく改善に取り組む
<人間性重視(Respect for People)>
■ Respect
- 他を尊重し、誠実に相互理解に努め、お互いの責任を果たす
■ Teamwork
- 人材を育成し、個の力を結集する
【記事からの抜粋】
□ モノづくりは人づくり
・欧米ではプロの人材は会社の外で育つが、
日本では企業が社内で人材を育成する。
□ 独特の5W1H
・「なぜ?を5回繰り返せ!」
- なぜ?を5回繰り返せば原因でなく真因が見えてくる。
そこで初めて正しい解決策(HOW)を講じることができる
□ Teamwork Toyota
・木村氏(物流企画部)の口癖:"We are all in the same boat."
- 多くの人が一つの目的、意識で動くとき、計り知れない力が出る
- トヨタの強さの一つは、この Teamwork Toyota だと思う
□ "見える化" -- 問題は顕在化しないと改善されない!!
・"見える化"は事実の徹底的な確認を集団で行うということ
・一つの大会議室に各担当者が集まり、問題を顕在化させ、議論を重ね、
対策立案を実践することで、"見える化"のコンセプトを体感できる
□ 耳を傾ける(Respect -- 誠実なコミュニケーション)
・オープンで異質なものを受容していく体質
・誰の意見であろうと、筋の通った意見には真摯に耳を傾ける姿勢
□ 「人材づくり = 知の伝承」⇒ 暗黙知の伝承から明示知へ
・人間や動物のDNAは放っておいても継承されていきますが、
企業のDNAは努力して教えなければ継承されない。
・これまで社内で暗黙知として受け継がれてきた信念や価値観を The Toyota
Way 2001 という形で“明示知”化しました。これは、トヨタがモノづくりを
進める上での行動規範となるものです。
・もちろん、このThe Toyota Way にある規範は絶対なものでもなければ、永久
不変なものでもありません。全体的とか永久不変というのは、そもそも
Kaizen という考え方に相反するわけですから。そういう意味合いで 2001 と
付記したわけです。
【 from "Toyota Principle Phrases"】
□ improve(改良)ではなくKaizen(改善)
・改良はお金を使ってよくすることであり、
改善は知恵を使ってよくすることである。
□ Challenge
・3つのC (創造、挑戦、勇気)
- Creativity、Challenge and Courge
□ Kaizen
・何も変えないことが最も悪いこと
□ Genchi Genbutsu
・判断のよりどころというのは、定型の型にはまったものがある訳じゃない。
その問題に対して充分に検討して、それで、良さそうなところを決めるという
ことだ。
□ Teamwork
・人間がモノをつくるのだから、人をつくらねば仕事も始まらない。
以上、ご参考まで。
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(株)オージス総研
赤坂 英彦 (Hidehiko AKASAKA)
akasaka@....jp
─ 「思い」がすべてを決める。