川俣さん、こんにちは
ごうぎです。
On Tue, 19 Aug 2003 12:26:27 +0900
Akira Kawamata-san wrote:
:
> ・ オブジェクト指向の縁
>
> カオスの縁からヒントを得た言葉で、オブジェクト指向的秩序領域と、その他
> の世界の境界(オブジェクト指向的混沌領域)の中間を示します。
> 高度に完成されたオブジェクト指向は、優れた1つの収束解ではあるものの、
> 高度に組織化された秩序である以上、状況の変化に対する柔軟な適応性に欠けま
> す。変化の少ないプロジェクトにおいて、そのような秩序は有用であるものの、
> 変化の激しいプロジェクトには適さない場合があります。そこで、秩序領域から、
> オブジェクト指向の縁の領域に移動して高度な適応能力を獲得する必要があるわ
> けです。
「オブジェクト指向の縁」は、良い表現ですね。
言葉を借りると、私は責務の話に対して、責務を意識するに従い、知らず知らずに
オブジェクト指向的秩序領域に歩んでしまう気配を感じていたのかもしれません。
ちょっと脱線しますが、会社で勤務時間の裁量性を導入したけど評価制度が曖昧だ
と、導入前よりも残業が増えるのだそうです。XPでもテストを書いたり、リファクタ
リングしたり、もっと言えば、あらゆること一つ一つについて対して、これぐらいで
良いでしょうという評価が曖昧だと、経験者あるいはバランスを取るのが上手い人が
いないチームでは、自然とやりすぎへと近づく恐れがあるように感じます。そうさせ
ないバランスを取る仕掛けをどこにおくのが良いと皆さん考えられているのかに関心
がありました。つまり、今回の責務の話題では、ペアやチームのバランス感覚に頼る
のか、それともXPがなんから指針を与えるのが良いのかということです。
こういうバランスの問題は、従来の納期や予算が開発前に決まっている場合には起
き難く、XPだからこそ意識されるものなのかも??
ではでは。
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Shigeru Gougi < mgougi@....com >
http://www.wingnest.com/gougi/