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Date:  Tue, 19 Aug 2003 12:26:27 +0900
From:  Akira Kawamata <autumn@....jp>
Subject:  [XP-jp:04631] Re: 「 AnExtremeProgrammingEpisode 」の翻訳版を掲載しました
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200308191226.JDB90018.UOVVBN@....jp>
In-Reply-To:  <20030819011408.53BA.AKASAKA.H@....com>
References:  <20030817181745.F2DE.AKASAKA.H@....com>	<200308181238.GCE47002.NUOBVV@....jp>	<20030819011408.53BA.AKASAKA.H@....com>
X-Mail-Count: 04631

 川俣です。

 "Hidehiko AKASAKA <akasaka.h@....com>"さんは書きました:
> > オブジェクト指向でありながら、オブジェクト指向の常識が通用しない世界が生
> > まれている事実のような気がします。
> 
> # もしそれが事実なら、ちょっと悲しいですね。
 「オブジェクト指向の軽視」という言葉はあまり良い表現ではないと思ってい
ました。「軽視」というのは、否定的なニュアンスですから。
 もっと良い言葉はないかと思っていたところ、ふと思い浮かびました。

・ オブジェクト指向の縁

 カオスの縁からヒントを得た言葉で、オブジェクト指向的秩序領域と、その他
の世界の境界(オブジェクト指向的混沌領域)の中間を示します。
 高度に完成されたオブジェクト指向は、優れた1つの収束解ではあるものの、
高度に組織化された秩序である以上、状況の変化に対する柔軟な適応性に欠けま
す。変化の少ないプロジェクトにおいて、そのような秩序は有用であるものの、
変化の激しいプロジェクトには適さない場合があります。そこで、秩序領域から、
オブジェクト指向の縁の領域に移動して高度な適応能力を獲得する必要があるわ
けです。

 というのは、適応型ソフトウェア開発っぽく書いてみた説明文です。
 もちろん、雰囲気を合わせただけの文章で、これが正しいという主張ではあり
ません (^^)

-- 
 (株)ピーデー 川俣 晶 (http://mag.autumn.org/ mailto:autumn@....jp)