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Date:  Tue, 12 Aug 2003 14:09:45 +0900
From:  Yamagishi <Koji.Yamagishi@....jp>
Subject:  [XP-jp:04573] Re: [ 新刊情報 ]:   適応型ソフトウェア開発
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200308120509.AA00231@....jp>
X-Mail-Count: 04573

Hidehiko AKASAKA wrote on Tue, 12 Aug 2003 12:37:31 +0900
In-Reply-To: <20030812123727.657B.AKASAKA@....jp>
References: <20030812123727.657B.AKASAKA@....jp>
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Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp

赤坂さん、お久しぶりです。

># (翻訳中... 山岸さんファイトー) 
の山岸です。

訳書の「適応型ソフトウェア開発」を話題に取り上げていただいてありがとうございます。
この本、なかなかいいでしょう?

最初は、随所に「そうだよな」とか、深くうなずきながら翻訳してたのですが、特に組織のあり方あたりは我が意を得たり
で、途中からはすっかり著者が乗り移ったような感じになってしまいました。
「なんでこっちが考えてたことを先に書くんだ」みたいな・・・

XPのプラクティスなどは、どちらかというとインスタンスレベルの話で、その心の部分というか概念の部分が「適応型ソフ
トウェア開発」という位置づけでしょうか。アジャイルのメタというのは至言と思います。
メタをおさえれば、インスタンスは色々バリエーションがありえるわけで、何かと応用がきくのではないでしょうか。

ところで帯の裏側につけた「極限プロジェクトに臨む地上の星たちへ」というキャッチコピーは見ていただけたでしょう
か? 周りからは、陳腐とかダサいとか散々ですが、長く中島みゆきのファンをやっているのでご批判覚悟の上でちょっと
遊んでしまいました。ご容赦を

感想文期待してます。


>奥村さん、こんにちは。
>赤坂@亀レスです。
>
>U Okumura <juok@....com> san wrote:
>
>> 「適応型ソフトウェア開発」の読書感想などを。
>..snip..
>> いま(ざっとですが)読み終わった所です。
>
>私はまだ半分を過ぎたところです(^^;;
>
>> 最近複雑系が熱いのでしょうか。
>
>PlayStationが流行りだした頃(?)、ソニーの出井会長が盛んに
>「複雑系」と仰っていたというイメージしかありません。
># もちろん、「複雑系」についての書籍を読んだ事もないです(^^;;
>
>> ワールドロップを読んだときは大変興奮して、
>> 「これから複雑系で世界が大きく変わる!」などと思っていたのですが、
>
>そうそう、興奮しますよね(^o^)
># ワールドロップは"もちろん"知りません(^^;;
>
>私は世界を素直に捉えると自然とそうなるのかなぁと思いました。
># 構造化モドキからオブジェクト指向へのパラダイムシフトもそうでした。
>
>> そんなわけでASDについて
>> 「複雑系理論を開発に応用したプロセス」との紹介をどこかで読んだ時から
>> ASDを紹介する本が訳されるのを心待ちにしていました。
>> # 英語は駄目なもので...
>
>私も翻訳待ちでした!
># XPの論文集(※)でASDについて書いてあるのを見て、興味を持っていました。
>
>※ 『XPエクストリーム・プログラミング検証編』
>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894715422/xpjp-22/249-3832839-5596312
>
>> 文章はかたくて、XP関連の本に比べて読みづらかったですが
>> (多分訳のせいではなくもともとかな?と思いました)
>> 内容がとても面白く、お勧めです。
>
>・文章は(ユニークな感じは全くないが、逆に)とても読みやすい。
>・(複雑系に関わる用語に関する部分[ボリューム:少]) 内容は難しい
>・ソフトウェア開発の極限状態を、登山に例えた話(メタファー?)は
> とても分かりやすい
># 奥村さんと私とでは、印象が全く異なりますね(苦笑)
>
>補足すると、
>・XPでもオブジェクト指向でも"技術本"でもない!
>・でも、内容はとても良い
> → ペアプロによるレビューも良いが、
>   きちんと目的を持ったレビューも効果がある
>・顧客との関わり方については勉強になる
> → オンサイトカスタマーは、まだまだ自分達(開発者)本位だったかも。
>
>> でも本好きかつ理屈好きでないと読み切るのは苦痛かもしれません。
>> XP関連の本ほど万人向きではないかも。
>
>確かに、私はまだ半分程度しか読めていませんし… (^^;;
>
>> この本は引用が多く、T.デマルコの本やG.ワインバーグの本など
>> 読んだ本からの引用でにやにやしながら読んでいました。
>> なんでかうれしくなりました。
>> 本好きな方なら同じような喜びが得られるかもしれません。
>
>確かにそうですね(^o^)
>
>> さて、(ようやく)本の内容ですが...
>> 期待していたほど(たんに的外れな期待だったのですが)
>> 「複雑系としての開発チーム」の特性などについての
>> 考察や研究についての記述はありませんでした。
>
>これは、かえって私にとっては良かったです。
>
>> が、もっと別な点でとても面白い本でした。
>> これまでのアジャイル関係の本は、ほとんどを
>> 「プロジェクトをどうアジャイルに進めるか」
>> という記述に当てていたように思います。
>> それに対してこの本は、開発チームを複雑系として捉えた上で
>> 「なぜ、アジャイルなのか」
>> といったことにとても大きなページを割いていました。
>> 
>> また、開発の進め方についての記述よりも
>> チームの作り方についての記述が大きな割合を占めていたのが
>> とても印象的でした。
>> # 私の印象なので、単に私がその部分ばっかり読んでいただけかも...
>
>そうですね。同感です。
># 最後の「のんびりすること」も大事ですね。
>
>ではでは。
>
>P.S.
>読み終えたら、私も感想を書きたいです。
># いつになるやら(^^;;
>
>--
>(株)オージス総研
>赤坂 英彦 (Hidehiko AKASAKA)
>akasaka@....jp

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