山崎@東工大です。
> > > > じっくり考えないといけなくなりますからね。
> > > > ペアでさくっと「テスト&実装」のリズムが狂いそうですものね。
> > >
> > > まさしくそう感じるんです。ペアでやる作業ではないように思うのです。
> >
> > ペアで議論しながら設計をするというのではダメでしょうか? というか、む
> > しろこういう問題こそ、ペアで「ああでもない、こうでもない」と議論しても、
> > より良い責務分割が出来るようにも思うのですが。後は一人で考えた方が良い
> > か、ペアで考えた方が良いか、好みの問題のような気がします。
>
> 「ペアで議論しながら設計」でうまくいくものはもちろんあると思っています。
> 責務分担についても同様です。
> ただ、コアをしっかり作ろうとしたら、その部分は、まずは一人でじっくり向き
> あって(例えばたたき台を作って)そのあとレビューをしてもらうなどのフェース
> ツーフェースでない方法のほうが良いものになると感じます。ただこれは、フェー
> スツーフェースのペアで議論して行った経験がないだけかもしれません。
> ともあれ、どうしてここで コア が登場するかといえば、教育していて責務を強
> く意識しだすとそこまで考えが及ぶようになるという経験を持つからなのです。(
> この認識も間違っているかもしれません。)
> そして、仮に正しいとして、その一人でじっくりコアを考えるという方法をその
> ままXPに持ち込むのではなく、XPらしい取り込み方はないだろうかなというのが悩
> みでした。なんとなく別のものになっていく感じがしていました。もちろんコアの
> 部分もペアでやったほうがうまくいくということが納得できれば不要な悩みです。
>
> # なにぶんペアでコアを作ったという経験がないことが、頭を固くしているようで
> # す。経験ある方いらっしゃるでしょうか?
ペアではなく、多人数でコアの設計を議論した経験はあります。その場合、ご
うぎさんがおっしゃる通り、叩き台は必要でした。ただし、それほど大きな物
ではなく「分散ドローツールだから、MVC アーキテクチャを基本にして C か
ら M の間にサーバーによる調停をはさもう」という程度の簡単な合意から出
発しました。作成対象がそれほど複雑ではないからこの程度の合意で十分だっ
たのかもしれません。
この問題に関してごうぎさんと僕の認識の違いとなっているのは、恐らく最初
に用意するコアとか叩き台の規模だけなのではないかと思います。どちらがよ
り良いかは、問題依存だと思いますし、メンバーの気質にも依存していると思
います。その辺りを柔軟に対処できるのが XP の良い所の一つだと思っていま
す。
> > > 少し見えてきた気がしています。それは、責務を意識しまた責務の洗い出しがう
> > > まくなればなるほどXP的でなくなるが、その変化(パラダイムシフト)さえも許さ
> > > れるのかもしれないということです。そしてそのパラダイムシフトした時にできて
> > > る開発プロセスは人間系を大事にしたものになっているなら夢がありますね。
> >
> > 僕は、先程述べた通り、責務分析を綿密に行うことと XP はパラダイムが違う
> > とは思いません。ペアプログラミングの本質は議論をする事だと思っているの
> > で、責務分析を行う過程もまた XP に取り込めると思います。
>
> 了解しました。
> ただ「責務分析を綿密に行う」ことを「XPとは違うパラダイムだ」とは考えて
> いません。
> 責務強く意識すると異なるパラダイムに移るのではないかなということがいいた
> かったことでした。ただ、十分考えられておらずうまく説明できそうにないので取
> り下げます。すみません。
僕の意見はあくまで一意見なので、取り下げなくてもいいと思いますよ(^^)。
山崎 進 --- yamazaki@....jp
東京工業大学数理計算科学専攻柴山研