大鳴(おおなる)です。
XPアンギャ東京編参加させていただきました。
# 平鍋さん・天野さん・北野さん、
# 参加されたみなさん、ありがとうございました。
その中に、XPとウォーターフォールのプロセス対比を
図で説明している箇所がありました(p.22)。
似たようなことを少し前に考えたことがあったので、
「こんなのはどうでしょう」というお話として投稿させていただきます。
^
《工程》|
|
+--------------+
試験| |
+--------------+
実装| |
+--------------+
設計| |
+--------------+
分析| |
+--------------+
要求| |
+--------------+-->スコープ
開発の作業全体を「《工程》×スコープ」の長方形の領域で表すことにします。
(もう少し正確に言うと、そういうモデルで考えることにします。)
このとき、
この空間に時間軸をどう取るかについて
ウォーターフォールとXPで
まったく対照をなすということができるのでは、
と思いました。
・ウォーターフォール・・・《工程》と重なる方向
・XP・・・スコープと重なる方向
(上図で《工程》にだけカッコをつけたのは、
「工程」という言葉がそれ自体時間軸を含意するように感じられたからです。
しかし、XPでは《工程》軸と時間軸は一致しません。)
つまり、時間軸のとり方がまったく直交しているということです。
さらに、時間と対になる座標軸として
作業軸を考えると(時間軸と直交させることにします)、
・ウォーターフォール・・・時間とともに《工程》が進み、
各時点の作業はその《工程》のものだけだが全スコープが対象となる。
^時間
|
<--+
作業
・XP・・・時間とともにスコープが進み、
各時点の作業にはすべての《工程》が含まれる。
^作業
|
+-->
時間
というふうに読めます。
私はRUPについて詳しくないのですが、
ワークフローとフェーズの図(たとえば
http://www.rational.com/images/products/rup/rup_poster_lg.jpg
http://www.sra.co.jp/Rational/techinfo/RUP/RUP-7.html
など)にあるような各ワークフローの推移を見ると、
縦でも横でもなく斜めくらいに時間軸を取ることにあたると
言えるのかもしれません。
XPアンギャのテキストでは図示されている
「まず最初にシステムの規模感をつかむ」
という観点がこのモデルでは抜けている上、
そもそも長方形領域に仮定してしまっている部分に限界があります。
ですが、ウォーターフォールとXPの対比の説明としては
そこそこ訴えているのでは、と思います。
大鳴